戦国姫 (せんごくき)

メマリー

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155話

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「どこが。ど~こ~が。しっかりしているんですか?ひと月に一回は必ず山寺にこもってしまわれる。定評で拗ねて出て行かれたっきり、戻ってこないな~。また、山かなぁ。って思ってたら、勝手に出家して名前まで変えてくる始末」

「べつにいいじゃない。出家したくなったんだも~ん。神五郎に迷惑かけてないでしょ」

「ビックリするでしょ!!いきなり主(あるじ)が出家して、坊主になっちゃったら!」

「神五郎。もう年なんだからさ。そんなに興奮して血圧上げたら、倒れちゃうよ」

「拙者は生まれてこの方、病なんか患ったことは御座らぬ。話をはぐらかさないで頂きたい」

「脳卒中怖いよ~。冬場に厠(かわや)行って、そのまま死んじゃうかもよ~」

「そんなみっともない死に方は致しませぬ」

神五郎がキッパリと言い放つ。

「それより、晴信君、信濃まで来ているらしいね。うちまで、攻めて来るかな?」

 謙信は小指の爪を齧りながら神五郎に訊いた。

「おそらく」

 神五郎は目を伏せて、重々しく応えた。

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