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冬の薬草探し⑵
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「これは?」
「懐炉です。侍従のみなさまは、石を暖めた温石を持っているとお聞きしました。懐炉を携帯してみてはいかがと思いまして」
イライジャは懐炉を受け取るなり、驚いたようすで顔をあげた。
「暖かいですね。中身は、どういう物ですか?」
「主に炭を粉末にしたものが入っています。あとはイヌタデという植物の灰や桐の灰、麻殻の灰とかを調合し、火をつけて金属の容器に入れております。石よりも温かく、長く保つんですよ。まずは陛下に献上しますが、許可がおりればみなさまもぜひ、使ってみてください」
炎の魔女として、凍える人を放っておけない。
極寒の宮殿で、懸命に働く人たちを少しでも温めてあげたかった。
懐炉は、クレア時代から培った知識を総動員した。実験を繰り返して今の形に落ち着いた自信作だ。
「フルラにも短い冬がありますが、みんな、寒いのが苦手なんです。懐炉は私が研究して作った物ですが、故郷ではとても好評でした。私の侍女たちにも試しに使ってもらっています」
ライリーは自分の懐炉をイライジャに見せて、ほほえんだ。
「安全は保証します」
「わかりました。ひとまずこれを陛下に届け、出かける許可を取って参ります」
「お願いします。イライジャ卿」
しばらくして、懐炉を受け取ってくれたリアムから外出の許可がおりた。
*
「……そっちの道に行くな。怖い魔女のお通りだ」
回廊を進んでいたミーシャは立ち止まると、声がした方へ視線を向けた。
遠巻きにこちらを見ているのは、宮殿勤めの高官たちだ。目が合うとぱっと顔を逸らし、姿を隠してしまった。
「未来の皇后に対して、失礼ですわね」
「私が一言、物申して参りましょう」
ユナとサシャが眉間にしわを作りながら、腕の袖を捲る。最近知った。彼女たちは思っているよりも活発で、勝ち気だ。
「ユナとサシャ、いいのよ。私はなにを言われても気にしないわ」
彼女たちをなだめると、炎の鳥を呼んで、手のひらに乗せた。
「こうやって、炎の鳥を操って歩いているでしょう? 魔力がない人からしたら、きっと怖い存在よ」
「ミーシャさまは、寛大過ぎます」
頬を膨らませて怒っているユナとサシャにミーシャはほほえんだ。
「私のせいで、肩身の狭い思いをさせてごめんね。二人とも、私の侍女になってくれて、本当にありがとう」
「私たちは、ミーシャさまに仕えてよかったと思っております」
「グレシャー帝国では、魔女は怖いとすり込まれて育つので、失礼な態度を取る者たちがいて、申しわけございません。ですが、ミーシャさまがやさしいかたなのはきっと、伝わると思います」
ユナとサシャは遠い縁者にフルラ国の者がいるという。そのためか、魔女への偏見はなく、とてもいい子だった。
敵意の真ん中に飛びこむとわかって氷の国に来た。魔女を恐れない侍女二人の存在は、ミーシャにとっては僥倖だった。ありがたくて、大切にしたい気持ちでいっぱいだった。
――二人を采配してくれたリアムとジーンに、感謝だわ。
ジーンや他の人にも懐炉をあげたい。そのためにも材料がもっとたくさんいる。
ミーシャは久しぶりに許された外出を無駄にしたくないと気合いを入れ直した。
庭に出ると冷たい風が頬をかすめた。外套のフードを手で抑えて空を見あげる。口からこぼれる息が白い。雪を踏みしめるときゅっと音が鳴った。その感覚が楽しい。
「どこを見ても、まっ白ね」
「ミーシャさま、この雪の中、薬草を探すのは大変ですよ……」
「ええ。大変で、やりがいがありそうね」
ライリーに向かって、にこりと笑いかけた。
「欲しい薬草はないかもしれないけれど、寒い地にはそれに適した草が生えている。フルラ国にはない、なにかお宝が見つかるかもしれない」
「……そうでした。あなたさまは言い出したら聞かない人でした。わかりました。がんばって雪かきします!」
ライリーは半泣きの顔で、大きなスコップを握った。
数時間後、庭で雪をかき分けて探索したが、目新しい草は見つからなかった。
薬草や花を探しながら、雪うさぎを作ってライリーたちと遊んだ。イライジャは寒い場所でも動じずにじっとこちらを見ている。護衛というより、監視に近い。
「ミーシャさま、もう雪遊びは十分でしょう。戻りましょう」
ライリーに声をかけられ空を見あげる。南中にあったはずの太陽はずいぶんと西へ傾いていた。
「雪遊びじゃなくて、薬草探しよ」
「さっきまで雪合戦して喜んでいたじゃないですか! おかげで私、雪まみれです!」
「ごめんごめん」
ミーシャは炎の鳥を数羽呼んだ。雪で濡れてよれよれのライリーの周りを飛んでもらう。
「ライリーはそこで温まっていて。私はもう少し、探してみる」
収穫がないまま戻りたくない。だがライリーは首を横に振った。
「陽は傾き山の向こうです。食事までに着替えて、身支度をすませてしまいましょう」
「……まだ大丈夫よ」
「だめです」
「いやよ」
「陛下がいつ戻っていらっしゃるかわからないのですよ。準備は大事です!」
ミーシャはぴたりと動きをとめた。
「だから帰りたくないのよ……」とぽそりと呟く。
「治療を申し出たのはミーシャさま自身でしょう? ここまで来て、投げ出してどうするのです」
「投げ出していないわ、王家の秘蔵文献を見せてもらったり、こうやって身体を温める効果がある薬草を探しているわ」
リアムから特別に、クロフォード家についての歴史書を見せてもらった。予想どおりみんな魔力が強く、そして、短命だった。いずれも凍化が進んだことで寿命を縮めている。
「ミーシャさまの身体が冷たいと、寝所で、陛下を温めて差しあげることができま……、」
「だから私、夜のことは考えたくない……!」
ライリーを振り切るため子どものように走りだした。が、新雪にずぼっと足がはまり、顔面から倒れこんだ。
頭や顔いっぱいに雪をつけたままゆっくり立ちあがり、振り返る。
ライリーとイライジャは真顔でミーシャを見たあと、ぷっ。と、それぞれ声を堪えて笑った。
「ほんとミーシャさまはお子さ……初おかたですね。治療と言っても、今はただ、一緒のベッドで寝起きしているだけでしょう? そろそろ慣れても……」
「慣れるわけないでしょう!?」
ミーシャの叫び声が、庭いっぱいに響き渡った。
「懐炉です。侍従のみなさまは、石を暖めた温石を持っているとお聞きしました。懐炉を携帯してみてはいかがと思いまして」
イライジャは懐炉を受け取るなり、驚いたようすで顔をあげた。
「暖かいですね。中身は、どういう物ですか?」
「主に炭を粉末にしたものが入っています。あとはイヌタデという植物の灰や桐の灰、麻殻の灰とかを調合し、火をつけて金属の容器に入れております。石よりも温かく、長く保つんですよ。まずは陛下に献上しますが、許可がおりればみなさまもぜひ、使ってみてください」
炎の魔女として、凍える人を放っておけない。
極寒の宮殿で、懸命に働く人たちを少しでも温めてあげたかった。
懐炉は、クレア時代から培った知識を総動員した。実験を繰り返して今の形に落ち着いた自信作だ。
「フルラにも短い冬がありますが、みんな、寒いのが苦手なんです。懐炉は私が研究して作った物ですが、故郷ではとても好評でした。私の侍女たちにも試しに使ってもらっています」
ライリーは自分の懐炉をイライジャに見せて、ほほえんだ。
「安全は保証します」
「わかりました。ひとまずこれを陛下に届け、出かける許可を取って参ります」
「お願いします。イライジャ卿」
しばらくして、懐炉を受け取ってくれたリアムから外出の許可がおりた。
*
「……そっちの道に行くな。怖い魔女のお通りだ」
回廊を進んでいたミーシャは立ち止まると、声がした方へ視線を向けた。
遠巻きにこちらを見ているのは、宮殿勤めの高官たちだ。目が合うとぱっと顔を逸らし、姿を隠してしまった。
「未来の皇后に対して、失礼ですわね」
「私が一言、物申して参りましょう」
ユナとサシャが眉間にしわを作りながら、腕の袖を捲る。最近知った。彼女たちは思っているよりも活発で、勝ち気だ。
「ユナとサシャ、いいのよ。私はなにを言われても気にしないわ」
彼女たちをなだめると、炎の鳥を呼んで、手のひらに乗せた。
「こうやって、炎の鳥を操って歩いているでしょう? 魔力がない人からしたら、きっと怖い存在よ」
「ミーシャさまは、寛大過ぎます」
頬を膨らませて怒っているユナとサシャにミーシャはほほえんだ。
「私のせいで、肩身の狭い思いをさせてごめんね。二人とも、私の侍女になってくれて、本当にありがとう」
「私たちは、ミーシャさまに仕えてよかったと思っております」
「グレシャー帝国では、魔女は怖いとすり込まれて育つので、失礼な態度を取る者たちがいて、申しわけございません。ですが、ミーシャさまがやさしいかたなのはきっと、伝わると思います」
ユナとサシャは遠い縁者にフルラ国の者がいるという。そのためか、魔女への偏見はなく、とてもいい子だった。
敵意の真ん中に飛びこむとわかって氷の国に来た。魔女を恐れない侍女二人の存在は、ミーシャにとっては僥倖だった。ありがたくて、大切にしたい気持ちでいっぱいだった。
――二人を采配してくれたリアムとジーンに、感謝だわ。
ジーンや他の人にも懐炉をあげたい。そのためにも材料がもっとたくさんいる。
ミーシャは久しぶりに許された外出を無駄にしたくないと気合いを入れ直した。
庭に出ると冷たい風が頬をかすめた。外套のフードを手で抑えて空を見あげる。口からこぼれる息が白い。雪を踏みしめるときゅっと音が鳴った。その感覚が楽しい。
「どこを見ても、まっ白ね」
「ミーシャさま、この雪の中、薬草を探すのは大変ですよ……」
「ええ。大変で、やりがいがありそうね」
ライリーに向かって、にこりと笑いかけた。
「欲しい薬草はないかもしれないけれど、寒い地にはそれに適した草が生えている。フルラ国にはない、なにかお宝が見つかるかもしれない」
「……そうでした。あなたさまは言い出したら聞かない人でした。わかりました。がんばって雪かきします!」
ライリーは半泣きの顔で、大きなスコップを握った。
数時間後、庭で雪をかき分けて探索したが、目新しい草は見つからなかった。
薬草や花を探しながら、雪うさぎを作ってライリーたちと遊んだ。イライジャは寒い場所でも動じずにじっとこちらを見ている。護衛というより、監視に近い。
「ミーシャさま、もう雪遊びは十分でしょう。戻りましょう」
ライリーに声をかけられ空を見あげる。南中にあったはずの太陽はずいぶんと西へ傾いていた。
「雪遊びじゃなくて、薬草探しよ」
「さっきまで雪合戦して喜んでいたじゃないですか! おかげで私、雪まみれです!」
「ごめんごめん」
ミーシャは炎の鳥を数羽呼んだ。雪で濡れてよれよれのライリーの周りを飛んでもらう。
「ライリーはそこで温まっていて。私はもう少し、探してみる」
収穫がないまま戻りたくない。だがライリーは首を横に振った。
「陽は傾き山の向こうです。食事までに着替えて、身支度をすませてしまいましょう」
「……まだ大丈夫よ」
「だめです」
「いやよ」
「陛下がいつ戻っていらっしゃるかわからないのですよ。準備は大事です!」
ミーシャはぴたりと動きをとめた。
「だから帰りたくないのよ……」とぽそりと呟く。
「治療を申し出たのはミーシャさま自身でしょう? ここまで来て、投げ出してどうするのです」
「投げ出していないわ、王家の秘蔵文献を見せてもらったり、こうやって身体を温める効果がある薬草を探しているわ」
リアムから特別に、クロフォード家についての歴史書を見せてもらった。予想どおりみんな魔力が強く、そして、短命だった。いずれも凍化が進んだことで寿命を縮めている。
「ミーシャさまの身体が冷たいと、寝所で、陛下を温めて差しあげることができま……、」
「だから私、夜のことは考えたくない……!」
ライリーを振り切るため子どものように走りだした。が、新雪にずぼっと足がはまり、顔面から倒れこんだ。
頭や顔いっぱいに雪をつけたままゆっくり立ちあがり、振り返る。
ライリーとイライジャは真顔でミーシャを見たあと、ぷっ。と、それぞれ声を堪えて笑った。
「ほんとミーシャさまはお子さ……初おかたですね。治療と言っても、今はただ、一緒のベッドで寝起きしているだけでしょう? そろそろ慣れても……」
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ミーシャの叫び声が、庭いっぱいに響き渡った。
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