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第一章 ウェーブ編
第七話
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ミラ「…残念な知らせだ。今朝出発した斥候による報告で、今回のウェーブはコアウェーブと判断された。」
集まった騎士達がザワザワと騒ぎ出す。一部の騎士達は手の震えで、握っていた剣を落としてしまったようだ。
一部の者に至っては悲鳴を上げている。
ミラ「コアは種類はデスウルフ。第二回コアウェーブで確認された魔物だな。皆このデスウルフを恐れているようだが、心配は要らない。援軍の要請はもう終わっている。第二前線からも一部増援を約束した。帝国に忠誠を誓う騎士として、このウェーブは試練足り得るだろう。三日後の試練、誇り高き帝国騎士として、皆の奮闘を期待する。」
デスウルフとは巨大な爪を持った人型の魔物であり、人三人分はある程の体格も特徴だ。
真っ赤な毛に背中は覆われ、顔は悪魔のそのものだ。
騎士の鎧なんて一撃で切り裂く攻撃力、強靭かつ大きな体。
そして、魔法がほとんど効かない。
ミラさんの話が終わり、騎士達も少し静かになったところに、見覚えのある女性が走ってきた。
ニーナ「す、すいませ~ん!」
ニーナ「帝国救護職員からの報告です。一部撤退は許されるとの報告がありました。死者、負傷者は最小限になるように努めよ、と。わかりましたか~!」
帝国が撤退許可!?
…やっぱり今回のウェーブはそれほどに危険なのだろう。
それにしても統計的な予測ならコアウェーブは定期的に来るということなんだよな。
ウェーブは突発的な魔物の襲撃と聞いていたが…まぁいいか。そんな事を考えている暇はないしな。
あまりネガティブなのも良くないが、もしもの事も考え、シアとマリックにも挨拶しに行こう。
マリック「おぉ!レックスか。なにか用事でもあるのか?」
レックス「いや、用事はない。用事がある時に会えないかもしれないからな。」
マリック「随分な言葉だな。不安を煽るのは辞めてくれよな。まぁそういう時もあるか。で、なにを話そうか。」
レックス「そうだな…好きなものとかか?」
マリック「好きなもの、かぁ。昔はよく庭師の仕事の手伝いをしていてね。今も植物の手入れが好きだ。」
レックス「家ではなにか育てていたのか?」
マリック「もちろんだ。俺は薔薇とユーモアだな。」
レックス「そうか。ユーモアか。俺も魔法筋肉があればなと思うよ。」
マリック「そして俺は道化を演じるのも得意だ。…昔から貴族の一言で避けられてきたからかな。植物が好きだったんだ。何も言わないが、何処にもいかないだろう?貴族だからこそ出来た趣味かもしれんが、それくらいしか楽しめなかった。」
レックス「それは…。」
マリック「悪いな。やっぱり俺も不安だ。ほら、今も手先が震えているよ。俺のプライドが許すのなら剣を折って逃げてやりたいくらいだ。」
レックス「貴族ならば剣は何本も折らないと無くならないぞ。」
マリック「ほ!こりゃ上手いことを言うな。ならば頑張る理由は諦める為か。悪くない。感謝するよレックス。人と話したからかな。不安が和らいだよ。」
レックス「どうも。お互い頑張ろうな。」
去っていくマリックの手は不規則に震えていた。
次はシアに挨拶か。
足が重く感じる。最後という言葉が、状況がこれ程に重いなんてな。
集まった騎士達がザワザワと騒ぎ出す。一部の騎士達は手の震えで、握っていた剣を落としてしまったようだ。
一部の者に至っては悲鳴を上げている。
ミラ「コアは種類はデスウルフ。第二回コアウェーブで確認された魔物だな。皆このデスウルフを恐れているようだが、心配は要らない。援軍の要請はもう終わっている。第二前線からも一部増援を約束した。帝国に忠誠を誓う騎士として、このウェーブは試練足り得るだろう。三日後の試練、誇り高き帝国騎士として、皆の奮闘を期待する。」
デスウルフとは巨大な爪を持った人型の魔物であり、人三人分はある程の体格も特徴だ。
真っ赤な毛に背中は覆われ、顔は悪魔のそのものだ。
騎士の鎧なんて一撃で切り裂く攻撃力、強靭かつ大きな体。
そして、魔法がほとんど効かない。
ミラさんの話が終わり、騎士達も少し静かになったところに、見覚えのある女性が走ってきた。
ニーナ「す、すいませ~ん!」
ニーナ「帝国救護職員からの報告です。一部撤退は許されるとの報告がありました。死者、負傷者は最小限になるように努めよ、と。わかりましたか~!」
帝国が撤退許可!?
…やっぱり今回のウェーブはそれほどに危険なのだろう。
それにしても統計的な予測ならコアウェーブは定期的に来るということなんだよな。
ウェーブは突発的な魔物の襲撃と聞いていたが…まぁいいか。そんな事を考えている暇はないしな。
あまりネガティブなのも良くないが、もしもの事も考え、シアとマリックにも挨拶しに行こう。
マリック「おぉ!レックスか。なにか用事でもあるのか?」
レックス「いや、用事はない。用事がある時に会えないかもしれないからな。」
マリック「随分な言葉だな。不安を煽るのは辞めてくれよな。まぁそういう時もあるか。で、なにを話そうか。」
レックス「そうだな…好きなものとかか?」
マリック「好きなもの、かぁ。昔はよく庭師の仕事の手伝いをしていてね。今も植物の手入れが好きだ。」
レックス「家ではなにか育てていたのか?」
マリック「もちろんだ。俺は薔薇とユーモアだな。」
レックス「そうか。ユーモアか。俺も魔法筋肉があればなと思うよ。」
マリック「そして俺は道化を演じるのも得意だ。…昔から貴族の一言で避けられてきたからかな。植物が好きだったんだ。何も言わないが、何処にもいかないだろう?貴族だからこそ出来た趣味かもしれんが、それくらいしか楽しめなかった。」
レックス「それは…。」
マリック「悪いな。やっぱり俺も不安だ。ほら、今も手先が震えているよ。俺のプライドが許すのなら剣を折って逃げてやりたいくらいだ。」
レックス「貴族ならば剣は何本も折らないと無くならないぞ。」
マリック「ほ!こりゃ上手いことを言うな。ならば頑張る理由は諦める為か。悪くない。感謝するよレックス。人と話したからかな。不安が和らいだよ。」
レックス「どうも。お互い頑張ろうな。」
去っていくマリックの手は不規則に震えていた。
次はシアに挨拶か。
足が重く感じる。最後という言葉が、状況がこれ程に重いなんてな。
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