転生悪役令嬢の前途多難な没落計画

一花八華

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第2章

恋のライバル

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 寮は四つありますの。そのうちの一つは【アルビジア】で、私の住む女子寮ですわ。
その他の三つは男子寮。


【ブレイヴァル】
シンボル 犬 太陽 昼 
信念は、「勇愛」「忠誠」「規律」

【ミスティック】
シンボル 猫 月 夜 
「知愛」「探求」「自由」を掲げる寮。
お兄様の寮がこちらですわ。「色々と面白い子が多いよ。」っと楽しそうに笑っていらっしゃいましたわ。

 猫・・・・うふふ。お兄様が猫耳をつけられたら、きっとお似合いになるでしょうね。とってもみたいですわ。今度お願いしてみようかしら?

【ラパーチェット】
シンボル 鳥 空 夜明け
信念は、「博愛」「平和」「飛躍」


 確か、ハンスが住むのがブレイヴァルでしたわね。そこにレオニダスも移ったという事かしから?



「ラパーチェットからブレイヴァルに?なぜ?何をなさったの?勢いあまって壁に激突?それとも備えつけの備品を破壊してまわったとか?」

「お嬢は・・・・俺をどんな目でみてるんだよ」

「暴れる突風?制御不能な竜巻?迷惑千万な暴走犬?」

「いや、確かに備品とか壊しちゃったんだけどさ。そこまで言うなよ。まるで災害みたいじゃねーか」

「この場合は、人災ですわね」

 ええ。入学式後然り、その他諸々で貴方から被る被害は、数え切れなくってよ!はっ!罰則の奉仕活動で、なおしてまわった壁の修復・・・・あれ、まさか貴方の破壊活動の尻拭いじゃありませんわよね!?

 ルビアナの土魔法に私の水魔法を合わせて、それをオズワルド皇子が焼き上げ調整していくのは、楽しかったのですけれど・・・・それとこれとは別の話でしてよ!


「暴れまわったのが原因だろ。レオニダス。お前が興奮して寮を破壊しまくるから、俺はお目付役を押し付けられたんだぞ」

 ハンスが呆れながら話しますわ。やっぱりそういう理由ですのね。このお馬鹿わんこ。一刻も早く精神の成長を促さないとダメですわ。私やルビアナは(+皇子)、貴方専属の壁職人ではありせんのよ?ハンスも貴方の専用目付ではありませんわ!私のよ!

「俺は、ハンスと一緒の部屋になれて嬉しいけどな!」 

 まぁああ!!人の気も知らないで、呑気に両手を頭の後ろで組み笑ってますわね!このお馬鹿犬!羨まし過ぎですわ!

「お前なー。もっと真剣に周りの事も考えろ」
「あはは。でもさ、クラスもクラブも部屋も一緒だろ?ハンスといると楽だし・・・・ハンスとは、親友以上になれそうな気がするな!」

 無邪気に口にするお馬鹿わんこ。・・・・親友以上?

「きゃー!禁断の恋!?」
「殿方同士の禁じられた愛!」

 こちらの様子を伺っていらっしゃった、ご令嬢の皆さん。ザワザワとざわめきましたわ。禁断の恋ですって!?

ーなんという伏兵・・・・・・。まさかっ・・レオニダスが私の恋のライバルだなんて!!乙女ゲー、ギャルゲーならぬ、BLときましたわね!?いいでしょう。私、負けませんわよ。障害があった方が、恋は燃えますもの!

「レオニダス!」
「んん?なんだお嬢?」

 恋敵の手を掴み、私は睨みあげましたわ。私の剣幕に、レオニダスったら狼狽えていますわね。ええ!こういう事は、最初が肝心ですのよ!

「私、貴方には負けませんわ!(ハンスを落とすのは、私ですのよ!)」

「おっ!?おおうっっ。えっと。お互い頑張ろう・・・・な?」

 レオニダスがどもりますわ。顔が真っ赤ですわ。むむむ。ハンスが傍にいるからといって!この不埒者!

「お嬢様。近いです。レオニダスに触れすぎです」

 ハンスに、手をベリっと剥がされましたわ。まぁ!ハンスったら!もうレオニダスに対して独占欲を!?悔しい!悔しいですわ!!その独占欲を是非とも私に向けて頂戴!

ーそう言う事でしたのね。これまで散々私がアプローチをしても、靡かず、歯牙にもかけなかったのは・・・・そういう事だったのですわね。


「ハンス。愛の形は色々。私は偏見は持ちませんわ」
「ー・・・・え?」
「二人の仲をどうこう言うつもりは、ありませんわ」
「・・・・えっと」
「例え、貴方が女性に興味がなく・・・・男性の方が好き・・・・でも」
「・・・・は?」

「私、貴方を諦めるつもりはありませんわ!お覚悟なさって!!」

「は?お嬢様!?一体何を!?」

 ハンスが、顔を青ざめ慌ててますわ。そうよね。18年間隠し通してきたものを、私に知られたのですもの。動揺しますわよね。

「いいのよ。ハンス。わかってますわ」

 ライバルが男性という衝撃的な事実に、私、ショックですけれど。ええ。その程度で醒めるような恋はしていませんわ。私・・・・ハンス以外なんて・・・・考えられませんもの。

「お嬢様。大変な思い違いをされてませんか?きちんと話を・・・・」

「そこ!タラタラと何を話ている!魔力測定を開始する!全員持ち場につけーーーー!!!」


ービシぃ!!

 Mrsシャーウッドの鞭が、演習場で高らかにしなり慌てて整列する生徒達。


「あぁっ、またお嬢様が妙な思い込みを・・・・なんでいつもこうなるんだ」

 ハンスが頭を抱えて呟きますわ。ええ。私、負けませんわよ!薔薇展開は、絶対阻止してみせますわ!
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