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「ち、父上。今お聞きになりましたか、この女の不敬な発言を! どうか罰してください。私のものを奪ったギュスターヴと、不敬な発言をしたシュテフイーナ両方を罰してください!」
猫の姿をした第二王子殿下は、私が不敬だと声を上げる。
確かに不敬なことを言った自覚はある、でもギュスターヴ様は関係ない。
「ギュスターヴ様、私を下ろしてください」
「駄目だ。国王陛下、シュテフイーナは、妻は悪くありません。それでも罰するというなら、私だけに」
ギュスターヴ様は、私をぎゅっと抱きしめたまま陛下にそう懇願する。
「ギュスターヴ様、不敬だったことは事実です」
「いいや、シュテフイーナは悪くない」
「いいえ、ギュスターヴ様こそ悪くありません」
小声で言い合っていると、ふいに笑い声が部屋に響いた。
「え」
「なぜ笑っていらっしゃるのです」
「余の従兄弟の息子は、良い妻を得たと思ってな」
「本当に、良い妻です。エリンケス家の未来は明るいものとなるでしょう」
笑いながら話す二人に、体が震えだす。
国王陛下に王妃殿下、なぜお二人がここにいらっしゃるのか分からないけれど、陛下よりも礼儀に厳しいと噂の王妃殿下までいらっしゃるなんて。
「父上、母上! エリンケス家の未来なんてありません! 良い妻なんてとんでもない!」
「だまりなさい。恥ずかしげもなく何を言うのですか。ヤニック・フルーリー、そなたはこれの目付け役で側にいさせたというのに、戯言を真に受けて呪いを掛けるなんて恥を知りなさい」
王妃殿下の厳しい声に、ヤニック・フルーリーだけでなく猫の姿の殿下も身を竦める。
「母上」
「猫を生んだ覚えはありません。汚らしい姿をして恥ずかしい」
誰の目にも汚く見えるのか、王妃殿下は汚物を見る様な目で殿下を見ている。
大体どうして殿下は猫になっているのだろう、それが分からない。
「猫! そうです、これこそがギュスターヴの罪です、母上!」
「どういうことです」
「ギュスターヴは私に呪い返しをしたのです、王子に呪い返しをするなんて王家に反逆の意があるとしか思えないではありませんか!」
呪い返し? どういうことだろう。
ギュスターヴ様は呪いどころか、魔法だって殆ど使えない筈だし、私だって呪い返し何て使えない。
理由が分からずきょとんとしている私とギュスターヴ様を見て、王妃殿下はため息を吐きながら「呪いについて詳しい者はこの中でお前だけですね。説明なさい」とヤニック・フルーリーに命令した。
「恐れながら、ギュスターヴ殿への呪いは、お二人が初夜を出来ないように殿下が考えられ私にその様な呪いになる様に命じたものでございます。私は殿下の秘密の恋人だったシュテフイーナ・バウワー嬢がギュスターヴ殿の強引な求婚で婚約したと聞かされておりました。殿下はすでに結婚も決まっているから阻止することは出来ないから、上手く離縁出来る様にしたいと」
「……なんてことを。それで?」
「はい、ギュスターヴ殿に迷宮の実習で呪いの練習の誤爆として呪いを掛け、夜中から朝日が昇るまでの時間猫になる様にしました。呪いの誤爆なので普通の神官では解呪出来ないから、大神官に頼むしかないと嘘の説明をし、殿下はギュスターヴ殿を心配する振りをして『呪いで猫になってしまうなんて令嬢は恐れるだろうから絶対に内緒にしなければいけない、もしも話したら絶対に嫌われるだろう』と脅したのです」
だからギュスターヴ様は私が嫌うだろうと心配していたのか、呪いだけでなく脅すだなんて殿下はなんて卑怯なんだろう。
「ギュスターヴ殿が結婚しても上手く結婚生活が行えず、理由を教えられないシュテフイーナ嬢はきっと離縁を考えるだろうと考えていましたが、朝になって殿下が猫になったと殿下の側仕えの者から私に連絡があり……私は呪い返しではなく呪詛返しが行われたのではないかと、失礼ながら殿下と共にエリンケス家に参った次第です」
「詳しい話を聞いても、愚かだとしか言えないな」
家令が席を進めても、国王陛下は立ちすくんだまま動こうとせず話を聞いて、呆れたように天を仰ぐ。
「呪詛返しというのは神官しか行なえないのではないのか。ん? 呪詛返し?」
「分かりません。神官であれば解呪の魔法は使える者もいるかと思いますが、昨日ギュスターヴ殿がそれを神官に使わせた形跡はありませんし、解呪であれば殿下が猫の姿になっている理由が分かりませんから呪詛返しではないかと思い至った次第です」
本当に呪いの誤爆だったとしても、大神官であれば解呪が出来る。
でも、それをギュスターヴ様が行わなかったのは多分殿下のやらかしを公にしないためなのだろう。
「ギュスターヴの呪いは解けている?」
「これが呪詛返しであれば、多分」
呪詛返し、呪いとは恨みの様なもの、それならもしかすると私の浄化の魔法でも解ける? というより、私は浄化の魔法以外使っていないから、呪詛返ししたのは私の浄化魔法だとしか考えられないけれど、私の浄化魔法にそんな力あるのだろうか。
「あの、私多分何度か浄化の魔法を使ったと思います」
自信はないけれど、一応理由になりそうなことだから隠さずに話すしかない。
「浄化? 神官が使う魔法だな」
「私は弱い治癒魔法と浄化の魔法が使えます。浄化の魔法は恨みを消すことにも使いますし、神官は瘴気も同じ魔法で清めます。ただ私の浄化魔法はそこまでの力は無い筈なのですが」
私は何度も浄化魔法を使った。
記憶は朧気だけれど、無意識に何度も浄化魔法を使ったのは、なんとなくギュスターヴ様に掛けられた呪いを感じたからなのかもしれない。
「私は多分、ギュスターヴ様に掛けられた呪いに瘴気の様なものを感じて浄化魔法を何度も掛けていたのかと。それで呪いが解けて、正式な解呪魔法を使ったわけではないから呪いが第二王子殿下に返ったのかも……しれません」
本当に私がそんな凄い魔法を使ったのだろうか、自信はないもののそう答えるしかなかった。
猫の姿をした第二王子殿下は、私が不敬だと声を上げる。
確かに不敬なことを言った自覚はある、でもギュスターヴ様は関係ない。
「ギュスターヴ様、私を下ろしてください」
「駄目だ。国王陛下、シュテフイーナは、妻は悪くありません。それでも罰するというなら、私だけに」
ギュスターヴ様は、私をぎゅっと抱きしめたまま陛下にそう懇願する。
「ギュスターヴ様、不敬だったことは事実です」
「いいや、シュテフイーナは悪くない」
「いいえ、ギュスターヴ様こそ悪くありません」
小声で言い合っていると、ふいに笑い声が部屋に響いた。
「え」
「なぜ笑っていらっしゃるのです」
「余の従兄弟の息子は、良い妻を得たと思ってな」
「本当に、良い妻です。エリンケス家の未来は明るいものとなるでしょう」
笑いながら話す二人に、体が震えだす。
国王陛下に王妃殿下、なぜお二人がここにいらっしゃるのか分からないけれど、陛下よりも礼儀に厳しいと噂の王妃殿下までいらっしゃるなんて。
「父上、母上! エリンケス家の未来なんてありません! 良い妻なんてとんでもない!」
「だまりなさい。恥ずかしげもなく何を言うのですか。ヤニック・フルーリー、そなたはこれの目付け役で側にいさせたというのに、戯言を真に受けて呪いを掛けるなんて恥を知りなさい」
王妃殿下の厳しい声に、ヤニック・フルーリーだけでなく猫の姿の殿下も身を竦める。
「母上」
「猫を生んだ覚えはありません。汚らしい姿をして恥ずかしい」
誰の目にも汚く見えるのか、王妃殿下は汚物を見る様な目で殿下を見ている。
大体どうして殿下は猫になっているのだろう、それが分からない。
「猫! そうです、これこそがギュスターヴの罪です、母上!」
「どういうことです」
「ギュスターヴは私に呪い返しをしたのです、王子に呪い返しをするなんて王家に反逆の意があるとしか思えないではありませんか!」
呪い返し? どういうことだろう。
ギュスターヴ様は呪いどころか、魔法だって殆ど使えない筈だし、私だって呪い返し何て使えない。
理由が分からずきょとんとしている私とギュスターヴ様を見て、王妃殿下はため息を吐きながら「呪いについて詳しい者はこの中でお前だけですね。説明なさい」とヤニック・フルーリーに命令した。
「恐れながら、ギュスターヴ殿への呪いは、お二人が初夜を出来ないように殿下が考えられ私にその様な呪いになる様に命じたものでございます。私は殿下の秘密の恋人だったシュテフイーナ・バウワー嬢がギュスターヴ殿の強引な求婚で婚約したと聞かされておりました。殿下はすでに結婚も決まっているから阻止することは出来ないから、上手く離縁出来る様にしたいと」
「……なんてことを。それで?」
「はい、ギュスターヴ殿に迷宮の実習で呪いの練習の誤爆として呪いを掛け、夜中から朝日が昇るまでの時間猫になる様にしました。呪いの誤爆なので普通の神官では解呪出来ないから、大神官に頼むしかないと嘘の説明をし、殿下はギュスターヴ殿を心配する振りをして『呪いで猫になってしまうなんて令嬢は恐れるだろうから絶対に内緒にしなければいけない、もしも話したら絶対に嫌われるだろう』と脅したのです」
だからギュスターヴ様は私が嫌うだろうと心配していたのか、呪いだけでなく脅すだなんて殿下はなんて卑怯なんだろう。
「ギュスターヴ殿が結婚しても上手く結婚生活が行えず、理由を教えられないシュテフイーナ嬢はきっと離縁を考えるだろうと考えていましたが、朝になって殿下が猫になったと殿下の側仕えの者から私に連絡があり……私は呪い返しではなく呪詛返しが行われたのではないかと、失礼ながら殿下と共にエリンケス家に参った次第です」
「詳しい話を聞いても、愚かだとしか言えないな」
家令が席を進めても、国王陛下は立ちすくんだまま動こうとせず話を聞いて、呆れたように天を仰ぐ。
「呪詛返しというのは神官しか行なえないのではないのか。ん? 呪詛返し?」
「分かりません。神官であれば解呪の魔法は使える者もいるかと思いますが、昨日ギュスターヴ殿がそれを神官に使わせた形跡はありませんし、解呪であれば殿下が猫の姿になっている理由が分かりませんから呪詛返しではないかと思い至った次第です」
本当に呪いの誤爆だったとしても、大神官であれば解呪が出来る。
でも、それをギュスターヴ様が行わなかったのは多分殿下のやらかしを公にしないためなのだろう。
「ギュスターヴの呪いは解けている?」
「これが呪詛返しであれば、多分」
呪詛返し、呪いとは恨みの様なもの、それならもしかすると私の浄化の魔法でも解ける? というより、私は浄化の魔法以外使っていないから、呪詛返ししたのは私の浄化魔法だとしか考えられないけれど、私の浄化魔法にそんな力あるのだろうか。
「あの、私多分何度か浄化の魔法を使ったと思います」
自信はないけれど、一応理由になりそうなことだから隠さずに話すしかない。
「浄化? 神官が使う魔法だな」
「私は弱い治癒魔法と浄化の魔法が使えます。浄化の魔法は恨みを消すことにも使いますし、神官は瘴気も同じ魔法で清めます。ただ私の浄化魔法はそこまでの力は無い筈なのですが」
私は何度も浄化魔法を使った。
記憶は朧気だけれど、無意識に何度も浄化魔法を使ったのは、なんとなくギュスターヴ様に掛けられた呪いを感じたからなのかもしれない。
「私は多分、ギュスターヴ様に掛けられた呪いに瘴気の様なものを感じて浄化魔法を何度も掛けていたのかと。それで呪いが解けて、正式な解呪魔法を使ったわけではないから呪いが第二王子殿下に返ったのかも……しれません」
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