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第0415話 顕現
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翌日。
江遠が早朝から張奇と共に物流会社を調べに来たのは、桂花の手掛かりを追うためだった。
警官隊は複数名でその監視を続けていたが、東燕機械工場の内部犯行事件とその後の賈成風殺害事件により三中隊全員が撤退した後、苗河県刑務所四中隊が引き継ぎ桂花に関連する手掛かり調査に着手していた。
関連車両のナンバープレートや犬市での取引業者、常時県内で犬を買い付けに来る商売人、さらには犬肉店や地元動画投稿者が巴哥犬と撮影した写真との照合など多角的な捜査が進行中だった。
四中隊の警官は三中隊より明らかに活発な印象で、過去数日の経験から桂花の手掛かり追跡作業は至多二三日で終わると見ていた。
事件があれば当然その方へ回るため、短期間で解放される可能性が高い。
江遠が優先的に桂花関連捜査に参加する以上、桂花の手掛かりを追う警官陣には「蟹黄」への期待感が高まっていた。
剥き身で食す螃蟹の快感は体験した者だけが知り得るものであり、未経験者は試してみたくなるものだった。
現在苗河県警の警官達は桂花の手掛かり追跡作業に苦労しているわけではない。
むしろ「爽」という言葉を口に出すのが恥ずかしいだけだ。
四寧山車震のような場所で期待と抑え気味な心理状態が続いている。
一方江遠は桂花の手掛かり追跡には焦りを感じていなかった。
犬が20日間放置されれば、もし食肉店に売られていたなら今頃便所でウンチをしていたかもしれないからだ。
関連する手掛かりが未発見の段階では江遠も活躍できない。
刑事捜査の三大柱は「刑事情報」「刑事技術」「刑事特情」である。
特情とは潜入捜査員や工作員のことだ。
毒薬密売組織に潜入して大規模事件を解決するケース、無間道のように生活しながら情報を集めるケース、新聞記者が風俗店客として取材し写真で証拠を固定するケース、美人弁護士が四人組の接待を受けたが冷遇され不満から首長を告発したケースなど多様な形態がある。
刑事情報は伝統的な捜査方法で、情報収集・分析・推理による事件解決を目指す。
江遠が得意とする刑事技術が現在機能していない以上、情報と特情のいずれかに突破口が開くことを期待していた。
一方賈成風の物流会社は既に突破点があった。
昨日から監禁されている賈成風の事務所を張奇率いる三中隊半数と四中隊半数で襲撃した際、その部下たちは何が起こったのか理解できなかった。
「張隊長、制式ナイフ類を発見しました」捜査は複雑な手順を要さず、警官達はまず賈成風の机の下から短剣や電気棍など数点の凶器を発見した。
張奇も驚きはしなかった。
ゴム製手袋を着用しながら江遠と共にその武器類を調べながら「現代の物流業界は成熟産業となったため、様々な人物が関わるようになっている。
この賈成風が数年間続けば組織化された犯罪集団になるだろう」と述べた。
「現在でもそうではないのか?」
江遠が尋ねた。
「確かに検査に連絡する手もあるが、この類の物は認定しやすい面と難しい面がある」
江遠「おう」の一言で特に質問もせずに済ませた。
各地域ごとに独自の運営ルールがあり、客将としての立場では当然視えない部分も多い。
「こちらにもあるぞ」警官が声を上げてカメラを呼び寄せ写真撮影にとりかかる。
全員が法執行記録機を着用しているとはいえ、重要な証拠採取時には苗河県警の刑事達は「撮影」と叫ぶのが習慣だった。
蛇に噛まれたような感覚があった。
新規搬入品はさらに増えていた。
刃物や武器類だけでなく、ハイドライド・クラッパー( hydraulic cutter )、ハンマーレバー( crowbar )、レンチ( wrench )など多様な工具が並んでいた。
「うちの日常ツールだ」成風社関係者が焦りを隠せない。
「大型トラックのタイヤ交換やチェーンカットは日常茶飯事さ。
スプレーガンも同様で、極寒地での夜間走行時にはブレーキディスクが凍結するから、スプレーで点火して解かす必要があるんだ」
張奇が犬の足音を追う手が空いた瞬間に、この泥棒連中はたちまち手玉に取れた。
ズボンの裾を掴んで引きずり出すと、その男は「日常使う工具だ」と言い訳する。
「それは違う」張奇が刃物の長さを測って続けた。
「開いた刃の長さが許容範囲を超えていれば、これは規制品だ。
貴方達が規制刀具とこの重装備を混同して『工具』と称するのは、法律がお前らと冗談を言っていると言わざるを得ない」
張奇の最後の一言は鋭く響き渡り、平素から気取った態度の若者に背筋を凍らせた。
江遠がプラスチック箱の中身を手繰りながら尋ねた。
「このスプレーガン、誰かが使った覚えはないか?」
その男は慌てて「知らない」と言い訳した。
「先ほど『スプレーで点火して解かす』と言っていたじゃないか。
それ以前に誰かが持ち出したのか?」
男は吞み言葉になった。
「指紋鑑定だ」江遠は冗談抜きでスプレーガンを証拠袋に入れた。
張奇が興味津々とスプレーガンを見つめながら訊ねた。
「何か見覚えがある?」
「昨日の一件か。
ある男が強盗被害を報告し、金銭をオンラインギャンブルに送金させられたというケースだ。
その男の顔はスプレーで焼け爼(すす)だったんだよ」江遠は淡々と続けた。
「積年の事件だろう」
「その件は覚えている」張奇は苗河県警の刑事としてその事件を経験していた。
「同じスプレーガンによるものか?」
「ほぼ同型だ。
被害者の顔にスプレー先端が押された痕跡があるんだよ」
事務室の中年の男がそこで我慢できずに飛び出した。
当然、逃げ切るわけにはいかなかった。
待機していた巨漢の刑事達は小綿袄を着たままその男を押し倒した。
「また一件解決だな」張奇は感嘆すら忘れていた。
国内の刑事警察隊の解決率は、一般人が想像するほど高くないかもしれない。
例えば南省のような地域では、県市の解決率が40%程度であれば良い方だ。
苗河県のような県警刑事課の場合、毎年数千件、場合によっては2千件以上の未解決事件がある。
そのうち一部は本当に解決不可能だが、多くは手が回らない案件である。
江遠の効率的かつ正確な解決速度は、張奇への刺激を何倍にもしていた。
少なくとも5人の男に押さえつけられるような重圧だった。
再び贾成風社の人物を連行した後、張奇は廖保全の会社へと突入した。
この調査は前回よりもさらに慎重に行われた。
江遠が「内情がある」と判断したため、2日間の経験を積んだ張奇は再び放置できなかった。
しかし廖保全の会社には名義上の事務所しかなく、彼の全ての財産は3台の車両に搭載されていた。
この事件の奇妙さが一段と増幅された。
江遠の指摘通り、これらの車両と人員があれば、贾成風から脅迫されても逃げ出すことは可能だったはずだ。
なぜ殺人レベルまでescalateしたのか?
さらに、彼が殺害に至ったにもかかわらず、被害者に対して反撃しなかった点も疑問だった。
一般的ないじめの経験を持つなら分かるだろう。
いじめ者は無抵抗な相手を対象にするのが本質だ。
少しでも抵抗する相手には攻撃は成立しない。
廖保全の身分・経歴・能力からすれば、被害者とはなり得ないはずだった。
つまり、贾成風が握っている「把柄」は極めて重大なものである。
各方面からの情報を集めた後、張奇も答えが迫り来るのを感じた。
「俺が脅しにいくよ」と孟成標が意気揚々と志願した。
大隊長許学武が同意し、江遠の方を見ると、彼はスマホで積年の未解決事件を捲っていた。
許学武は近づき、江遠のスマホ画面に表示される数字(積年の未解決事件)を見つめながら、その数値が増加する様子に胸が温かくなった。
江遠が早朝から張奇と共に物流会社を調べに来たのは、桂花の手掛かりを追うためだった。
警官隊は複数名でその監視を続けていたが、東燕機械工場の内部犯行事件とその後の賈成風殺害事件により三中隊全員が撤退した後、苗河県刑務所四中隊が引き継ぎ桂花に関連する手掛かり調査に着手していた。
関連車両のナンバープレートや犬市での取引業者、常時県内で犬を買い付けに来る商売人、さらには犬肉店や地元動画投稿者が巴哥犬と撮影した写真との照合など多角的な捜査が進行中だった。
四中隊の警官は三中隊より明らかに活発な印象で、過去数日の経験から桂花の手掛かり追跡作業は至多二三日で終わると見ていた。
事件があれば当然その方へ回るため、短期間で解放される可能性が高い。
江遠が優先的に桂花関連捜査に参加する以上、桂花の手掛かりを追う警官陣には「蟹黄」への期待感が高まっていた。
剥き身で食す螃蟹の快感は体験した者だけが知り得るものであり、未経験者は試してみたくなるものだった。
現在苗河県警の警官達は桂花の手掛かり追跡作業に苦労しているわけではない。
むしろ「爽」という言葉を口に出すのが恥ずかしいだけだ。
四寧山車震のような場所で期待と抑え気味な心理状態が続いている。
一方江遠は桂花の手掛かり追跡には焦りを感じていなかった。
犬が20日間放置されれば、もし食肉店に売られていたなら今頃便所でウンチをしていたかもしれないからだ。
関連する手掛かりが未発見の段階では江遠も活躍できない。
刑事捜査の三大柱は「刑事情報」「刑事技術」「刑事特情」である。
特情とは潜入捜査員や工作員のことだ。
毒薬密売組織に潜入して大規模事件を解決するケース、無間道のように生活しながら情報を集めるケース、新聞記者が風俗店客として取材し写真で証拠を固定するケース、美人弁護士が四人組の接待を受けたが冷遇され不満から首長を告発したケースなど多様な形態がある。
刑事情報は伝統的な捜査方法で、情報収集・分析・推理による事件解決を目指す。
江遠が得意とする刑事技術が現在機能していない以上、情報と特情のいずれかに突破口が開くことを期待していた。
一方賈成風の物流会社は既に突破点があった。
昨日から監禁されている賈成風の事務所を張奇率いる三中隊半数と四中隊半数で襲撃した際、その部下たちは何が起こったのか理解できなかった。
「張隊長、制式ナイフ類を発見しました」捜査は複雑な手順を要さず、警官達はまず賈成風の机の下から短剣や電気棍など数点の凶器を発見した。
張奇も驚きはしなかった。
ゴム製手袋を着用しながら江遠と共にその武器類を調べながら「現代の物流業界は成熟産業となったため、様々な人物が関わるようになっている。
この賈成風が数年間続けば組織化された犯罪集団になるだろう」と述べた。
「現在でもそうではないのか?」
江遠が尋ねた。
「確かに検査に連絡する手もあるが、この類の物は認定しやすい面と難しい面がある」
江遠「おう」の一言で特に質問もせずに済ませた。
各地域ごとに独自の運営ルールがあり、客将としての立場では当然視えない部分も多い。
「こちらにもあるぞ」警官が声を上げてカメラを呼び寄せ写真撮影にとりかかる。
全員が法執行記録機を着用しているとはいえ、重要な証拠採取時には苗河県警の刑事達は「撮影」と叫ぶのが習慣だった。
蛇に噛まれたような感覚があった。
新規搬入品はさらに増えていた。
刃物や武器類だけでなく、ハイドライド・クラッパー( hydraulic cutter )、ハンマーレバー( crowbar )、レンチ( wrench )など多様な工具が並んでいた。
「うちの日常ツールだ」成風社関係者が焦りを隠せない。
「大型トラックのタイヤ交換やチェーンカットは日常茶飯事さ。
スプレーガンも同様で、極寒地での夜間走行時にはブレーキディスクが凍結するから、スプレーで点火して解かす必要があるんだ」
張奇が犬の足音を追う手が空いた瞬間に、この泥棒連中はたちまち手玉に取れた。
ズボンの裾を掴んで引きずり出すと、その男は「日常使う工具だ」と言い訳する。
「それは違う」張奇が刃物の長さを測って続けた。
「開いた刃の長さが許容範囲を超えていれば、これは規制品だ。
貴方達が規制刀具とこの重装備を混同して『工具』と称するのは、法律がお前らと冗談を言っていると言わざるを得ない」
張奇の最後の一言は鋭く響き渡り、平素から気取った態度の若者に背筋を凍らせた。
江遠がプラスチック箱の中身を手繰りながら尋ねた。
「このスプレーガン、誰かが使った覚えはないか?」
その男は慌てて「知らない」と言い訳した。
「先ほど『スプレーで点火して解かす』と言っていたじゃないか。
それ以前に誰かが持ち出したのか?」
男は吞み言葉になった。
「指紋鑑定だ」江遠は冗談抜きでスプレーガンを証拠袋に入れた。
張奇が興味津々とスプレーガンを見つめながら訊ねた。
「何か見覚えがある?」
「昨日の一件か。
ある男が強盗被害を報告し、金銭をオンラインギャンブルに送金させられたというケースだ。
その男の顔はスプレーで焼け爼(すす)だったんだよ」江遠は淡々と続けた。
「積年の事件だろう」
「その件は覚えている」張奇は苗河県警の刑事としてその事件を経験していた。
「同じスプレーガンによるものか?」
「ほぼ同型だ。
被害者の顔にスプレー先端が押された痕跡があるんだよ」
事務室の中年の男がそこで我慢できずに飛び出した。
当然、逃げ切るわけにはいかなかった。
待機していた巨漢の刑事達は小綿袄を着たままその男を押し倒した。
「また一件解決だな」張奇は感嘆すら忘れていた。
国内の刑事警察隊の解決率は、一般人が想像するほど高くないかもしれない。
例えば南省のような地域では、県市の解決率が40%程度であれば良い方だ。
苗河県のような県警刑事課の場合、毎年数千件、場合によっては2千件以上の未解決事件がある。
そのうち一部は本当に解決不可能だが、多くは手が回らない案件である。
江遠の効率的かつ正確な解決速度は、張奇への刺激を何倍にもしていた。
少なくとも5人の男に押さえつけられるような重圧だった。
再び贾成風社の人物を連行した後、張奇は廖保全の会社へと突入した。
この調査は前回よりもさらに慎重に行われた。
江遠が「内情がある」と判断したため、2日間の経験を積んだ張奇は再び放置できなかった。
しかし廖保全の会社には名義上の事務所しかなく、彼の全ての財産は3台の車両に搭載されていた。
この事件の奇妙さが一段と増幅された。
江遠の指摘通り、これらの車両と人員があれば、贾成風から脅迫されても逃げ出すことは可能だったはずだ。
なぜ殺人レベルまでescalateしたのか?
さらに、彼が殺害に至ったにもかかわらず、被害者に対して反撃しなかった点も疑問だった。
一般的ないじめの経験を持つなら分かるだろう。
いじめ者は無抵抗な相手を対象にするのが本質だ。
少しでも抵抗する相手には攻撃は成立しない。
廖保全の身分・経歴・能力からすれば、被害者とはなり得ないはずだった。
つまり、贾成風が握っている「把柄」は極めて重大なものである。
各方面からの情報を集めた後、張奇も答えが迫り来るのを感じた。
「俺が脅しにいくよ」と孟成標が意気揚々と志願した。
大隊長許学武が同意し、江遠の方を見ると、彼はスマホで積年の未解決事件を捲っていた。
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