転生悪役令嬢の前途多難な没落計画

一花八華

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第2章

一緒にしましょう?

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※ちょっとアレなやり取りがございます。苦手な方は、申し訳ございません。




 ルーファさんが立ち去り、残されたのはハンスと私・・・・。正直・・・・気まずいですわ。私の思い込みで、この一週間程・・・・ハンスを避けていましたもの。それに、嫉妬と苛立ちから、ハンスに執事を辞めろとまで言ってしまいましたわ。

 ー謝るべきですわよね。

 でも、謝りたくない。だって、あの日・・・・ハンスが私と一緒に居てくれたら・・・・こんな思いだって抱かなかったし、しなかった。ルビアナ達と別れてから、私と合流してくれても良かったんじゃ。

 あぁ。私ってやっぱり自分本位。ハンスが悪いわけではないのに、ハンスには私を一番に優先して欲しい。私の傍にいるのが当たり前。だなんて思ってしまう。

 ぐるぐるしますわ。胸の此所がぐるぐるしてうまく気持ちを整理できない。

「お嬢様。」

ーびくっ!

 ハンスの声に、思わず肩が跳ねましたわ。

「何かしら、ハンス。」
「お嬢様は、本日はクラブへ顔は出されるのですか?」

クラブ・・・・そうね。クラブもそうだけれど、レオニダスの鍛錬にも付き合う約束もしていたわ。

「いいえ。今からレオニダスと会うわ。」
「レオニダス?何か約束でもされているのですか?そう言えば最近よくお二人で何処かに行かれてるようですが・・・・」

「ええ。付き合う事にしたから。」

「ーは!?」

 目を見開き、固まるハンス。あら?私がレオニダスの魔法のコーチをするのがそんなに驚きかしら?

「えっと・・・・レオニダスと・・・・ですか?」
「レオニダス以外、誰がいるのよ。」

 このクラスで、一番デタラメな魔法の使い方するのはレオニダスですわ。苦手な癖に、剣ばかり振っていますもの。筋肉ばかり付いて、頭の中まで筋肉で埋まってしまうんでなくて?ほんと手のかかる駄犬ですわ。

「いつから・・・・」
「アルテに行った日に約束して。それからね。頻繁にやってるから、体がもたないわ。」

 武具強化コーティングを教えてるのだけれど・・・・レオニダスってば、魔法の調整が苦手なのよね。何でもかんでも大技になるから、やり過ぎな常態になって・・・・それをフォローするのが本当に大変なのですわ。

「・・・・・・」

「・・・・・・?どうしたの?ハンス?」

 貴方、顔面蒼白ですわ。ちょっと?息・・・・してるの?ううん!?  気絶してる!?立ったまま気絶しているわ!!


「ちょっと!ハンス!!しっかりして!!ハンス!!!」

ースパパパーーーーーーン!!!

「ハッ!俺は一体!?」
「だっ・・・・大丈夫?ハンス?」

「あっ!お嬢様!・・・・いえ、すみません。あまりの衝撃に魂が抜けそうに・・・・」
「私、そこまで強く叩いてませんわ。」

 気絶したハンスを思わずひっぱたきましたけれど、魂を狩る程強くはしていませんわ!私、扇子よりも重たいモノを持った事のない、か弱い令嬢ですのよ!失礼ね!

「いえ、お嬢様に叩かれた事ではなく・・・・お嬢様がレオニダスと付き合っていらっしゃるという事に衝撃を受けまして・・・・。」

「仕方ないじゃない。私がしてあげないとレオニダスはできないままなのよ?体力だけはあるから、私も付き合うのが大変なの。身が持たないわ。」

「・・・・お嬢様。そこまでいってらっしゃるのですか?」

 震える声で言うハンス。

「そうね。もう少しすれば上手くなると思うんだけど・・・・。」

 あと一息なのよね。

「そうだわ!ハンス!貴方も一緒にしましょう!?貴方が教えれば上手くなると思うの!」

 レオニダスとハンスを二人きりにさせるのは、ご法度だけれど・・・・私も一緒なら問題ありませんわ!

「俺もですか!?ええっ!?」
「そうよ。ねっ。お願い。私ひとりじゃレオニダスは手に負えないの。ハンスも一緒にしてくれたら、きっと満足いく結果になると思うのよ。」

 必殺!上目遣いと甘えた声のダブルコンボよ!ハンス!お願い!

「おっ・・・・お嬢様っ!そういった事はまだ早すぎです!もっとご自分を大切になさって下さい!あと、付き合って早々にそういう関係を持ってはいけません!!!レオニダス、殴っていいですか?殴ります!やり過ぎても止めないで下さい!!」

 ええっと。ハンス?顔が怖いわ。殴るってレオニダスを?スパルタですのね。目が・・・・アレですわ。いつぞやのオズワルド皇子のようよ?

「ハンス・・・・殴らなくても・・・・レオニダスはちゃんと武具強化コーティングはできるようになると思うわ。」

「いえ、殴らせて下さい!俺がどんな気持ちでお嬢様を守ってきたと・・・・って武具強化コーティング?」

「ええ。武具強化コーティングが下手だから、その鍛錬に付き合ってるのだけれど、あと一息でなんとかなりそうなの。だから殴って教える必要は、ないわ。」





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