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二章 「初めて会った時から」
10話
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旅中に偶然出会い、助けた少女、リリスに案内してもらい、俺はネィレン王国の街、リェリェンに来ていた。リリスが言うには、冒険者の集まる街の一つらしい。
今は門の関所。長くはない列に並んでいる。冒険者の依頼による出入りには専用の出入り口があるようだが、今回は俺がいるのでこちらの門から入るそうだ。
「先ずはここで仮身分証を発行してもらいます。その後に街の中で正式な身分証を得て、それで住人と認められますね。お金は私がなんとかするので心配はいりません」
「何から何まで済まないな。助かるよ」
「いいえ、私なんて命まで助けて頂いているんです。これくらいでは足りません」
とは言ってもなあ、俺としては偶然居合わせて、助けられそうだから助けただけだし、後で聞いた話だと20人近くいたクランメンバーは全員殺されていたそうだし。
「大した事は出来てない。クランの人たちは全員死んでしまったんだろ? この体たらくで助けられたとは言えない」
「大丈夫ですよ。あんなの下手に実力を持った破落戸の集団なので」
「臨時メンバーだったとは言え、仲間に対して酷い言いようだな」
このように談笑ながら、待ち時間を潰す。
因みに、ネィレン王国は人族至上主義で、魔族や獣人などの種族は迫害されるか、或いは奴隷にされるそうなので、今はスペシャルスキル【変化】で狐耳や尻尾は隠している。
奴隷制度がある事については苦笑を禁じ得ないが、珍しい事では無いようだ。借金の形にされたり、犯罪によって強制的に奴隷になるケースも少なくないのだと言う。
日本人として良い気はしないが、郷に入れば郷に従えとも言うし、文句は言えないし、言う気も無い。
「次!」
と、順番が回って来たようだ。門兵が苛立ちを隠さない声音でそう言う。
「む、見ない顔だな。そっちはこないだの新人冒険者だな」
「はい。この子の仮身分証を発行して貰えませんか?」
「なんだ、妹かなにかか? 仮身分証の発行には、銀貨2枚が必要になる」
リリスは懐に手を入れ、少しだけ苦い顔で銀貨2枚を門兵へ手渡した。決して少なくない金額なのだろう。
「確かに。では仮身分証を発行する。これで一つの月が巡るまで、リェリェンに滞在出来る。娘、名は?」
「……炎真です」
苗字まで言うべきか迷ったが、リリスにはファミリーネームは無かったし、普通苗字はないものなのだと判断した俺は、名前だけを名乗っておく事にした。
門兵はサラッと仮身分証に何かを、恐らくは俺の名前を書き、印鑑を押して俺に手渡した。
「ありがとうございました」
「ふん、さっさと行け。次!」
門兵の仕事は結構大変なようだ。多少同情しながら、彼が過労で倒れない事を祈っておいた。
「さて、無事に街へ入れたので、次は正式な身分証ですね」
「ああ、そうだな。ところでリリス、一つ良いか?」
「なんですか?」
「この仮身分証、一つの月が巡るまで有効って事だったが、つまりどんくらいなんだ?」
一応、日本の規格との共通、相違を見つけるためにリリスに訊いてみる。恩を理由にしているようで気分が悪いが、仕方の無い事だと割り切っておく。
「だいたい30日ですね。月が変形してから、一周して元の形に戻るまでを一つの月が巡る、一月と数えます」
「なるほど。
……地球での一ヶ月と考えて良いな」
その後も、一日が24時間、一年が12月と、地球との共通点を聞いた。時間で言うならば、【A'camlayenn】と地球の間にはさして変わりは無さそうだ。
強いて言うならば、一月が30日である為、一年に少しのズレがある事だろうか。
余りに誰でも知っていなければならない様な事を訊いてくる事を疑問に思ったのか、リリスが不思議そうな顔で見てくる事もあったが、異世界から来たのだから仕方がない。
ついでに言えば、まだ話す気も無い。もしかしたら話そうと思う時は来るかもしれないが。
「身分証で、一番取得が易いのは冒険者ギルドに発行してもらうものですね。お金についても余りかからないので、直ぐに手に入れたいのならば、ここが一番です」
冒険者ギルドのある国ならどこでも使えますし。と締めくくってリリスは、ある建物を指差した。
それは、【A'camlayenn世界言語】で冒険者ギルドと書かれた看板のある建物。異世界テンプレと言う奴か、冒険者ギルドはやっぱりあったようだ。
しかしだとすれば、入った時にあのテンプレが起こる可能性があるな。基本は小説の中の話だから、現実には起こらないと信じたい。
「良いだろ。特に厳しい制限も無さそうだし、冒険者ってのに興味もあるしな」
「では行きましょうか。あ、これは登録料です。私は報告があるので別口で」
そう言われて、貨幣の入った袋を渡された。中には銅貨20枚程が入っている。
報告って言うのは、オーガについてだろう。聞いてた感じだとあれは本来出てくる筈のない魔物だったみたいだし。
リリスは先にギルドに入って行った。俺も後を追うようにギルドの扉を開ける。
ギルド内の雰囲気は、なんと言うか、酒場の様だった。むさ苦しい男どもが騒いでいる訳では無い。流石に真昼間から呑んだくれている人は余りいないな。一人もいないとは言ってないが。
そう言う輩を意識して無視し、カウンターらしきところへ向かう。なるべく意図して女性のいる方へ。
「初めまして。冒険者へご登録ですか?」
受付と思われるカウンターにいたのは、金髪の女性だった。ゆったりとしたギルド制服(仮定)を着ていて、胸元が広げられている。
綺麗な人だ。先ずはそう思った。
「はい。お願いします」
女性は、少々面喰らったような表情を浮かべた後、元の営業スマイルに戻って、カウンターの下から用紙を取り出した。
「かしこましました。では、こちらの用紙に必要事項を記入してください。最悪、名前だけでも構いません」
用紙とペンを受け取ると、少し驚いた。
異世界としてはこれまたありきたりな中世ヨーロッパの街並みであるから、紙もその頃のもの、羊皮紙だと思っていたが、なんと現代日本でよく使われるものに近い、植物から出来たものだったから。
そして、ペンも。
いや、ペンってよりは鉛筆だ。こんなのを作る技術があるのかと感心しつつ、用紙に目を落とした。
用紙に記入する必要事項とは、『名前』『種族』『長所』etc.……
なるほど、多いな。これでうんざりする奴もいる訳か。
別に記入しなければ冷遇されると言う事も、テンプレになぞれば無い筈だし、名前だけで良いか。
そう考えて、名前の欄に『エンマ』と書き、一応、戦闘スタイルに『魔法』と書いておいた。
「はい。ありがとうございます。エンマ……ちゃん? で良いのかな、見た目は7歳かそこらだし……」
「聞こえてますが」
「はっ! 申し訳ございません、エンマさん。ではギルドの登録料、銅貨6枚を」
6枚? じゃあなんでリリスは20枚も寄越したのだろうか。
まあ良いか、それなりの理由はあるんだろうし。
受付嬢に銅貨6枚を渡した。
「……お小遣いでも貯めてたのかな、まあ良いか……。
はい、確かに受け取りました。それではエンマ様、こちらがギルド証になります。Fランクからのスタートになりますね、頑張ってください」
……良い笑顔だな。
まあ、その仕事っぷりに免じて最初の呟きは聞かなかった事にしておこう。
ギルド証を受け取る。それには初めからそうだったかの様に『エンマ』の文字が書いてあった。どう言う事か不思議ではあったが、大方特殊な製法で作られているのだろうと無理矢理納得してみる。
「依頼の説明は致しますか?」
「結構です。知り合いから教えてもらうので」
「かしこましました。それでは、又のお越しを」
受付嬢がお辞儀をして見送ってくれる。冒険者ギルドへの認識はあまりズレていなかったので、少し安心していた。
リリスも報告が終わったのか、俺と目があうと、早歩きで駆け寄って来た。
「大丈夫でしたか?」
「問題なかったよ。ほら、ギルド証」
「ええ、間違いありませんね。では次、宿屋の確保に行きましょう」
確保!?
と、驚いてはみたが別段おかしな事はない。満室になる前に部屋を確保しておくだけだ。
早いに越した事はないだろうと、ギルドの建物を出ようとしたところで、失念していたあれが起こる。
「よお、嬢ちゃん。ギルドに登録したのか?」
下卑た笑みを浮かべる大柄な男。その後ろには三人ほどの取り巻きが、同様の表情で立っていた。
ああ、このイベントを忘れていた。警戒はしていたつもりだったのに。
「悪い事ぁ言わねえ、さっさと辞めちまいな。てめえみてえな餓鬼がいて良い世界じゃねえぜ?」
……こう言う輩には、近づかぬが吉と見た。
俺は何も見ていない。聞いていない。
「おい、無視してんじゃねえよ。この俺、Cランクのガズルド様をよぉ」
段々うざくなって来たな。
「リリス。この場合、どっちの行動が問題になるんだ?」
「え、あ、はい。ええと、先に喧嘩を吹っ掛けた方が罪に問われます」
「そうか。よかった」
「何ごちゃごちゃ言ってやがんだ、てめえら!」
デカブツの声に、ギルド内の視線が集まる。
こいつにとっては、自分の実力を見せつける良い機会だと思っていたのだろう。全く、迷惑極まりない。
「おい、ガズなんたら」
「ガズルド様だ、舐めてんのか、この餓鬼……ッ」
スキル【殺気】
先ほど、瞬で練り上げた殺気をガズルド一行に叩きつける。
そして、一言一句聞き漏らさないように、ゆっくりと、言ってやった。
「警告だ。今ならまだ気付かないでおいてやる。これ以上やるなら、命の保証はしない。選べ」
そこで、【殺気】を解く。
ガズルド達が荒い息を吐き、額から脂汗を流している。
「……上等だ糞餓鬼、ぶっ殺す!」
ガズルドが大剣を抜いた。
今は門の関所。長くはない列に並んでいる。冒険者の依頼による出入りには専用の出入り口があるようだが、今回は俺がいるのでこちらの門から入るそうだ。
「先ずはここで仮身分証を発行してもらいます。その後に街の中で正式な身分証を得て、それで住人と認められますね。お金は私がなんとかするので心配はいりません」
「何から何まで済まないな。助かるよ」
「いいえ、私なんて命まで助けて頂いているんです。これくらいでは足りません」
とは言ってもなあ、俺としては偶然居合わせて、助けられそうだから助けただけだし、後で聞いた話だと20人近くいたクランメンバーは全員殺されていたそうだし。
「大した事は出来てない。クランの人たちは全員死んでしまったんだろ? この体たらくで助けられたとは言えない」
「大丈夫ですよ。あんなの下手に実力を持った破落戸の集団なので」
「臨時メンバーだったとは言え、仲間に対して酷い言いようだな」
このように談笑ながら、待ち時間を潰す。
因みに、ネィレン王国は人族至上主義で、魔族や獣人などの種族は迫害されるか、或いは奴隷にされるそうなので、今はスペシャルスキル【変化】で狐耳や尻尾は隠している。
奴隷制度がある事については苦笑を禁じ得ないが、珍しい事では無いようだ。借金の形にされたり、犯罪によって強制的に奴隷になるケースも少なくないのだと言う。
日本人として良い気はしないが、郷に入れば郷に従えとも言うし、文句は言えないし、言う気も無い。
「次!」
と、順番が回って来たようだ。門兵が苛立ちを隠さない声音でそう言う。
「む、見ない顔だな。そっちはこないだの新人冒険者だな」
「はい。この子の仮身分証を発行して貰えませんか?」
「なんだ、妹かなにかか? 仮身分証の発行には、銀貨2枚が必要になる」
リリスは懐に手を入れ、少しだけ苦い顔で銀貨2枚を門兵へ手渡した。決して少なくない金額なのだろう。
「確かに。では仮身分証を発行する。これで一つの月が巡るまで、リェリェンに滞在出来る。娘、名は?」
「……炎真です」
苗字まで言うべきか迷ったが、リリスにはファミリーネームは無かったし、普通苗字はないものなのだと判断した俺は、名前だけを名乗っておく事にした。
門兵はサラッと仮身分証に何かを、恐らくは俺の名前を書き、印鑑を押して俺に手渡した。
「ありがとうございました」
「ふん、さっさと行け。次!」
門兵の仕事は結構大変なようだ。多少同情しながら、彼が過労で倒れない事を祈っておいた。
「さて、無事に街へ入れたので、次は正式な身分証ですね」
「ああ、そうだな。ところでリリス、一つ良いか?」
「なんですか?」
「この仮身分証、一つの月が巡るまで有効って事だったが、つまりどんくらいなんだ?」
一応、日本の規格との共通、相違を見つけるためにリリスに訊いてみる。恩を理由にしているようで気分が悪いが、仕方の無い事だと割り切っておく。
「だいたい30日ですね。月が変形してから、一周して元の形に戻るまでを一つの月が巡る、一月と数えます」
「なるほど。
……地球での一ヶ月と考えて良いな」
その後も、一日が24時間、一年が12月と、地球との共通点を聞いた。時間で言うならば、【A'camlayenn】と地球の間にはさして変わりは無さそうだ。
強いて言うならば、一月が30日である為、一年に少しのズレがある事だろうか。
余りに誰でも知っていなければならない様な事を訊いてくる事を疑問に思ったのか、リリスが不思議そうな顔で見てくる事もあったが、異世界から来たのだから仕方がない。
ついでに言えば、まだ話す気も無い。もしかしたら話そうと思う時は来るかもしれないが。
「身分証で、一番取得が易いのは冒険者ギルドに発行してもらうものですね。お金についても余りかからないので、直ぐに手に入れたいのならば、ここが一番です」
冒険者ギルドのある国ならどこでも使えますし。と締めくくってリリスは、ある建物を指差した。
それは、【A'camlayenn世界言語】で冒険者ギルドと書かれた看板のある建物。異世界テンプレと言う奴か、冒険者ギルドはやっぱりあったようだ。
しかしだとすれば、入った時にあのテンプレが起こる可能性があるな。基本は小説の中の話だから、現実には起こらないと信じたい。
「良いだろ。特に厳しい制限も無さそうだし、冒険者ってのに興味もあるしな」
「では行きましょうか。あ、これは登録料です。私は報告があるので別口で」
そう言われて、貨幣の入った袋を渡された。中には銅貨20枚程が入っている。
報告って言うのは、オーガについてだろう。聞いてた感じだとあれは本来出てくる筈のない魔物だったみたいだし。
リリスは先にギルドに入って行った。俺も後を追うようにギルドの扉を開ける。
ギルド内の雰囲気は、なんと言うか、酒場の様だった。むさ苦しい男どもが騒いでいる訳では無い。流石に真昼間から呑んだくれている人は余りいないな。一人もいないとは言ってないが。
そう言う輩を意識して無視し、カウンターらしきところへ向かう。なるべく意図して女性のいる方へ。
「初めまして。冒険者へご登録ですか?」
受付と思われるカウンターにいたのは、金髪の女性だった。ゆったりとしたギルド制服(仮定)を着ていて、胸元が広げられている。
綺麗な人だ。先ずはそう思った。
「はい。お願いします」
女性は、少々面喰らったような表情を浮かべた後、元の営業スマイルに戻って、カウンターの下から用紙を取り出した。
「かしこましました。では、こちらの用紙に必要事項を記入してください。最悪、名前だけでも構いません」
用紙とペンを受け取ると、少し驚いた。
異世界としてはこれまたありきたりな中世ヨーロッパの街並みであるから、紙もその頃のもの、羊皮紙だと思っていたが、なんと現代日本でよく使われるものに近い、植物から出来たものだったから。
そして、ペンも。
いや、ペンってよりは鉛筆だ。こんなのを作る技術があるのかと感心しつつ、用紙に目を落とした。
用紙に記入する必要事項とは、『名前』『種族』『長所』etc.……
なるほど、多いな。これでうんざりする奴もいる訳か。
別に記入しなければ冷遇されると言う事も、テンプレになぞれば無い筈だし、名前だけで良いか。
そう考えて、名前の欄に『エンマ』と書き、一応、戦闘スタイルに『魔法』と書いておいた。
「はい。ありがとうございます。エンマ……ちゃん? で良いのかな、見た目は7歳かそこらだし……」
「聞こえてますが」
「はっ! 申し訳ございません、エンマさん。ではギルドの登録料、銅貨6枚を」
6枚? じゃあなんでリリスは20枚も寄越したのだろうか。
まあ良いか、それなりの理由はあるんだろうし。
受付嬢に銅貨6枚を渡した。
「……お小遣いでも貯めてたのかな、まあ良いか……。
はい、確かに受け取りました。それではエンマ様、こちらがギルド証になります。Fランクからのスタートになりますね、頑張ってください」
……良い笑顔だな。
まあ、その仕事っぷりに免じて最初の呟きは聞かなかった事にしておこう。
ギルド証を受け取る。それには初めからそうだったかの様に『エンマ』の文字が書いてあった。どう言う事か不思議ではあったが、大方特殊な製法で作られているのだろうと無理矢理納得してみる。
「依頼の説明は致しますか?」
「結構です。知り合いから教えてもらうので」
「かしこましました。それでは、又のお越しを」
受付嬢がお辞儀をして見送ってくれる。冒険者ギルドへの認識はあまりズレていなかったので、少し安心していた。
リリスも報告が終わったのか、俺と目があうと、早歩きで駆け寄って来た。
「大丈夫でしたか?」
「問題なかったよ。ほら、ギルド証」
「ええ、間違いありませんね。では次、宿屋の確保に行きましょう」
確保!?
と、驚いてはみたが別段おかしな事はない。満室になる前に部屋を確保しておくだけだ。
早いに越した事はないだろうと、ギルドの建物を出ようとしたところで、失念していたあれが起こる。
「よお、嬢ちゃん。ギルドに登録したのか?」
下卑た笑みを浮かべる大柄な男。その後ろには三人ほどの取り巻きが、同様の表情で立っていた。
ああ、このイベントを忘れていた。警戒はしていたつもりだったのに。
「悪い事ぁ言わねえ、さっさと辞めちまいな。てめえみてえな餓鬼がいて良い世界じゃねえぜ?」
……こう言う輩には、近づかぬが吉と見た。
俺は何も見ていない。聞いていない。
「おい、無視してんじゃねえよ。この俺、Cランクのガズルド様をよぉ」
段々うざくなって来たな。
「リリス。この場合、どっちの行動が問題になるんだ?」
「え、あ、はい。ええと、先に喧嘩を吹っ掛けた方が罪に問われます」
「そうか。よかった」
「何ごちゃごちゃ言ってやがんだ、てめえら!」
デカブツの声に、ギルド内の視線が集まる。
こいつにとっては、自分の実力を見せつける良い機会だと思っていたのだろう。全く、迷惑極まりない。
「おい、ガズなんたら」
「ガズルド様だ、舐めてんのか、この餓鬼……ッ」
スキル【殺気】
先ほど、瞬で練り上げた殺気をガズルド一行に叩きつける。
そして、一言一句聞き漏らさないように、ゆっくりと、言ってやった。
「警告だ。今ならまだ気付かないでおいてやる。これ以上やるなら、命の保証はしない。選べ」
そこで、【殺気】を解く。
ガズルド達が荒い息を吐き、額から脂汗を流している。
「……上等だ糞餓鬼、ぶっ殺す!」
ガズルドが大剣を抜いた。
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