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永遠なる誓い3
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「粗末なドレス等、そんな」
「あの子は努力するのはダンス位、それもすぐに疲れたと休憩ばかり。相手の足を踏まずに踊れはするが上手いといわれる程では無い。礼儀作法は辛うじて出来るという程度だから、最低限の茶会と夜会にしか出席を許していなかった。屋敷の中で着るドレスとそういった場所で着るドレスは当然違う。スクテラリアは王太子妃教育の為王宮に通っていたから、その為のドレスを仕立てていた」
「それは必要だったからです。私は別に豪華なドレス等好きではありません」
しかも王太子妃等結婚して子供を産んだ後は不要となるものなのです。
王妃にしろ王太子妃にしろ、魔神に気に入られたら魔神の妻となり、そうでなければ命を取られ屍となり王宮を彷徨い歩く存在になる。
結婚すれば魔神の力ですぐに子供を授かるのですから、王太子妃教育が本当に必要なのかどうか分からないというのが本当のところです。
そんな無駄とも言えるものを私は幼い頃から受け続け、王宮でシオン殿下に会うたびに嫌味を言われていたのですから、婚約していた間の私は可哀相だと自分のことながら思います。
「シオン殿下もスィートピーが気に入っているなら、早々に婚約者を変更したら良かったのです。そうすればスィートピーは豪華なドレスや装飾品を手に入れられますし、シオン殿下も気に入った相手と結婚が出来たのですから」
私が婚約破棄の代償で命を落とした時のお兄様の悲しむ様子を思い出し、つい口調が荒くなってしまいました。
「気に入った相手か」
「どうかなさいましたか。そういえばスィートピーは今は」
「シオン殿下、いいや今彼は公爵家の嫡男だから殿下はおかしいな。彼の妻になっているよ。陛下と王妃殿下はローダン公爵家の当主とその妻だ。つまり以前の私達と立場が逆転している形だね」
「お兄様が王、お父様達は?」
「前国王と前王妃だね。一年前に私が王になったらしいよ」
らしい? どういう事でしょうか。
「不思議だろうけれど、私は数日前に今の私になったんだ。記憶を取り戻したというのかな。この体は自分の体だけどこれまでの記憶はまるで物語でも読んだ様な気分なんだ。スクテラリアも良く考えてごらん。今までの自分の行いを思い出せる筈だよ」
「今までの自分の行い。この体の記憶ですか。命を落とす前の私ではなく」
「スクテラリアは確かに私の婚約者として生きていた。君は母の妹の娘だったけれど、両親が亡くなって叔父夫婦の養女として生きて来た。思い出してきた?」
「思い出しました。でも、スィートピーはどういう立場なのでしょうか。お父様とお母様の子ではないのであれば、お兄様の妹でもないのですよね。つまり王女では無い」
複雑すぎて分かりません。
「一応、あれは公爵家に引き取られた遠縁の娘という事になっているが、公爵の愛人の子供だ」
「愛人の子供。つまりお兄様の従妹で、シオン殿下……シオン様とは兄妹?」
兄妹で夫婦になったのでしょうか。
「いいや、公爵の愛人が産んではいるが、相手は違う者だったらしい。スィートピーの瞳の色も髪の色も王家の色では無かったからそれで分かったという話になっている様だ」
「それでも公爵家で引き取った?」
「養女にしたわけではなく、公爵家で暮らさせていただけのようだが」
やっぱり複雑すぎて分からなくなってきましたが、シオン殿下は同じ屋敷に暮らすスィートピーと愛を育み結婚に至ったのでしょう。
それならば、二人はきっと幸せになったのではないでしょうか。
「スクテラリアは人がいいな」
「え」
「今、シオン達が幸せになっているだろうと考えていただろう」
「はい。何故分かったのですか」
「スクテラリアはそういう子だ。自分の命が尽きると分かっていてスィートピーに王太子妃としての心構えを教え諭す様な子だからな。残念ながらあの子にそれは伝わっていなかったが」
スィートピーのあの取り乱し様からそれは分かっていましたが、やはり何も伝わってはいなかった様です。
「シオンは今回もお前との婚約を望んでいた。それを父上が気が付いてスクテラリアと私の婚約を急ぎ進めたんだ」
「お父様が」
「記憶を取り戻したのは両親の方が早かったんだ。一年前に代替わりしたのも記憶を取り戻した父上に神の啓示があったからだそうだ」
神の啓示、それは魔神のということでしょうか。
「魔神からですか」
「いいや、白き善き神だ。この国が祀っている神だ。その時父上が聞いたそうだ。スクテラリアと魔神の話を」
「私と魔神の話」
「そうだよ。スクテラリアは私からスクテラリアの思いを消して王にして欲しいと。自分は魔神の妻となり永遠に一緒にいるから、もう王妃を妻にすることは止めて欲しいと。私が幸せになるならと」
そう言いました。確かに、そしてずっと一緒にいると約束したのです。
「あの子は努力するのはダンス位、それもすぐに疲れたと休憩ばかり。相手の足を踏まずに踊れはするが上手いといわれる程では無い。礼儀作法は辛うじて出来るという程度だから、最低限の茶会と夜会にしか出席を許していなかった。屋敷の中で着るドレスとそういった場所で着るドレスは当然違う。スクテラリアは王太子妃教育の為王宮に通っていたから、その為のドレスを仕立てていた」
「それは必要だったからです。私は別に豪華なドレス等好きではありません」
しかも王太子妃等結婚して子供を産んだ後は不要となるものなのです。
王妃にしろ王太子妃にしろ、魔神に気に入られたら魔神の妻となり、そうでなければ命を取られ屍となり王宮を彷徨い歩く存在になる。
結婚すれば魔神の力ですぐに子供を授かるのですから、王太子妃教育が本当に必要なのかどうか分からないというのが本当のところです。
そんな無駄とも言えるものを私は幼い頃から受け続け、王宮でシオン殿下に会うたびに嫌味を言われていたのですから、婚約していた間の私は可哀相だと自分のことながら思います。
「シオン殿下もスィートピーが気に入っているなら、早々に婚約者を変更したら良かったのです。そうすればスィートピーは豪華なドレスや装飾品を手に入れられますし、シオン殿下も気に入った相手と結婚が出来たのですから」
私が婚約破棄の代償で命を落とした時のお兄様の悲しむ様子を思い出し、つい口調が荒くなってしまいました。
「気に入った相手か」
「どうかなさいましたか。そういえばスィートピーは今は」
「シオン殿下、いいや今彼は公爵家の嫡男だから殿下はおかしいな。彼の妻になっているよ。陛下と王妃殿下はローダン公爵家の当主とその妻だ。つまり以前の私達と立場が逆転している形だね」
「お兄様が王、お父様達は?」
「前国王と前王妃だね。一年前に私が王になったらしいよ」
らしい? どういう事でしょうか。
「不思議だろうけれど、私は数日前に今の私になったんだ。記憶を取り戻したというのかな。この体は自分の体だけどこれまでの記憶はまるで物語でも読んだ様な気分なんだ。スクテラリアも良く考えてごらん。今までの自分の行いを思い出せる筈だよ」
「今までの自分の行い。この体の記憶ですか。命を落とす前の私ではなく」
「スクテラリアは確かに私の婚約者として生きていた。君は母の妹の娘だったけれど、両親が亡くなって叔父夫婦の養女として生きて来た。思い出してきた?」
「思い出しました。でも、スィートピーはどういう立場なのでしょうか。お父様とお母様の子ではないのであれば、お兄様の妹でもないのですよね。つまり王女では無い」
複雑すぎて分かりません。
「一応、あれは公爵家に引き取られた遠縁の娘という事になっているが、公爵の愛人の子供だ」
「愛人の子供。つまりお兄様の従妹で、シオン殿下……シオン様とは兄妹?」
兄妹で夫婦になったのでしょうか。
「いいや、公爵の愛人が産んではいるが、相手は違う者だったらしい。スィートピーの瞳の色も髪の色も王家の色では無かったからそれで分かったという話になっている様だ」
「それでも公爵家で引き取った?」
「養女にしたわけではなく、公爵家で暮らさせていただけのようだが」
やっぱり複雑すぎて分からなくなってきましたが、シオン殿下は同じ屋敷に暮らすスィートピーと愛を育み結婚に至ったのでしょう。
それならば、二人はきっと幸せになったのではないでしょうか。
「スクテラリアは人がいいな」
「え」
「今、シオン達が幸せになっているだろうと考えていただろう」
「はい。何故分かったのですか」
「スクテラリアはそういう子だ。自分の命が尽きると分かっていてスィートピーに王太子妃としての心構えを教え諭す様な子だからな。残念ながらあの子にそれは伝わっていなかったが」
スィートピーのあの取り乱し様からそれは分かっていましたが、やはり何も伝わってはいなかった様です。
「シオンは今回もお前との婚約を望んでいた。それを父上が気が付いてスクテラリアと私の婚約を急ぎ進めたんだ」
「お父様が」
「記憶を取り戻したのは両親の方が早かったんだ。一年前に代替わりしたのも記憶を取り戻した父上に神の啓示があったからだそうだ」
神の啓示、それは魔神のということでしょうか。
「魔神からですか」
「いいや、白き善き神だ。この国が祀っている神だ。その時父上が聞いたそうだ。スクテラリアと魔神の話を」
「私と魔神の話」
「そうだよ。スクテラリアは私からスクテラリアの思いを消して王にして欲しいと。自分は魔神の妻となり永遠に一緒にいるから、もう王妃を妻にすることは止めて欲しいと。私が幸せになるならと」
そう言いました。確かに、そしてずっと一緒にいると約束したのです。
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