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第0514話 推論
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江遠は自分が受け取る任務が少なすぎると感じた。
この手の組織は景察する際、Lv6スキルと同等のレベルにまで対応しているのだ。
普段はこんな大規模な組織犯罪には遭遇しない。
言うまでもなく活発な社会的組織は殺人を犯すことは稀で、殺人に関わるような組織は必ずしも隠蔽を好まず、宋天成のような政治的組織能力を持つ人物が必要とするものだ。
江遠と柳景輝のような捜査型の刑事では対応できない。
薬物取引組織は活発な組織の中でも比較的高級なものである。
過言を承知で言うなら、武器・資金・人材を持ち、厳密な組織構造があり、死に物狂いの組員がいる。
そのような組織は国家権力にも脅威を与える存在であり、メキシコや中米諸国を見れば分かる。
Lv6スキルを持つ者にとっては、このような組織犯罪を扱うのが最も効果的だ。
「ちょっと待って」江遠は振り返りながら人を呼び止めた。
「被疑者はここで留置しろ。
」
説明の必要も無く、突撃隊員たちは即座に停止し、馬万軍に向かって叫んだ。
「見張るな!頭を下げるんだ!」
馬万軍は乱暴に着せられた衣服と内着すらなく狼狽していたが、それでも警察官を見据える目は臆せず、挑戦的な視線で江遠を見上げていた。
普通の犯罪被疑者とは違い、彼は「冤罪だ」と叫ぶこともなく、むしろ鼻を高々と上げて見せつけていた。
伍軍豪が細く硬い電気棒を持って近づき、馬万軍の顔に直視しながら言った。
「態度を正せれば君にもいいんだ。
頭を下げるように。
足輪も持ってこい」
伍軍豪は江遠の指示を待たずに行動したが、この地元で長年活動する薬物組織の組員であることは明らかだった。
彼がベッドサイドの棚を蹴り飛ばすと部屋ごと爆発寸前まで揺らされたが、伍軍豪は驚きもせず「油断無かれ」という言葉通り、気勢で劣らないようにしていた。
馬万軍の恋人は怯えながら衣服を着直し、さらにコートを羽織った。
震える声で問うた。
「なぜ私まで…」
董冰と高玉燕が彼女を挟み込むようにして監視している。
二人は誘拐事件を数多く経験したベテランだ。
目の前の女性はもしかしたら純粋な被害者かもしれないが、もし誤って判断すれば重大な危険が待ち受けることを知っている。
江遠が被疑者を留置する理由は分からないが、現状ではこの二人の被疑者が証拠の一部と言える。
玄関で待機させた後、江遠は鑑識員2人と一緒に寝室から捜査を始めた。
最初に出たのは20個以上のバッグだった。
高級ブランド品もあれば知らぬ小銭ブランドもあり、中身があるものは別々に取り出した。
アクセサリー・腕時計・証明書類などを順番に記録写真撮影し収集したが、薬物や使用器具は全く発見されなかった。
江遠が警官たちの馬万軍への簡易検査結果を見たところ、通常の種類では全て陰性だった。
鑑識員数人がドアノブ・テーブル・トイレなどに綿棒で拭き取り、薬物捜査専門の鑑識に回すと、ポータブルなラマン分光計で検査を始めた。
ポータブルなラマン分光器はそれなりの費用がかかるものだが、使い勝手も少々面倒ではある。
しかし広帯域性と高精度は申し分なく、一般的な県警組織には配備されていないのが現状だ。
江遠は黙ってメモを取りながら、黄強民に説明するつもりだと心に決めた。
捜査のため探頭を交換し測定池を調整した末、ようやくスペクトルグラフが表示された。
江遠に小声で報告する。
「アルコールや有機物質を検出でき、化粧品のボトルや潤滑油類の可能性がある。
微量のパラアミノフェノールも確認され、これは**の主要原料であり規制薬品です。
またK粉のピークが若干認められるものの、はっきりとはしない」
その数値は国外では汚染レベルだが国内基準からは重大な問題を示す。
現場検証員たちは満足げに江遠を見やった。
今日の収穫で犯罪立証が十分だと確信できたからだ。
「犯罪を立証できれば、その後の取り調べは簡単になる。
一般的な現場検証にとってはこれで成果と言える」
普段なら
こんな状況での現場検証でこの程度の成果でも江遠は満足するはずだが、今日は不十分だった。
江遠が頷くと、捜査員に指示した。
「もう少し測定ポイントを増やせ。
他のメンバーは調査を続けろ」
命令が出たので誰も反論せず、作業続行となった。
宋天成は玄関で物思いにふけっていた。
三部二室の家は広くなく、リビングから奥を見れば現場検証員たちが忙しく動いているのが見える。
問題は彼らの背中が退屈そうに見えたことだ。
多くの時間を前を向かずに探頭を前にしてうずぶたになっている。
その姿勢を見ていても何をしているのか分からないし、正面から見ても同じだった。
宋天成はスマホを取り出すのも恥ずかしくて我慢した。
ついでに尋ねた。
「江遠さん、普段はこんな調子なのですか?」
「通常はもっと速いはずです。
江隊長の効率は高いですよ」董冰は犯人を制圧しつつ宋天成に囁いた。
宋天成が頷き笑った。
「私のせいで特別に何かする必要はないわ」
江遠はその声に気づいて立ち上がり、軽く伸びをした。
「この現場の雰囲気が気味悪い。
じっくり調べたいんだ。
宋局さんには用事があれば帰っていただいても…」
これは宋天成に下がるための言葉だった。
暇なら帰って遊ぶようにと言外に示していた。
宋天成は一瞬迷った後、笑いながら答えた。
「会議にも参加するだけです。
ここにいてもいいわ。
でも現場が気味悪いとおっしゃるなら、どうして?」
江遠はシステムからのヒントを口実に使わず、目線で二名の犯人を見やった。
伍軍豪が提案した。
「車の中に連れて行かせませんか?」
「いいえ。
現場には彼らも含めるべきだ」江遠は即座に拒否した。
彼にとって重要なのは、馬万軍が二つの犯罪組織に同時に働いていたという証明で、具体的な根拠となる証拠は何もないことだった。
江遠は現在夏休みの宿題を書いているような状態だ。
与えられた条件がいくつかあるが、答えが2であることを偶然見つけてしまった。
過程は「略」で省略されている。
彼はその過程を逆算し、馬万軍を追い出すことで既知条件を減らす必要があると判断した。
しかし具体的な過程については江遠自身も説明できない。
江遠は宋天成の質問に答えながら、「ただ違和感を感じたから再調査したい」と前置きして「必要な人数だけ残せばいい。
他の人は帰ってもらってもいい」と言った。
「不要だ」宋天成が断固として拒否した。
江遠は何も言わなくなった。
馬蹄鏡を持って部屋を一つずつ調べ始めた。
その時、馬万軍は大笑いしながら「警察は本当に滑稽だ。
科学的根拠なしに動くなんて。
我々が化学工場で働いている場合、誰かが『感じ悪い』と言ったら即追い出すんだよ。
感じ悪いからと言って人を逮捕できるのか?」
「君の逮捕理由は違和感ではない」牧志洋が馬万軍に返した。
「じゃあなぜ私を逮捕するのか?」
と馬万軍が尋ねた。
「あなたを裏切った人がどれだけ競争していたか知っているかい?」
牧志洋の一言で馬万軍の希望的観測は潰れた。
「誰が私のことを話したんだ?」
馬万軍が追及した。
牧志洋は自分が口を滑らせたことに気づき、答えなかった。
その時江遠はキッチンの前で「ずっと黙っていたのは、私が調査する前に何か言いたかったからか?」
「いいや」馬万軍は否定したがすぐに後悔し、「あなたが我が家を捜索する権利はあるのか。
検挙令状があるのか?」
江遠は笑いながらキッチンに入った。
牧志洋が横目で「ここはあなたの家なのか?」
と尋ねた。
馬万軍は驚いて「自分が買った家だよ。
なぜ自分の家ではないと言っているんだ?」
「面白い。
財産没収の際にあなたの供述は有効になるかもしれない」牧志洋は満足げに拍手した。
ずっと黙っていた被害女性が突然顔を上げ、殺人的な視線で牧志洋と江遠を見た。
禿頭の伍軍豪は黙って黒いカバーを持ってきて美女の頭を包んだ。
目つきがあれば強制措置が必要なのか?
江遠はキッチンを観察した。
Lv4犯罪現場鑑定士として、臨時昇格なしでも国内トップクラスだ。
彼が心構えを整えれば調査方向は明確になるだろう。
そのとき、冷蔵庫の隙間に気付いた。
近づいて指を入れると、そこからテープとUSBメモリが出てきた。
引っ張り出す過程でさらに別のUSBも見つかった。
この発見に全員驚いた。
宋天成も意外そうだった。
「見てみよう」江遠はIT専門家を呼び、USBを開けさせた。
中には数十枚の機械写真と数本の動画が入っていた。
主に生産物に関する映像だ。
「これらは何で撮影したのか?」
江遠が現地で尋ねた。
馬万軍は最初黙ったが、「自分に備えのために残しておいたからだ」と付け加えた。
江遠は笑いながら伍軍豪に「伍隊長、連れて行ってくれ」と言った。
伍軍豪は頷いて引き連れ始めた。
江遠は宋天成に笑顔で電話をかけ柳景輝に状況を報告した。
柳景輝が笑って「ずっと時間がかかったと思ったら何かやっているんだろうな」
江遠は「Lv4犯罪現場鑑定士として、臨時昇格なしでも国内トップクラスです。
心構えを整えると調査方向は明確になります」と説明した。
柳景輝が「そうか。
捜査本部に来てみる」
江遠は「了解しました」で電話を切った。
その日、警察署の会議室では新たな証拠が提示され、事件解決への鍵が握られていた。
この手の組織は景察する際、Lv6スキルと同等のレベルにまで対応しているのだ。
普段はこんな大規模な組織犯罪には遭遇しない。
言うまでもなく活発な社会的組織は殺人を犯すことは稀で、殺人に関わるような組織は必ずしも隠蔽を好まず、宋天成のような政治的組織能力を持つ人物が必要とするものだ。
江遠と柳景輝のような捜査型の刑事では対応できない。
薬物取引組織は活発な組織の中でも比較的高級なものである。
過言を承知で言うなら、武器・資金・人材を持ち、厳密な組織構造があり、死に物狂いの組員がいる。
そのような組織は国家権力にも脅威を与える存在であり、メキシコや中米諸国を見れば分かる。
Lv6スキルを持つ者にとっては、このような組織犯罪を扱うのが最も効果的だ。
「ちょっと待って」江遠は振り返りながら人を呼び止めた。
「被疑者はここで留置しろ。
」
説明の必要も無く、突撃隊員たちは即座に停止し、馬万軍に向かって叫んだ。
「見張るな!頭を下げるんだ!」
馬万軍は乱暴に着せられた衣服と内着すらなく狼狽していたが、それでも警察官を見据える目は臆せず、挑戦的な視線で江遠を見上げていた。
普通の犯罪被疑者とは違い、彼は「冤罪だ」と叫ぶこともなく、むしろ鼻を高々と上げて見せつけていた。
伍軍豪が細く硬い電気棒を持って近づき、馬万軍の顔に直視しながら言った。
「態度を正せれば君にもいいんだ。
頭を下げるように。
足輪も持ってこい」
伍軍豪は江遠の指示を待たずに行動したが、この地元で長年活動する薬物組織の組員であることは明らかだった。
彼がベッドサイドの棚を蹴り飛ばすと部屋ごと爆発寸前まで揺らされたが、伍軍豪は驚きもせず「油断無かれ」という言葉通り、気勢で劣らないようにしていた。
馬万軍の恋人は怯えながら衣服を着直し、さらにコートを羽織った。
震える声で問うた。
「なぜ私まで…」
董冰と高玉燕が彼女を挟み込むようにして監視している。
二人は誘拐事件を数多く経験したベテランだ。
目の前の女性はもしかしたら純粋な被害者かもしれないが、もし誤って判断すれば重大な危険が待ち受けることを知っている。
江遠が被疑者を留置する理由は分からないが、現状ではこの二人の被疑者が証拠の一部と言える。
玄関で待機させた後、江遠は鑑識員2人と一緒に寝室から捜査を始めた。
最初に出たのは20個以上のバッグだった。
高級ブランド品もあれば知らぬ小銭ブランドもあり、中身があるものは別々に取り出した。
アクセサリー・腕時計・証明書類などを順番に記録写真撮影し収集したが、薬物や使用器具は全く発見されなかった。
江遠が警官たちの馬万軍への簡易検査結果を見たところ、通常の種類では全て陰性だった。
鑑識員数人がドアノブ・テーブル・トイレなどに綿棒で拭き取り、薬物捜査専門の鑑識に回すと、ポータブルなラマン分光計で検査を始めた。
ポータブルなラマン分光器はそれなりの費用がかかるものだが、使い勝手も少々面倒ではある。
しかし広帯域性と高精度は申し分なく、一般的な県警組織には配備されていないのが現状だ。
江遠は黙ってメモを取りながら、黄強民に説明するつもりだと心に決めた。
捜査のため探頭を交換し測定池を調整した末、ようやくスペクトルグラフが表示された。
江遠に小声で報告する。
「アルコールや有機物質を検出でき、化粧品のボトルや潤滑油類の可能性がある。
微量のパラアミノフェノールも確認され、これは**の主要原料であり規制薬品です。
またK粉のピークが若干認められるものの、はっきりとはしない」
その数値は国外では汚染レベルだが国内基準からは重大な問題を示す。
現場検証員たちは満足げに江遠を見やった。
今日の収穫で犯罪立証が十分だと確信できたからだ。
「犯罪を立証できれば、その後の取り調べは簡単になる。
一般的な現場検証にとってはこれで成果と言える」
普段なら
こんな状況での現場検証でこの程度の成果でも江遠は満足するはずだが、今日は不十分だった。
江遠が頷くと、捜査員に指示した。
「もう少し測定ポイントを増やせ。
他のメンバーは調査を続けろ」
命令が出たので誰も反論せず、作業続行となった。
宋天成は玄関で物思いにふけっていた。
三部二室の家は広くなく、リビングから奥を見れば現場検証員たちが忙しく動いているのが見える。
問題は彼らの背中が退屈そうに見えたことだ。
多くの時間を前を向かずに探頭を前にしてうずぶたになっている。
その姿勢を見ていても何をしているのか分からないし、正面から見ても同じだった。
宋天成はスマホを取り出すのも恥ずかしくて我慢した。
ついでに尋ねた。
「江遠さん、普段はこんな調子なのですか?」
「通常はもっと速いはずです。
江隊長の効率は高いですよ」董冰は犯人を制圧しつつ宋天成に囁いた。
宋天成が頷き笑った。
「私のせいで特別に何かする必要はないわ」
江遠はその声に気づいて立ち上がり、軽く伸びをした。
「この現場の雰囲気が気味悪い。
じっくり調べたいんだ。
宋局さんには用事があれば帰っていただいても…」
これは宋天成に下がるための言葉だった。
暇なら帰って遊ぶようにと言外に示していた。
宋天成は一瞬迷った後、笑いながら答えた。
「会議にも参加するだけです。
ここにいてもいいわ。
でも現場が気味悪いとおっしゃるなら、どうして?」
江遠はシステムからのヒントを口実に使わず、目線で二名の犯人を見やった。
伍軍豪が提案した。
「車の中に連れて行かせませんか?」
「いいえ。
現場には彼らも含めるべきだ」江遠は即座に拒否した。
彼にとって重要なのは、馬万軍が二つの犯罪組織に同時に働いていたという証明で、具体的な根拠となる証拠は何もないことだった。
江遠は現在夏休みの宿題を書いているような状態だ。
与えられた条件がいくつかあるが、答えが2であることを偶然見つけてしまった。
過程は「略」で省略されている。
彼はその過程を逆算し、馬万軍を追い出すことで既知条件を減らす必要があると判断した。
しかし具体的な過程については江遠自身も説明できない。
江遠は宋天成の質問に答えながら、「ただ違和感を感じたから再調査したい」と前置きして「必要な人数だけ残せばいい。
他の人は帰ってもらってもいい」と言った。
「不要だ」宋天成が断固として拒否した。
江遠は何も言わなくなった。
馬蹄鏡を持って部屋を一つずつ調べ始めた。
その時、馬万軍は大笑いしながら「警察は本当に滑稽だ。
科学的根拠なしに動くなんて。
我々が化学工場で働いている場合、誰かが『感じ悪い』と言ったら即追い出すんだよ。
感じ悪いからと言って人を逮捕できるのか?」
「君の逮捕理由は違和感ではない」牧志洋が馬万軍に返した。
「じゃあなぜ私を逮捕するのか?」
と馬万軍が尋ねた。
「あなたを裏切った人がどれだけ競争していたか知っているかい?」
牧志洋の一言で馬万軍の希望的観測は潰れた。
「誰が私のことを話したんだ?」
馬万軍が追及した。
牧志洋は自分が口を滑らせたことに気づき、答えなかった。
その時江遠はキッチンの前で「ずっと黙っていたのは、私が調査する前に何か言いたかったからか?」
「いいや」馬万軍は否定したがすぐに後悔し、「あなたが我が家を捜索する権利はあるのか。
検挙令状があるのか?」
江遠は笑いながらキッチンに入った。
牧志洋が横目で「ここはあなたの家なのか?」
と尋ねた。
馬万軍は驚いて「自分が買った家だよ。
なぜ自分の家ではないと言っているんだ?」
「面白い。
財産没収の際にあなたの供述は有効になるかもしれない」牧志洋は満足げに拍手した。
ずっと黙っていた被害女性が突然顔を上げ、殺人的な視線で牧志洋と江遠を見た。
禿頭の伍軍豪は黙って黒いカバーを持ってきて美女の頭を包んだ。
目つきがあれば強制措置が必要なのか?
江遠はキッチンを観察した。
Lv4犯罪現場鑑定士として、臨時昇格なしでも国内トップクラスだ。
彼が心構えを整えれば調査方向は明確になるだろう。
そのとき、冷蔵庫の隙間に気付いた。
近づいて指を入れると、そこからテープとUSBメモリが出てきた。
引っ張り出す過程でさらに別のUSBも見つかった。
この発見に全員驚いた。
宋天成も意外そうだった。
「見てみよう」江遠はIT専門家を呼び、USBを開けさせた。
中には数十枚の機械写真と数本の動画が入っていた。
主に生産物に関する映像だ。
「これらは何で撮影したのか?」
江遠が現地で尋ねた。
馬万軍は最初黙ったが、「自分に備えのために残しておいたからだ」と付け加えた。
江遠は笑いながら伍軍豪に「伍隊長、連れて行ってくれ」と言った。
伍軍豪は頷いて引き連れ始めた。
江遠は宋天成に笑顔で電話をかけ柳景輝に状況を報告した。
柳景輝が笑って「ずっと時間がかかったと思ったら何かやっているんだろうな」
江遠は「Lv4犯罪現場鑑定士として、臨時昇格なしでも国内トップクラスです。
心構えを整えると調査方向は明確になります」と説明した。
柳景輝が「そうか。
捜査本部に来てみる」
江遠は「了解しました」で電話を切った。
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全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは「よろひこー」!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
追伸
まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。
(。-人-。)
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