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第2章
トキメキとknight
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抱き上げられた廊下。
静けさを纏うそこに、私の声が反響しますわ。
「ハンス、貴方の恋愛対象が男性で、特殊な趣味嗜好の持ち主でも、私は諦めませんわ!」
ハンスの恋愛対象が男性。そして淫乱性嗜虐症という事実を受け、私は叫びますしたわ。なかなかハードな事実ですけれど・・・・大丈夫。私はどんなハンスでも愛していますわ。伊達に長い片思いをしていませんもの!
「お嬢様。あらぬ方向へ思い込むのは、本当にお辞め下さい」
げんなりした様子で、ハンスが嘆きますわ。
「隠さなくていいのよ。ハンス。私は貴方の理解者ですわ。ねぇ、ハンス、私ほど理解のある懐の深い令嬢っていませんわ。結婚してくれても宜しくてよ?」
「しませんよ!まだ結婚できる歳でもないですよね!?って何への理解ですか!?先程から見当違いな事を口走っていらっさしゃるようですが・・・・あーもー。言ったところで無駄か!思い込みが激しいにも程がありますよ!ほんと、お嬢様は阿呆ですね。阿呆すぎて言葉が見つかりませんよ!」
「まっ!主人に向かって阿呆とはなんですの!!貴方、生意気よ!」
ハンス!本当に生意気ですわ!私に向ける、残念そうな眼差しを、速攻お止めなさい!不本意ですわ!ええ!私、そんな目で見つめられる謂れなんてありませんわよ!?
◇◇◇
何かを諦め、げんなりした表情のハンスに抱き抱えられたまま、私達は救護室に辿り着きましたわ。
正直、体力も魔力も多少回復してるのよね。過保護なハンスに、言い出しにくいわ。
「救護室に着いたものの・・よく考えれば、レジーナ先生は演習場でしたね」
はっとした顔で、ハンスが立ち止まりますわ。あら、こんなうっかり貴方らしくないわね。水晶が破裂した事が、よっぽど動揺を誘ったの?
「大丈夫よ。教室にでも戻るわ」
大事にしたくないですわ。此処にいても仕方ないし・・・・
「いけません。チカラを使って疲れているんですよ?また倒れたいのですか?」
「なら、寮に戻って寝るわ。それならいいでしょう?」
「駄目です。寮だと、私が傍にいれないじゃないですか」
眉尻を下げ、刹那げな瞳を私に向けるハンス。
え?そんな風に言われると、胸が高鳴るわ!私を介抱する為に、此処に連れてきたのね!ハンス!そこまで私を心配してるだなんて、愛を感じますわ!!ホホホ!
「傍にいないと、お嬢様は何をしでかすかわかりませんからね」
「そっちの心配ですの!?」
私のときめきをか・え・し・て!!
「ん?話し声がしますね。誰か他にも休まれているみたいです」
救護室の中から、何やら人の声がしますわ。
そういえば、フィロスが休んでいるとルビアナが言ってましたわね。
「救護室ですし、あまり騒ぐと他の方の迷惑になります。静かにしないと駄目ですよ?お嬢様」
ーそうさせているのは、貴方よ。ハンス。まるで私だけが悪いみたいに言わないで頂戴。貴方も同罪よ。
ーコンコン
「失礼します」
ハンスが、私を抱き上げたまま入室しますわ。ちょっと、ここまできたのだから、降ろしてくれても・・・・。こんな格好、フィロスに見られたら、からかわれてしまいますわ。
「あれ?ヴィーちゃんとハンス?どうしたの?」
ーシャっ。
仕切りカーテンをあけ、フィロスが顔を覗かせますわ。
「魔力測定で、ちょっとあってね。お嬢様が倒れられたから、運んできたんだ」
「ちょっとハンス!私は倒れてませんわよ!それに人を荷物みたいに!」
「ーえ?大丈夫?ヴィーちゃん」
私達の言葉に、瞳を曇らせるフィロス。心配そうにこちらを見上げますわ。
「ええ。少し気分がすぐれないだけよ。大した事ではないわ」
「そう。ならいいんだけど」
心配かけて申し訳ないわ。ハンスが過保護なだけで、私なんともないのよ?
「ー・・此処にはフィロス嬢だけ?」
キョロっと救護室を見回し、ハンスが尋ねましたわ。
「うん。先生は今、演習場でしょ?私しかいないよ?」
「あら?誰か他にいらっしゃるかと思ったのに」
話し声がしたわよね?
「えー?私だけだよ。ヴィーちゃん達がくるまで、寝てたし」
小首を傾げるフィロス。あらやだ。背筋に悪寒が走りますわ。
・・・・・・まさか、幽霊とかではありませんわよね。
「ハンス」
「なんですか?お嬢様」
「貴方、傍から離れては駄目よ」
「元よりそのつもりですが・・・・」
ハンスの服の袖をきゅっと掴む。嫌よ。傍に居て。何処にも行かせませんわ。むしろ一緒に寝て頂戴!!
「もしかして、ヴィーちゃん。・・・・・・オバケとか考えてる?」
「ナナナ何を仰ってるの?フィロス!?オバケなんているわけないじゃないですの!!おかしな事を言わないで頂戴!!」
そうよ。ここは結界の張られたアルファフォリス学園!下手なゴーストも悪魔(ただし、グレイ様は除く)も入り込めやしないのですわ!安心安全な領域ですのよ!?
「ヴィーちゃん知らないの?」
怯えを隠す私に、フィロスがぽつりと呟きますわ。
「何をですの?」
この流れ、嫌な予感しかしませんわ。
「アルファフォリスにはねー・・・・黒い影のゴーストっていう噂話があってね・・・・。・・・・忽然と生徒が姿を消す事があるんだ・・それはね・・・・」
フィロスは、どんよりとした瞳を私に向けおどろおどろしく話始めましたわ。NO!!噂話ってそっち系!?
「ちょっと!結構よ!それ以上話さなくて結構ですわ!!お止めなさい!止めないと、そのお口に枕を突っ込んで、無駄口が叩けないようにして差し上げますわよ!!」
怪談だなんて勘弁ですわ!あれは、話すと寄ってくるのよ!!ええ!ウキペディアにそうありましたもの!ううっ魔法、魔法を覚えてやりますわ!アンチデット!?エクソシスト!?除霊術!?守護霊来たれ!?エクスペクトパと・・・・・・
「お嬢様、お嬢様!大丈夫ですから。落ち着いて下さい!」
ぽんぽんとハンスが、私の背中に手をおきますわ。「仕方がないですね」っと苦笑されてる!!またこどもだと思われてしまいましたわ!フィロス!貴女のせいよ!!余計な事を言わないで頂戴!!
静けさを纏うそこに、私の声が反響しますわ。
「ハンス、貴方の恋愛対象が男性で、特殊な趣味嗜好の持ち主でも、私は諦めませんわ!」
ハンスの恋愛対象が男性。そして淫乱性嗜虐症という事実を受け、私は叫びますしたわ。なかなかハードな事実ですけれど・・・・大丈夫。私はどんなハンスでも愛していますわ。伊達に長い片思いをしていませんもの!
「お嬢様。あらぬ方向へ思い込むのは、本当にお辞め下さい」
げんなりした様子で、ハンスが嘆きますわ。
「隠さなくていいのよ。ハンス。私は貴方の理解者ですわ。ねぇ、ハンス、私ほど理解のある懐の深い令嬢っていませんわ。結婚してくれても宜しくてよ?」
「しませんよ!まだ結婚できる歳でもないですよね!?って何への理解ですか!?先程から見当違いな事を口走っていらっさしゃるようですが・・・・あーもー。言ったところで無駄か!思い込みが激しいにも程がありますよ!ほんと、お嬢様は阿呆ですね。阿呆すぎて言葉が見つかりませんよ!」
「まっ!主人に向かって阿呆とはなんですの!!貴方、生意気よ!」
ハンス!本当に生意気ですわ!私に向ける、残念そうな眼差しを、速攻お止めなさい!不本意ですわ!ええ!私、そんな目で見つめられる謂れなんてありませんわよ!?
◇◇◇
何かを諦め、げんなりした表情のハンスに抱き抱えられたまま、私達は救護室に辿り着きましたわ。
正直、体力も魔力も多少回復してるのよね。過保護なハンスに、言い出しにくいわ。
「救護室に着いたものの・・よく考えれば、レジーナ先生は演習場でしたね」
はっとした顔で、ハンスが立ち止まりますわ。あら、こんなうっかり貴方らしくないわね。水晶が破裂した事が、よっぽど動揺を誘ったの?
「大丈夫よ。教室にでも戻るわ」
大事にしたくないですわ。此処にいても仕方ないし・・・・
「いけません。チカラを使って疲れているんですよ?また倒れたいのですか?」
「なら、寮に戻って寝るわ。それならいいでしょう?」
「駄目です。寮だと、私が傍にいれないじゃないですか」
眉尻を下げ、刹那げな瞳を私に向けるハンス。
え?そんな風に言われると、胸が高鳴るわ!私を介抱する為に、此処に連れてきたのね!ハンス!そこまで私を心配してるだなんて、愛を感じますわ!!ホホホ!
「傍にいないと、お嬢様は何をしでかすかわかりませんからね」
「そっちの心配ですの!?」
私のときめきをか・え・し・て!!
「ん?話し声がしますね。誰か他にも休まれているみたいです」
救護室の中から、何やら人の声がしますわ。
そういえば、フィロスが休んでいるとルビアナが言ってましたわね。
「救護室ですし、あまり騒ぐと他の方の迷惑になります。静かにしないと駄目ですよ?お嬢様」
ーそうさせているのは、貴方よ。ハンス。まるで私だけが悪いみたいに言わないで頂戴。貴方も同罪よ。
ーコンコン
「失礼します」
ハンスが、私を抱き上げたまま入室しますわ。ちょっと、ここまできたのだから、降ろしてくれても・・・・。こんな格好、フィロスに見られたら、からかわれてしまいますわ。
「あれ?ヴィーちゃんとハンス?どうしたの?」
ーシャっ。
仕切りカーテンをあけ、フィロスが顔を覗かせますわ。
「魔力測定で、ちょっとあってね。お嬢様が倒れられたから、運んできたんだ」
「ちょっとハンス!私は倒れてませんわよ!それに人を荷物みたいに!」
「ーえ?大丈夫?ヴィーちゃん」
私達の言葉に、瞳を曇らせるフィロス。心配そうにこちらを見上げますわ。
「ええ。少し気分がすぐれないだけよ。大した事ではないわ」
「そう。ならいいんだけど」
心配かけて申し訳ないわ。ハンスが過保護なだけで、私なんともないのよ?
「ー・・此処にはフィロス嬢だけ?」
キョロっと救護室を見回し、ハンスが尋ねましたわ。
「うん。先生は今、演習場でしょ?私しかいないよ?」
「あら?誰か他にいらっしゃるかと思ったのに」
話し声がしたわよね?
「えー?私だけだよ。ヴィーちゃん達がくるまで、寝てたし」
小首を傾げるフィロス。あらやだ。背筋に悪寒が走りますわ。
・・・・・・まさか、幽霊とかではありませんわよね。
「ハンス」
「なんですか?お嬢様」
「貴方、傍から離れては駄目よ」
「元よりそのつもりですが・・・・」
ハンスの服の袖をきゅっと掴む。嫌よ。傍に居て。何処にも行かせませんわ。むしろ一緒に寝て頂戴!!
「もしかして、ヴィーちゃん。・・・・・・オバケとか考えてる?」
「ナナナ何を仰ってるの?フィロス!?オバケなんているわけないじゃないですの!!おかしな事を言わないで頂戴!!」
そうよ。ここは結界の張られたアルファフォリス学園!下手なゴーストも悪魔(ただし、グレイ様は除く)も入り込めやしないのですわ!安心安全な領域ですのよ!?
「ヴィーちゃん知らないの?」
怯えを隠す私に、フィロスがぽつりと呟きますわ。
「何をですの?」
この流れ、嫌な予感しかしませんわ。
「アルファフォリスにはねー・・・・黒い影のゴーストっていう噂話があってね・・・・。・・・・忽然と生徒が姿を消す事があるんだ・・それはね・・・・」
フィロスは、どんよりとした瞳を私に向けおどろおどろしく話始めましたわ。NO!!噂話ってそっち系!?
「ちょっと!結構よ!それ以上話さなくて結構ですわ!!お止めなさい!止めないと、そのお口に枕を突っ込んで、無駄口が叩けないようにして差し上げますわよ!!」
怪談だなんて勘弁ですわ!あれは、話すと寄ってくるのよ!!ええ!ウキペディアにそうありましたもの!ううっ魔法、魔法を覚えてやりますわ!アンチデット!?エクソシスト!?除霊術!?守護霊来たれ!?エクスペクトパと・・・・・・
「お嬢様、お嬢様!大丈夫ですから。落ち着いて下さい!」
ぽんぽんとハンスが、私の背中に手をおきますわ。「仕方がないですね」っと苦笑されてる!!またこどもだと思われてしまいましたわ!フィロス!貴女のせいよ!!余計な事を言わないで頂戴!!
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