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第106話
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「伝令!長尾景虎一騎掛けで黒滝城に猛進中、景虎の後方より直江神五郎の軍勢約2千!」
秀忠は甲冑姿で伝令の言葉を聞いていた。
「思ったより、早かったではないか。景虎、殿」
秀忠は嘲笑するように景虎の名を零した。
「一騎掛けに対して一騎打ちで臨むが礼儀かと」
「分かっておるわ!虎千代如きクソガキに俺様が臆するとでも思ってか!」
秀忠は手にしていた盃を家臣に投げつけ、太刀を手にしてすくと立ち上がった。
「景保、景房同様ぶち殺してやるわ!」
「は!」
家臣は急いで、秀忠の前から立ち去った。
早馬を飛ばしてきた秀忠の家臣は、廊下を駆け、辺りを見渡して人影がないことを確認すると、裏庭に降り立ち床下に潜った。
甲冑姿から黒装束に着替えた段蔵が、床下から現われた。
「これでよし」
段蔵は得意気に両手の土を払った。
秀忠は甲冑姿で伝令の言葉を聞いていた。
「思ったより、早かったではないか。景虎、殿」
秀忠は嘲笑するように景虎の名を零した。
「一騎掛けに対して一騎打ちで臨むが礼儀かと」
「分かっておるわ!虎千代如きクソガキに俺様が臆するとでも思ってか!」
秀忠は手にしていた盃を家臣に投げつけ、太刀を手にしてすくと立ち上がった。
「景保、景房同様ぶち殺してやるわ!」
「は!」
家臣は急いで、秀忠の前から立ち去った。
早馬を飛ばしてきた秀忠の家臣は、廊下を駆け、辺りを見渡して人影がないことを確認すると、裏庭に降り立ち床下に潜った。
甲冑姿から黒装束に着替えた段蔵が、床下から現われた。
「これでよし」
段蔵は得意気に両手の土を払った。
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