転生した俺、英雄になる

なうなす

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第一章 ウェーブ編

第六話

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レックス「コアウェーブ?」

ミア「そうよ。次に来ると予測されているウェーブの名前。」

レックス「…それは今までのとなんか違うのか?」

ミア「騎士学校の授業を聞いてなかったの?…コアウェーブにはコアっていう化け物が一体紛れるの。」

レックス「そいつを倒せばいいと。」

ミア「簡単に倒せるならコアウェーブなんて別名で呼ばない。コアウェーブは今までに五回あって、いずれも死者無しで撃破できた前例がないの。今回のはあくまで統計的な推測だから次とも限らないらしいけど。まぁ腹括っておくことね。」

レックス「…わかってるよ。わかってる。ヘマはもうしない。」

ミア「…あ~、まぁそうね。お互い頑張りましょう。気負いすぎないでね。」

レックス「あぁ。間違っても未来の話とかしないでくれよ。怖くなるからさ。」

ミア「そういえば家にあるワインを思い出したわ。両親があたしを産んだ時に買ったワインでね。後二年したら飲む予定なの。それまでは…」

レックス「知っててやってるだろ!ミア!」

ミア「アハハッ!ごめんごめん。今度はあたしからも励ませたかな?」

レックス「…ありがとう。少し肩が軽くなったよ。」

ミア「ならもう一本剣でも背負う?」

レックス「二刀流は辞めておくよ。出来ないし。」

ミア「じゃ!一息ついたらあたしの大事なワインを少し分けたげるね。」

レックス「あぁ、バイバイ。また明日。」

 帰ってきて早々ミアに助けられちゃったな。
 そう言えば勢いでミアを呼び捨てしてたな、俺。

 少しだけ今までのコアウェーブの事を調べておこう。

 
騎士長「コアウェーブの資料が見たい?あぁ、ちょっと待ってろ。簡単な写しくらいなら確か…」

レックス「騎士長…さん?いつも助けてもらってます。」

ミラ「ミラでいい。戦場で建前は不要だ。気持ちよく会話できる方で大丈夫だ。あったあった。ほら写しだ。夜には返しに来いよ。」

レックス「ありがとうございます!」

ミラ「元気が少しでも出たようで何よりだ。その調子で頼むぞ。」

レックス「はい!」


 コアウェーブの資料を読む。
 第一回コアウェーブの記録と報告。
 初回コアウェーブのコアは巨大な赤竜だった。
 被害は七割を超えた。
 その影響で二年程前線が後退した。
 赤竜のブレスは魔法で相殺可能だったが、爪による攻撃は鎧では防げなかった。
 金属製の鎧は動きにくい。革製などの鎧の肩にでも鉄の板を付けた物に変える必要性を帝国へ報告する。

 第二回コアウェーブの記録と報告
 コアは紫色の肌の人型の魔物だった。
 被害は…

 カンカンカン!

 急いで資料を閉じ、広場へ向かう。
 机に置かれた資料にはこう書かれていた。

 第一部隊全滅。第二部隊全滅。三部隊によってなんとか討伐された。

 人の世に悪魔がいるのなら。あの魔物を指すのだろう。
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