ある魔王兄弟の話し

子々々

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遊戯※

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手を後ろに鎖で拘束され、大腿と脛を纏めてベルトで拘束されて膝立ちを強制され、目隠しもされたまま床に座らせられてる。
そんな兄の姿にシアは満足そうに豪華にイスに座りながらクスクス笑っている。

「いい眺めだ兄上」
「……オレも人のこと言えないが、お前も大概だよな」
「でもそんな私に付き合ってくれてる兄上大好き!」
「……そうかよ」

素直に好意を示されて少し照れくさそうにそっぽを向いた。
不意にシアがイスから立ち上がる気配を感じたかと思えば、そのまま自分の前まで歩みより、何をする気だと身構えていたら急に右耳からぬるりとしたまな温かい感触がした。
シアがフィドゥの耳を舐めてきたのだ。

「う…あ…シア……!」
「兄上って、耳、弱いよね?」

くちゅりと舌を差し込まれ、水音がダイレクトに脳内に響くような感覚にゾクゾクする。
そのまま耳たぶを食まれ甘噛みされるとビクリと体が跳ねてしまう。
執拗に耳を攻められ段々思考力が奪われていく。耳元でふっと笑う声が聞こえたかと思うと、今度は首筋を這うように舐められ、その生暖かい感触に思わず身を捩った。
すると今度は服の中に手が差し入れられ、肌を直接撫でられる。
ゆっくりと焦らすように指先で触れられると、それに合わせて小さく吐息が漏れた。
しばらく優しく愛撫された後、突然ギュッと乳首を摘まれる。

「っ……!」

シアほどそこまで開発されてないが、今は視界を塞がれてる分、軽く捻るように刺激されるだけで甘い痺れが走った。
しかしそれだけでは終わらず、親指と人差指で挟んだそれを捏ねくり回されたり押し潰されたりして、その度に腰が小さく跳ねる。
その間も耳への責めは続いており、時折歯を立てて噛まれたり吸われたりするたびに背筋に電流が流れるようだった。
そしてまた別の箇所を指先が這い回る。それは脇腹や臍の周りなどだったが、決して中心には触れようとしない。
散々弄ばれた後、唐突に胸元へ強い刺激が来た。
ピンと立った乳首を爪で弾かれたのだ。
予想していなかった衝撃に声が出そうになるが、なんとか堪えた。
しかしその瞬間を見計らっていたかのように、今度は同時に両方の突起を強く引っ張られた。
堪らず口から悲鳴のような喘ぎ声が出て、体が大きく仰け反ってしまう。
だがそれでもまだ終わりではなかったらしく、今度は両方の乳首を同時に強くつねられて、あまりの強い痛みに目隠しの下で目を剥いた。
それからしばらくはひたすらそこだけを集中的に攻め続けられて、何度も体が痙攣し意識が飛びそうになった。
ようやく解放された頃には全身汗だくになり、呼吸をするだけでも精一杯だった。
それでも耳や乳首だけでイケるような体ではないのでズボンの中のものが窮屈で仕方ない、精液を吐き出したくて仕方ない。そんな兄の状態を察しているのかいないのか、シアは再びクスリと笑って言った。

「さぁ、次はどうして欲しい?」

シアは完全に加虐モードに入ってる。別に兄を抱く気はないが、SMプレイじみた行為をするのは別だ。普段は自分が責められてばかりなのでたまにはこうして一方的に責める側になるのもいい。

「……出し…たい……」
「ふふ、良く言えました」

そう言ってシアはズボンの上からフィドゥの股間に素足を置き足を動かして始めた。
最初は優しく擦っていたが徐々に動きが激しくなり、やがて布越しでもわかるくらいに勃起していた。

「ほら、もうこんなになってる」
「うるさい……」

顔を赤くしながらそっぽを向く姿が可愛らしい。いつも自分をいじめている時とは大違いである。
もっともっと恥ずかしい思いをさせたくなる。もっと気持ちよくさせてあげたくなった。だからズボンを寛げさせて怒張したものを取り出してあげると、再び足を置いて更に激しく動かすことにした。
足の裏で揉み込むように動かしたり、指先を使って先端を刺激したりすると、彼はどんどん追い詰められていった。

「う……あ……ああっ!」

遂に限界を迎えたようで、ビクビクと体を震わせながら射精した。
その姿を見て満足したシアは、足に付着したフィドゥの精液を眺めながら指先をフィドゥの口元に突きつけた。

「舐めて?」
「…………」

言われるままに彼の舌が自分の出した白濁を舐め取る様を見てゾクゾクした。普段なら絶対嫌がって舐めないだろうけど、今の兄は自分に逆らえない。
フィドゥが王位を継いでから誰もがフィドゥに傅き従う。そんな男を唯一支配し傅かせることができる。許されている。
それが愉しくてしょうがなかった。

「兄上可愛い、大好き」

さて次はどうやっていじめようか。兄は一度の射精じゃ満足しないから、沢山射精させがいがある。

「やっぱりこれ使ってみようかなぁ」

そう言って取り出したのは、女性の膣を模した玩具だ。しかも中には細かい触手が蠢いている。
無論、フィドゥは目隠しされてるので今度は何を仕掛けてくるのは全く予想ができない。

「兄上、これちょっと使ってみようか」
「おい、何を使う気なんだシア」
「ただのオナホールだから安心しなよ。ほら」
「あ゛っ……!」

いきなり下半身に強烈な快感が走った。
シアのものではない別の感覚、しかも上下で擦られる度に触手が全身くまなく刺激してくるのだ。

「あ……う……あ……あ……!」
「ふふ、どう?気持ちいい?」

そう言いながらも触手付きオナホールを動かす手は止めない。

「あ゛…シア…!もう、もう……っ!」
「いいよ、何度もイきなよ兄上」

フィドゥは再び射精した。全く衰えを見せる気配が無いのでシアはどんどん楽しくなってきた。
もっと、もっとだ。兄の精液が空っぽになるまで犯し続けたい。
今度は卵型のローターを二つ取り出し、それを亀頭の部分に二箇所貼り付け、振動を最大にさせてスイッチを入れる。
すると途端に激しい刺激に襲われたのかフィドゥは大きく仰け反った。

「ひぃ!?ああ やめろぉおおお!!」
「まだまだいくよー」

続いて細長い棒を取り出すと、尿道口に軽く挿入しそのままズブズブ深く入れる。

「ぐぅ、あ、やめてくれぇえ!!そこは、ダメだぁあ!!」

そのまま奥まで入れてぐりぐりと回すようにして掻き混ぜると、堪らず悲鳴を上げる。

「いぎ、痛いっ!抜いてくれ、頼むっ!」

だが無視して抜き差しを続ける。その度に痛みが走り、そして段々快楽が勝ってくる。
やがてそれは激しさを増し、意識が飛びそうな程の快感に襲われていた。

「あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ!!!」

フィドゥの絶叫が部屋に木霊する。棒が抜かれるのと同時に勢いよく射精する。

「ん……」

勢い良く射精したせいでシアの顔や衣服にもフィドゥの精液が付着してしまった。

「……ふふふ、兄上はいけない子だなぁ」

顔に付いた精液を指で拭いとり、そのままペロリと舐める。

「苦くて美味しい」

恍惚とした表情で、未だ取りつけられてる二つのローターの刺激のせいで蹲って悶えるフィドゥを見下ろす。

「ほらほら兄上、顔を上げて」

そう言って無理矢理顔を上げさせる。口はだらしなく開きっぱなしで涎が垂れていた。
そして開きっぱなしの口にシア自身のものを一気に捻じ込んだ。

「んぶぅ゛!?ふっ…んん゛っ…!?」
「兄上!兄上!あぁ、兄上ぇ!」

ガツガツと腰を振って喉の奥を突いてくる。フィドゥは苦しさと吐き気に苛まれながらされるがままになっていた。
やがて限界が来たのかシアの動きが激しくなり、程なくして絶頂を迎えた。
どぷっと音を立てて大量の精液を流し込まれる。
フィドゥは抵抗することも出来ずにそれを飲み込むしかなかった。
射精が終わるとようやく解放され激しく咳き込む。
シアはフィドゥからローターを外し、足のベルトも外す。腕の拘束はそのままに力任せで床に押し倒すといきり勃つフィドゥの自身に己の孔を宛てがい、一気に腰を落とした。

「あ ぁあああっ!」
「くっ、ぐぅっ……」

熱い肉壁に包まれてフィドゥは思わず声を漏らした。シアの腸壁は狭くて熱かった。
シアは激しく滅茶苦茶に、搾り取らん勢いで腰を動かし続ける。
その度にパンッと肌がぶつかり合う音が響き渡る。
フー、フーと荒い息を立てながらフィドゥも腰を動かしていた。
シアはもう冷静に判断できる程の理性は残っていなかった。だからあっさりと最後の枷を外してしまった。
その瞬間フィドゥは真っ先に目隠しを外すと今度はシアを床にうつ伏せに倒し、無理矢理四つん這いにさせた。
フィドゥの理性は既に崩壊していた。ただただ目の前の雌を犯したい。それだけしか考えられなくなっていた。
フィドゥの頭にはもう正常な思考など無く、獣のようにひたすらシアを犯した。
シアの尻を掴み乱暴に揺さぶり、自分の好きなように犯し続けた。
何度も中に出され続け、それでもシアは嬉々として受け入れ続けた。
結局二体の獣は明け方までずっと交わり続けたのだった。
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