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第1幕
異世界
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朝起きて、会社へ行く。
仕事を終えて家に帰り、兄と2人で夕食を食べる。
そんなごく普通な生活が私は好きです。
でも、あの日を境に全てが変わってしまったことを知るよしもありませんでした…。
・~・~・~・~・~・
ガヤガヤ
色々な店を人々は行き交っている。
それは普通の光景である。
普通の光景…のはすだが、何か違和感がある。
例えば、女性はワンピースやドレス、男性は鎧やスーツのようなものを着ている。
現在ならば、ジーパンやTシャツ、短パンなどを着る時代です。
もっと言うと、今私の前を走っていたのは…
パカラッパカラッ
自転車や自動車ではなく、馬で走るいわゆる〔馬車〕が走っているのだ!
私はそれを中世のヨーロッパ時代のことを学んだ時にしか見たことがない。
おかしい…やっぱりここは私のいた世界(とこ)では無い。
一体ここはどこ?
私の家は?
そんな考えばかりが頭をよぎる。
そもそも私は明日から正社員として会社へ行くことになっていたから早くに眠りについた。
それから…それか、ら…
記憶が思い出せない。
私、川岸 成(かわぎし なる)絶対絶命です(泣)
奈古兄、助けて下さい。
あ、奈古兄とは川岸 奈古(かわぎし なこ)。つまり私の兄です。
私たち兄弟は、3年前事故で親を亡くしそこから2人でひっそりと暮らしていました。
叔母に値する人も連絡もできず、兄は夜遅くまで仕事に出たり、美味しいご飯を作ってくれたり、私の面倒を見てくれました。
そんな中やっと成人を迎え、仕事につけ兄に恩返しをしようと張り切っていたのに…
と、兄のことを考えていると、
ドンッ
誰かにぶつかった。
「す、すいませ…」
言いかけ、相手を見ると私は言葉を失った。
体のあちこちに鉄の防具を身につけ、背中には巨大な剣をつけている。
だけど、私が1番驚いたのは顔です。
何というか、獣のような…というかもろライオンです。
「どこ見てんだよ!ちょんと前見て歩けよ、嬢ちゃん。」
そう言うと、男(?)は友人らしき人物と笑って歩いていった。
「(前は見てましたが考え込んでしまったのです。ライオンさん)」
そんなことを考えながらふと、私はカバンに気がついた。
「(私のカバンだ。気づくのが遅いです…。まぁでも何かないでしょうか。)」
ガサガサ
カバンの中身は、スマホ 化粧道具(使わないけれど) ハンカチ…そして手紙が1枚。
中を見てみると、そこには〔異世界へようこそ!!いきなりだけどたっのしんで~♪〕と、書いてあった。
異世界…いせかい…
イセカイ?
何故私をそんな所に…
そこで私は考えるのをやめ、スマホを手に取った。
充電は九十七%と十分にあるが、やはり圏外であった。
ギャグ漫画であるように、私は抜け殻になりチーンという効果音が最もあう状態になった。
そして、あてもなくその町をを歩きだした。
とぼとぼと…
「あっ、危ない!!どけー!!」
真横からいきなり大声が聞こえたと思いそっちを向くと、馬車が突っ込んでこようとしていた。
これじゃあ死ぬ!そう思い、私がでた行動は自分の腕で自身を守ることだった。
ヒヒイィィィン
ウマの鳴き声と共に馬車は間一髪で私を避けた。
「あぶ、危ないじゃないか!!もももし、壁にぶつかって馬車が壊れたりなんかしたら…!!」
運転手らしき中年男性が青ざめた顔で怒鳴ってきた。
「(私の心配はしないのですね。少し悲しいです。第一、そんな馬車に一体誰が…)」
そう、考えていた時…
ガチャ
馬車の扉が開いた。
「全くぅー、何やってるのぉー?」
「お前の運転のせいで、3分は遅れをとることになった。」
「ももっ、申し訳ございません!!」
「でもでも!!もう遅れた訳だし謝っても無駄。だよね?」
「父上に報告だー!お前の人生も短かったな?ハハッ!」
「ヒッッ!どど、どうかお許しをー!」
私の目の前で運転手と会話をしていたのは、とても…とても輝かしく美しい4人の王子達だったのです。
「あっれぇ?この可愛いお嬢さんはー?」
「…チビだな、クックック…」
「ていうかー、この子肌真っ白なのに目と髪は真っ黒だよ!」
「どぉーせどっかの村娘だろ?放っとけよ!」
あ、さっきの言葉取り消します。
と・て・も!性格の悪い王子様たちです!!
仕事を終えて家に帰り、兄と2人で夕食を食べる。
そんなごく普通な生活が私は好きです。
でも、あの日を境に全てが変わってしまったことを知るよしもありませんでした…。
・~・~・~・~・~・
ガヤガヤ
色々な店を人々は行き交っている。
それは普通の光景である。
普通の光景…のはすだが、何か違和感がある。
例えば、女性はワンピースやドレス、男性は鎧やスーツのようなものを着ている。
現在ならば、ジーパンやTシャツ、短パンなどを着る時代です。
もっと言うと、今私の前を走っていたのは…
パカラッパカラッ
自転車や自動車ではなく、馬で走るいわゆる〔馬車〕が走っているのだ!
私はそれを中世のヨーロッパ時代のことを学んだ時にしか見たことがない。
おかしい…やっぱりここは私のいた世界(とこ)では無い。
一体ここはどこ?
私の家は?
そんな考えばかりが頭をよぎる。
そもそも私は明日から正社員として会社へ行くことになっていたから早くに眠りについた。
それから…それか、ら…
記憶が思い出せない。
私、川岸 成(かわぎし なる)絶対絶命です(泣)
奈古兄、助けて下さい。
あ、奈古兄とは川岸 奈古(かわぎし なこ)。つまり私の兄です。
私たち兄弟は、3年前事故で親を亡くしそこから2人でひっそりと暮らしていました。
叔母に値する人も連絡もできず、兄は夜遅くまで仕事に出たり、美味しいご飯を作ってくれたり、私の面倒を見てくれました。
そんな中やっと成人を迎え、仕事につけ兄に恩返しをしようと張り切っていたのに…
と、兄のことを考えていると、
ドンッ
誰かにぶつかった。
「す、すいませ…」
言いかけ、相手を見ると私は言葉を失った。
体のあちこちに鉄の防具を身につけ、背中には巨大な剣をつけている。
だけど、私が1番驚いたのは顔です。
何というか、獣のような…というかもろライオンです。
「どこ見てんだよ!ちょんと前見て歩けよ、嬢ちゃん。」
そう言うと、男(?)は友人らしき人物と笑って歩いていった。
「(前は見てましたが考え込んでしまったのです。ライオンさん)」
そんなことを考えながらふと、私はカバンに気がついた。
「(私のカバンだ。気づくのが遅いです…。まぁでも何かないでしょうか。)」
ガサガサ
カバンの中身は、スマホ 化粧道具(使わないけれど) ハンカチ…そして手紙が1枚。
中を見てみると、そこには〔異世界へようこそ!!いきなりだけどたっのしんで~♪〕と、書いてあった。
異世界…いせかい…
イセカイ?
何故私をそんな所に…
そこで私は考えるのをやめ、スマホを手に取った。
充電は九十七%と十分にあるが、やはり圏外であった。
ギャグ漫画であるように、私は抜け殻になりチーンという効果音が最もあう状態になった。
そして、あてもなくその町をを歩きだした。
とぼとぼと…
「あっ、危ない!!どけー!!」
真横からいきなり大声が聞こえたと思いそっちを向くと、馬車が突っ込んでこようとしていた。
これじゃあ死ぬ!そう思い、私がでた行動は自分の腕で自身を守ることだった。
ヒヒイィィィン
ウマの鳴き声と共に馬車は間一髪で私を避けた。
「あぶ、危ないじゃないか!!もももし、壁にぶつかって馬車が壊れたりなんかしたら…!!」
運転手らしき中年男性が青ざめた顔で怒鳴ってきた。
「(私の心配はしないのですね。少し悲しいです。第一、そんな馬車に一体誰が…)」
そう、考えていた時…
ガチャ
馬車の扉が開いた。
「全くぅー、何やってるのぉー?」
「お前の運転のせいで、3分は遅れをとることになった。」
「ももっ、申し訳ございません!!」
「でもでも!!もう遅れた訳だし謝っても無駄。だよね?」
「父上に報告だー!お前の人生も短かったな?ハハッ!」
「ヒッッ!どど、どうかお許しをー!」
私の目の前で運転手と会話をしていたのは、とても…とても輝かしく美しい4人の王子達だったのです。
「あっれぇ?この可愛いお嬢さんはー?」
「…チビだな、クックック…」
「ていうかー、この子肌真っ白なのに目と髪は真っ黒だよ!」
「どぉーせどっかの村娘だろ?放っとけよ!」
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