78 / 200
皆でトランプ
しおりを挟む
今日はハインツさんが皆の時間を取ってくれて、楽しみにしていたトランプを一緒に出来ることになった。
「絵も細かく描いてある!全部は大変だったでしょ?」
カードを切るのを手伝ってくれたリュークはその大変さを分かっているので、とても関心しながらカードを眺めている。
ラグトさんと一緒に描いた分以外は、毎日少しずつ描いてようやく完成したのだ。
「あれ、何枚か凄く綺麗に描いてあるね」
「うっ……」
その一言は私に大きなダメージを与えた。
「リュークさん余計なこと言っちゃダメですって!」
「ラグトどうし……あ」
事情を察した彼らはアワアワと焦る。
「サキさん、字も上手に書けてますね!」
「練習したんだろ、偉いな」
ヴェルくんとミスカさんに声をかけてもらい、なんとか気持ちを持ち直した。
「それで……どんなゲームをするんだ?」
ハインツさんに聞かれ、私は少し迷った後に決める。
「一番簡単なので、ババ抜きにしようと思います」
「なあにそれ?」
キョトンと首を傾げたリュークからトランプを受け取りシャッフルする。
なかなかおぼつかない手つきなのは私が不慣れな訳ではなくて……訳でもあるかもしれないが、せっかく作った大切なカードを壊さないようにという思いからである。
「カードを全員に配って……」
六人分均等に皆の前に置いた。
「他の人に見えないように確認してください。その中で同じ数字のものがあったら真ん中に出して、ここがカードの捨て場になります」
「マークが違っても良いんですか?」
「うん、これは数字だけ使うゲームだから」
それぞれカードを出していく。
「先輩、いっぱいカード出してますね。手札全然無い……」
ラグトさんがミスカさんのカードを見て呟く。
「やけに揃っていたんだ、ランダムだからこういうこともあるんだな」
「私は出せるものがほとんど無かったんだが……大丈夫なのか……?」
不安そうなハインツさんを見て、私はちょっと笑ってしまいながらルールを説明する。
「隣にいる人のカードを順番に引いて、同じ数字が出たらまた捨て場に出します。手持ちのカードが無くなった人から勝ちです」
「それじゃあ私はだいぶ不利なんだな……」
「団長……僕もですから」
しゅんとしたハインツさんにヴェルくんが声をかける。
「このジョーカーのカードは一枚しか入っていないので、最後にこれを持っていた人が負けになります」
「他の人にバレないように上手く渡せば良いのか」
理解の速いミスカさんに私は頷く。
「そういうことです」
「おっけ!じゃあ早速やろう!」
リュークの掛け声と共に、恒例のジャンケンをして順番を決める。私が勝ったのでそこからヴェルくん、ハインツさん、リューク、ミスカさん、ラグトさんの順になった。
「私がヴェルくんのカードを引くから、ヴェルくんはハインツさんのを引いてね」
「分かりました」
そうしてグルグルとカードは回っていく。
「サキさん、右端のカードが良いと思います」
「い、いい意味で?悪い意味で?」
「どうでしょうか」
こういう時のヴェルくんの表情は本当に読めない。
「えい!他の取っちゃうもんね!……あ」
「サキ……」
「ち、違うから!引いてないから!」
なにぶん私は嘘をつくのが苦手なのだ。別に楽しいからいいのだけれど、毎回負け確。一位になった試しは無い。
「あ!さっき団長に取られたカード来た!」
「さっき……何を引いたかな」
「6ですよぉ……」
「いや言うなよ」
堂々とバラすリュークにツッコんだミスカさんがラグトさんから引く。
「あ、6だな」
「先輩も言っちゃってる!」
ボケとツッコミが連鎖している……。
そうこうして一位になったのはヴェルくん。
「お先に失礼します」
「すっごいむかつく……」
ラグトさんに言われてもすんとしているヴェルくん。
「なんだか裏切られた気分だ……」
「……運なので……いえ、すみません」
流石にハインツさんには申し訳なさそうだ。
その後、ミスカさん、リュークが順に上がっていった。
私の手元にはまだジョーカーが残っている。
「サキちゃん……どれ取って欲しい?」
「……運ですから、言いません!」
「真ん中取って欲しい!」と正直に言うのを堪えた。言っても取ってもらえるかは別だし。
あ!真ん中……え、右にしちゃうの?左?
ラグトさんの手があっちこっちに動くからその度にドキドキしてしまう。
「……こ、これにしようかな……」
「!」
真ん中取ってもらえた!わーい!
「ラグト……」
「いいんです……運っすから……」
ハインツさんからカードを引いて、なんと二周目で私はあがることが出来た。
ワースト一位二位じゃないの初めて……!
「可愛いな……」
「トランプ最高じゃん……」
ミスカさんとリュークは何か呟き、隣のヴェルくんは笑顔でこちらを見ている。
「可愛いです、サキさん」
「ありがとう?ヴェルくんもカッコいいよ」
「そういうことじゃありません。でもありがとうございます」
ハインツさんとラグトさんの一対一の戦いの末、ラグトさんが勝利した。
「サキが配ってくれたカードだから文句が言えない……」
「わ、私じゃなくても誰が配っても同じですよ。そういうものですから」
ハインツさんは少ししょんぼりしたが、楽しそうに笑った。
「カードゲームというのは面白いな。違うものも色々やってみたい」
「はい!」
次は神経衰弱をやったのだが、これに関しては記憶力の差が圧倒的過ぎた。
「これだな」
皆がそれぞれカードを開いてなかなか同じカードが出ない中、ハインツさんが一枚めくり当てた。
正解したらもう一度めくることが出来る。
「あれと……」
めくったもの全てを記憶しているハインツさんは次々と当てていき、ほとんどのカードが無くなってしまった。
「団長……これじゃあ勝負になってないっすよ……」
ラグトさんがぽつりと苦言を漏らし、ハインツさんは苦笑いする。
「いや、つい……すまない」
正直ハインツさんだけじゃなくて皆も記憶力が良いのでそれなりに取っている。
ちなみに私は……0枚。
ちょっとだけ覚えてたのに全部取られちゃった……。
「た、多分これだった気がする……」
曖昧な記憶でめくろうとしたら皆が口々に言い出した。
「サキ、それじゃない」
「その隣です」
「ほら、あそこ!」
「……」
律儀に教えてくれた。それをめくったら案の定合っていたわけだけど。
「凄い気遣われてる……」
逆に少し悲しくなった。
結局、神経衰弱はハインツさんの大勝利で終わった。
「トランプって難しいねー」
「正確に言うとこの面子でやると、だが」
本当に、ミスカさんの言う通りである。
「とても楽しかった。サキありがとう」
ハインツさんに微笑まれて、私も笑顔で返す。
「はい!また一緒にやりましょう!」
喜んでもらえて良かった!
こうして、トランプは皆との定番の遊びとなった。
「絵も細かく描いてある!全部は大変だったでしょ?」
カードを切るのを手伝ってくれたリュークはその大変さを分かっているので、とても関心しながらカードを眺めている。
ラグトさんと一緒に描いた分以外は、毎日少しずつ描いてようやく完成したのだ。
「あれ、何枚か凄く綺麗に描いてあるね」
「うっ……」
その一言は私に大きなダメージを与えた。
「リュークさん余計なこと言っちゃダメですって!」
「ラグトどうし……あ」
事情を察した彼らはアワアワと焦る。
「サキさん、字も上手に書けてますね!」
「練習したんだろ、偉いな」
ヴェルくんとミスカさんに声をかけてもらい、なんとか気持ちを持ち直した。
「それで……どんなゲームをするんだ?」
ハインツさんに聞かれ、私は少し迷った後に決める。
「一番簡単なので、ババ抜きにしようと思います」
「なあにそれ?」
キョトンと首を傾げたリュークからトランプを受け取りシャッフルする。
なかなかおぼつかない手つきなのは私が不慣れな訳ではなくて……訳でもあるかもしれないが、せっかく作った大切なカードを壊さないようにという思いからである。
「カードを全員に配って……」
六人分均等に皆の前に置いた。
「他の人に見えないように確認してください。その中で同じ数字のものがあったら真ん中に出して、ここがカードの捨て場になります」
「マークが違っても良いんですか?」
「うん、これは数字だけ使うゲームだから」
それぞれカードを出していく。
「先輩、いっぱいカード出してますね。手札全然無い……」
ラグトさんがミスカさんのカードを見て呟く。
「やけに揃っていたんだ、ランダムだからこういうこともあるんだな」
「私は出せるものがほとんど無かったんだが……大丈夫なのか……?」
不安そうなハインツさんを見て、私はちょっと笑ってしまいながらルールを説明する。
「隣にいる人のカードを順番に引いて、同じ数字が出たらまた捨て場に出します。手持ちのカードが無くなった人から勝ちです」
「それじゃあ私はだいぶ不利なんだな……」
「団長……僕もですから」
しゅんとしたハインツさんにヴェルくんが声をかける。
「このジョーカーのカードは一枚しか入っていないので、最後にこれを持っていた人が負けになります」
「他の人にバレないように上手く渡せば良いのか」
理解の速いミスカさんに私は頷く。
「そういうことです」
「おっけ!じゃあ早速やろう!」
リュークの掛け声と共に、恒例のジャンケンをして順番を決める。私が勝ったのでそこからヴェルくん、ハインツさん、リューク、ミスカさん、ラグトさんの順になった。
「私がヴェルくんのカードを引くから、ヴェルくんはハインツさんのを引いてね」
「分かりました」
そうしてグルグルとカードは回っていく。
「サキさん、右端のカードが良いと思います」
「い、いい意味で?悪い意味で?」
「どうでしょうか」
こういう時のヴェルくんの表情は本当に読めない。
「えい!他の取っちゃうもんね!……あ」
「サキ……」
「ち、違うから!引いてないから!」
なにぶん私は嘘をつくのが苦手なのだ。別に楽しいからいいのだけれど、毎回負け確。一位になった試しは無い。
「あ!さっき団長に取られたカード来た!」
「さっき……何を引いたかな」
「6ですよぉ……」
「いや言うなよ」
堂々とバラすリュークにツッコんだミスカさんがラグトさんから引く。
「あ、6だな」
「先輩も言っちゃってる!」
ボケとツッコミが連鎖している……。
そうこうして一位になったのはヴェルくん。
「お先に失礼します」
「すっごいむかつく……」
ラグトさんに言われてもすんとしているヴェルくん。
「なんだか裏切られた気分だ……」
「……運なので……いえ、すみません」
流石にハインツさんには申し訳なさそうだ。
その後、ミスカさん、リュークが順に上がっていった。
私の手元にはまだジョーカーが残っている。
「サキちゃん……どれ取って欲しい?」
「……運ですから、言いません!」
「真ん中取って欲しい!」と正直に言うのを堪えた。言っても取ってもらえるかは別だし。
あ!真ん中……え、右にしちゃうの?左?
ラグトさんの手があっちこっちに動くからその度にドキドキしてしまう。
「……こ、これにしようかな……」
「!」
真ん中取ってもらえた!わーい!
「ラグト……」
「いいんです……運っすから……」
ハインツさんからカードを引いて、なんと二周目で私はあがることが出来た。
ワースト一位二位じゃないの初めて……!
「可愛いな……」
「トランプ最高じゃん……」
ミスカさんとリュークは何か呟き、隣のヴェルくんは笑顔でこちらを見ている。
「可愛いです、サキさん」
「ありがとう?ヴェルくんもカッコいいよ」
「そういうことじゃありません。でもありがとうございます」
ハインツさんとラグトさんの一対一の戦いの末、ラグトさんが勝利した。
「サキが配ってくれたカードだから文句が言えない……」
「わ、私じゃなくても誰が配っても同じですよ。そういうものですから」
ハインツさんは少ししょんぼりしたが、楽しそうに笑った。
「カードゲームというのは面白いな。違うものも色々やってみたい」
「はい!」
次は神経衰弱をやったのだが、これに関しては記憶力の差が圧倒的過ぎた。
「これだな」
皆がそれぞれカードを開いてなかなか同じカードが出ない中、ハインツさんが一枚めくり当てた。
正解したらもう一度めくることが出来る。
「あれと……」
めくったもの全てを記憶しているハインツさんは次々と当てていき、ほとんどのカードが無くなってしまった。
「団長……これじゃあ勝負になってないっすよ……」
ラグトさんがぽつりと苦言を漏らし、ハインツさんは苦笑いする。
「いや、つい……すまない」
正直ハインツさんだけじゃなくて皆も記憶力が良いのでそれなりに取っている。
ちなみに私は……0枚。
ちょっとだけ覚えてたのに全部取られちゃった……。
「た、多分これだった気がする……」
曖昧な記憶でめくろうとしたら皆が口々に言い出した。
「サキ、それじゃない」
「その隣です」
「ほら、あそこ!」
「……」
律儀に教えてくれた。それをめくったら案の定合っていたわけだけど。
「凄い気遣われてる……」
逆に少し悲しくなった。
結局、神経衰弱はハインツさんの大勝利で終わった。
「トランプって難しいねー」
「正確に言うとこの面子でやると、だが」
本当に、ミスカさんの言う通りである。
「とても楽しかった。サキありがとう」
ハインツさんに微笑まれて、私も笑顔で返す。
「はい!また一緒にやりましょう!」
喜んでもらえて良かった!
こうして、トランプは皆との定番の遊びとなった。
162
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる