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第2章
振り回されるのがお好き?
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「ああ。付き合ってるって・・・・そういう意味ですか。なんだ。ははははは。」
遠い目をしたハンスの口から、乾いた笑いが零れていますわ。
「どうかしたの?ハンス?」
「いえ、ちょっと自己嫌悪と猛省を・・・・お嬢様の事を言える立場ではないな・・・・っと。」
ハンスは、気にしないで欲しい。っと身振りで示しながら、片手で顔を覆う。心無しか、顔が赤いような?
「そうですの?」
「はい。色々と申し訳ございません。お嬢様。」
申し訳なさそうに告げ、深々と頭を下げてくる。・・・・よく分からないけれど・・・・
「いえ、私の方こそごめんなさい。貴方をたくさん振り回してしまったわ。」
私も頭を下げる。今回の件は、流石に酷かったですわ。自分本位に貴方を責め、貴方を避け、執事を辞めさせようとした。褒められた行動でないのはわかってる。
本当にごめんなさい。また、同じような事があっても・・・・例え貴方に大切な方ができても・・・・嫉妬に狂って阻害したりしないよう・・・・成長したいわ。いえ、少しづつでも成長するわ。だから、今はまだ傍にいて、私だけの 【執事】でいて欲しい。だめかしら。
「大丈夫ですよ。前にも言ったでしょう?」
ハンスの柔らかな声が、私を包む。
「私は、お嬢様に振り回されるのに慣れていますから・・・・それに、それは嫌じゃありません。貴女に振り回されるのは、私の 【特権】。そうでしょう?」
ふわっと笑いかけられ、何だか面を喰らってしまう。え?あっ、そういえば言ってらしたわね。【振り回されるのが好きだ】って。ハンスは特殊な性癖を持ってるんだったわ!私ったら忘れていましたわ。マゾヒストでしたわよね!うん!私、ちゃんと思い出しましたわ!もう忘れない!
「あっ、そうだ。お嬢様。これを。」
グッと拳を握りしめ、マゾヒストマゾヒストと呟く私。そんな私の前で、ハンスは懐から小箱を取り出しましたわ。
「私に?」
「はい。」
それを受け取り、そっとあける。
中には、薔薇の彩飾の施されたバレッタが。その中央には、キラキラと煌めく碧色の石が埋め込まれている。・・・・綺麗だわ。
「もしかして・・・・これは・・・・」
「はい。 【乙女の祝福】です。お嬢様には、薔薇がよくお似合いですのでそのように作らせていただきました。」
作った・・・・って事は、ハンスがオーダーしてくれたって事よね?
「・・・・お付けしても宜しいですか?」
頷く私の肩に、ハンスの手が触れる。くるりと後ろを向かされ、その手が私の髪をひと房掬いあげる。
首筋にハンスの指が・・・・・・擽ったいわ。
ーパチン。
少しの間があり、髪にバレッタが付けられる。
「よく・・・・お似合いですよ。お嬢様。」
ハンスの少し掠れた声が耳を撫で、離れていく。
「ありがとう。・・・・貴方からの贈り物は、いつも薔薇ね。」
「ええ。お嬢様によくお似合いですから。・・・・お嫌いですか?」
ー馬鹿ね。貴方からの贈り物で、私が嫌がる物なんてあるわけがないじゃない。
「いいえ。嬉しいわ。大切にするわね。」
貴方が、私の事を考えて選んでくれたのでしょう?その気持ちが嬉しいわ。それに、その間、貴方は私の事を考えてた・・・・好きな人に自分の事を考えて貰えるなんて・・・・嬉しいに決まっているじゃない。
付けられたバレッタにソッと触れてみる。乙女の祝福の効果かしら?幸せな気持ちがじんわり宿りますわ。
「喜んでいただけ、嬉しく思います。」
振り向くと、眩しそうに目を細めたハンスが。ううっ。ちょっとそんな顔をされると、また頬が赤くなってしまうじゃない!私ばかり、ドキドキさせられて、振り回されて・・・・悔しいですわ。
遠い目をしたハンスの口から、乾いた笑いが零れていますわ。
「どうかしたの?ハンス?」
「いえ、ちょっと自己嫌悪と猛省を・・・・お嬢様の事を言える立場ではないな・・・・っと。」
ハンスは、気にしないで欲しい。っと身振りで示しながら、片手で顔を覆う。心無しか、顔が赤いような?
「そうですの?」
「はい。色々と申し訳ございません。お嬢様。」
申し訳なさそうに告げ、深々と頭を下げてくる。・・・・よく分からないけれど・・・・
「いえ、私の方こそごめんなさい。貴方をたくさん振り回してしまったわ。」
私も頭を下げる。今回の件は、流石に酷かったですわ。自分本位に貴方を責め、貴方を避け、執事を辞めさせようとした。褒められた行動でないのはわかってる。
本当にごめんなさい。また、同じような事があっても・・・・例え貴方に大切な方ができても・・・・嫉妬に狂って阻害したりしないよう・・・・成長したいわ。いえ、少しづつでも成長するわ。だから、今はまだ傍にいて、私だけの 【執事】でいて欲しい。だめかしら。
「大丈夫ですよ。前にも言ったでしょう?」
ハンスの柔らかな声が、私を包む。
「私は、お嬢様に振り回されるのに慣れていますから・・・・それに、それは嫌じゃありません。貴女に振り回されるのは、私の 【特権】。そうでしょう?」
ふわっと笑いかけられ、何だか面を喰らってしまう。え?あっ、そういえば言ってらしたわね。【振り回されるのが好きだ】って。ハンスは特殊な性癖を持ってるんだったわ!私ったら忘れていましたわ。マゾヒストでしたわよね!うん!私、ちゃんと思い出しましたわ!もう忘れない!
「あっ、そうだ。お嬢様。これを。」
グッと拳を握りしめ、マゾヒストマゾヒストと呟く私。そんな私の前で、ハンスは懐から小箱を取り出しましたわ。
「私に?」
「はい。」
それを受け取り、そっとあける。
中には、薔薇の彩飾の施されたバレッタが。その中央には、キラキラと煌めく碧色の石が埋め込まれている。・・・・綺麗だわ。
「もしかして・・・・これは・・・・」
「はい。 【乙女の祝福】です。お嬢様には、薔薇がよくお似合いですのでそのように作らせていただきました。」
作った・・・・って事は、ハンスがオーダーしてくれたって事よね?
「・・・・お付けしても宜しいですか?」
頷く私の肩に、ハンスの手が触れる。くるりと後ろを向かされ、その手が私の髪をひと房掬いあげる。
首筋にハンスの指が・・・・・・擽ったいわ。
ーパチン。
少しの間があり、髪にバレッタが付けられる。
「よく・・・・お似合いですよ。お嬢様。」
ハンスの少し掠れた声が耳を撫で、離れていく。
「ありがとう。・・・・貴方からの贈り物は、いつも薔薇ね。」
「ええ。お嬢様によくお似合いですから。・・・・お嫌いですか?」
ー馬鹿ね。貴方からの贈り物で、私が嫌がる物なんてあるわけがないじゃない。
「いいえ。嬉しいわ。大切にするわね。」
貴方が、私の事を考えて選んでくれたのでしょう?その気持ちが嬉しいわ。それに、その間、貴方は私の事を考えてた・・・・好きな人に自分の事を考えて貰えるなんて・・・・嬉しいに決まっているじゃない。
付けられたバレッタにソッと触れてみる。乙女の祝福の効果かしら?幸せな気持ちがじんわり宿りますわ。
「喜んでいただけ、嬉しく思います。」
振り向くと、眩しそうに目を細めたハンスが。ううっ。ちょっとそんな顔をされると、また頬が赤くなってしまうじゃない!私ばかり、ドキドキさせられて、振り回されて・・・・悔しいですわ。
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