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第2章
覚悟よろしく!
しおりを挟む「貴方って・・・・本当に手慣れてるわよね。女性を喜ばせるのに慣れてる。少し気に入らないわ。」
以前託した 【乙女の祝福】。それを、薔薇のモチーフをあしらったバレッタに変えて私の髪に付けるハンス。「お嬢様には、薔薇がよくお似合いなので」っと恋愛乙女遊戯の攻略対象が吐きそうな、お砂糖多めの台詞付きで。
そう・・・・手慣れすぎなのよ!貴方、天然ジゴロなの?それとも経験豊富なのかしら!?至る所でフラグは乱立させるし・・・・考えだすとムカムカしてきますわね。
腹立たしい。妙に手慣れててモテるハンスも、こんな風にイライラしてしまう私自身も。
ええ。私、今回の事で自覚致しましたわ。私の本質は悪役令嬢よ!嫉妬深く、利己的で、我儘な悪役ですわ!ハンスの事になると、周りがよく見えなくなるのですわ!それもこれも、こんなに好きにさせたハンスが悪いのよ!!
・・・・。
恨みがましく、ハンスを睨め付ける。睨んだ所で、好きが減るわけでもないのに。あーもー思い通りにいかないですわ!
恋って、本当に・・・・楽しいだけではないのね。好きだけじゃだめですのね。努力だってしてきたつもりですけれど・・・・
「ねぇ。ハンス。」
「なんですか?お嬢様。」
貴方・・・・クラスの方々への好意云々を、語ってましたわよね。
「・・・・私の事?好き?」
「・・・・・・。」
ちょっと、何故黙り込むのです!
「好きか嫌いか応えなさいよ!さっきルビアナやレオニダスは好きだって言ってたじゃない!私の事は、どう思ってるの?応えなさいよ!減るもんじゃないでしょう!?」
にじり寄る私と、後退するハンス。ジリジリと教室の壁へと追い詰めましたわ。ふふふ、もう逃げられませんわよ。ハンス。さぁ、さぁ、さぁ!私の事も好きと仰って宜しいのよ?ハンスの口から聞きたいのですわ!ヘイ!ドーユーライクミー?
「・・・・っ」
観念したのか、脱力するハンス。その口から零れたのは・・・・
「お嬢様は・・・・好きじゃありません。」
顔を顰め、少し口を尖らせ告げられた言葉。ぱ ー ど ぅ ん ?
聞き間違いかしら?いえ?幻聴ではありませんわ!
「なんですってぇぇぇええ!!!ルビアナ達は好きなのでしょう!?友達として!ねぇ!何故主人の私は、好きじゃありませんの!?納得いきませんわ!ハンス!納得いかなくってよ!」
ちょっと貴方!こんなに愛らしく一途に想いを寄せる、可憐な乙女を捕まえて、好きじゃないだなんて!私の前で、他者への好意を口にしておいてコレですの!?非道過ぎじゃありません事!?
「お嬢様は、友達ではありません。」
グサリ。
ハンス。その言葉は凶器よ。私の心臓を抉るのに、効果は抜群よ!
「何よ・・・・友達として。いいえ、主従としてでも良いから、【好き】って言いなさいよ。」
ずるいのよ!レオニダスもルビアナも!ハンスに好かれているだなんてズルすぎですわ!私だってハンスに好きって言ってもらいたいのよ!むしろその言葉に飢えていますわ!欲しい欲しい欲しい欲しいっ!
「申し訳ございません。お嬢様。心にも無いことを口にするのは、出来かねます。」
ぐっ!!また容赦なく切り付けてきましたわね!心にも・・・・ですって?
「宜しい・・・・宜しくってよ・・ハンス・・・・。」
ええ。色々と吹っ切れましたわ。
「貴方のその言葉・・・・宣戦布告と捉えますわ。」
懐から取り出したるわ、私の愛用扇子。それをハンスに向かって突き付け、宣言しますわ!
「ハンス・・・・私、絶対に絶対にずぇえぇぇぇえったいにッッ!貴方に私の事を好きだと言わせてみせますわ!」
「お嬢様。また妙な方向に・・・・。諦めて下さい。私はお嬢様には言いません。」
ヤレヤレと言った顔で、返されますわ。諦める?私の辞書にその言葉は、なくってよ?ハンス。
「いつか必ず言わせてみせますわ!ええ!ぜったいに!そして私と結婚なさい!ハンス!」
「謹んでお断りさせていただきますお嬢様。っというかサラっと結婚しようとなさらないで下さい。」
「仕方ないわね。恋人で我慢するわ。今の所は・・・・」
「恋人は妥協して作るべきではありません。仕方ないってなんですか、仕方ないって・・・・。」
「まぁ!私では不服ですの!?」
「私にお嬢様は、手に余り過ぎてとてもとても・・・・」
目を伏せ、首を横に振るハンス。
くぅぅーー!このツンデフォ執事め!意地でも攻略してやるんだからッ!私の魅力でメロメロに溶かし、必ずデレさせてみせますわ!覚悟なさい!
私の名前は、ヴィクトリア・アクヤック。
ソコメン執事のハンスを、攻略したいと切に願う。完璧淑女な悪役令嬢ですわ!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
完
っとできそうですが、ハンスsideを挟んで
第3章へと続きます。
とんでもドリル令嬢の暴走に、もうしばらくお付き合い下さい。
いくら今日がエイプリルフール(4月1日)だからといって、冗談でも完にはできない・・・・。
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