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名前の意味
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冬の寒さが厳しいこの頃、ようやく待ちに待った日がやって来た。
「ゆき!」
手袋をしたユウが雪を掬い取る。
昨夜から降り続き朝まで溶けることなく、およそ五年振りの積雪となった。
「俺、雪見るの初めてです!こんな真っ白になるんやな……」
ヨルアノくんの故郷では雪が降ったことは無いそうで、地面に積もった白をちょんちょんと触り不思議そうにしている。
「よし、遊ぼう!」
そう言い勢いよく飛び出して行ったリュークにヨルアノくんは聞き返す。
「遊ぶんですか?雪で?」
「サキ直伝だ」
彼の肩を叩いたミスカさんもユウを連れて庭へ出た。
「え、お、俺も遊んできます!」
「うん!いってらっしゃい」
ヨルアノくんもよく分からないまま三人に続いて、私は温かい上着と毛布を被ってベンチに座り彼らを見守ることにした。
「かあさん!コロコロおおきくなったよ!」
「ユウ上手!もうそんなに大きくできたの」
ユウは自慢げに玉を見せてくる。
「もう一つコロコロ作って上に乗せると雪だるまになるんだよ」
「ゆきだるま?」
「目とか手とか付けて可愛くするの。ミスカお父さんと一緒に作ってみて?」
「うん!」
やる気満々でミスカさんの元へ走って行った。
「……お母さんもコロコロしたいな……」
「来年また降るかもしれないから……その時は皆で一緒に遊ぼう」
隣に座っているハインツさんが頭を撫でながら慰めてくれる。
「なかなか続けて子供を産んでいるからサキの自由な時間が無くてすまないね」
「いえ、私も出来れば早いうちに産みたいですから」
私の肩を抱いてさする彼にそっと寄りかかる。
「皆の誕生日には二人きりで過ごしたいし、昔みたいに泊りがけで遠出もしたいし……自由に動けないことがもどかしく思う時もあります」
「……ああ」
「でも今は子供たちと過ごせる貴重な時間で、それを何よりも優先したいから辛いとは少しも思いません」
私がそう言うと、ハインツさんも笑顔で頷いた。
「それに子供たちが大きくなったら大人だけの時間はいっぱいありますから!したいこともう色々考えちゃってるんです」
「はは!そうだね。サキは何がしたいんだ?」
「ヨルアノくんの故郷とかルーシャに行きたいのと……あとお酒ちょっと飲みたいなって」
お酒を飲むこと自体よりも、夜に夫婦でそんな時間を過ごすのが大人っぽくてちょっと憧れる、というのが理由だったりする。
お洒落なレストランとかバーでディナーデート……なんて、素敵じゃない?
「懐かしいな……。サキが酔ってるところをもう一度見たい……」
「酔うほど飲みませんよ!というか皆は別にお酒飲んで良いんですよ?私に合わせなくても……」
私はそもそもあまり飲んでいなかったけれど、初めて妊娠してから彼らもここ四年以上、私が知る限り一度も飲酒していない。
「無理に合わせている訳ではないよ。皆も同じだと思うけど、そういう嗜好品が無くても私生活が充実しているから必要ないんだ」
「それなら……良かったです」
一日中仕事と子供たちの面倒に追われているけれど、それを苦痛だとは全く思っていないのだろう。
「だいぶ先にはなるが、お酒は二人でまた楽しもう」
「はい!」
「もうそろそろ中へ入ろうか。風邪をひいては大変だからね」
ハインツさんは皆に声をかけた後、私と手を繋ぎ家に戻る。
「ただいま」
「あ、おかえりなさい!」
壁を隔てた遠い声がする。
床座の部屋に入ると、ヴェルくんがミアと一緒に暖炉の前で遊んでいた。
「たぁいまー」
「ミア、こういう時はおかえりだよ」
「おかーり?」
「そうそう」
「はは、ミアただいま」
よちよちと歩いてこちらに来た娘を両手で持ち上げたハインツさんは、小さな体を温めるように手でさする。
「サキさん、こっち座ってください」
ヴェルくんに促されてクッションの上に座ると、彼は何枚もの毛布で私の全身を包む。
「外は寒かったでしょう、長居は駄目ですよ。出来るだけ家に居てください。温かい飲み物も持ってきますから」
「ありがとう。でもこれはちょっと暑いな……」
「…すみません……」
肩に一枚、膝に一枚に毛布を減らし、ホットの甘い紅茶を飲んで一息ついた。
「ヴェルストリア、そろそろ屋内訓練場空くんじゃないか?」
「そうですね。すみません、後はお願いします」
「うん!いってらっしゃい」
こんな時の為の屋内訓練場は大盛況で、団員たちは雪合戦しながら順番待ちしているらしい。
また皆とも遊びたかったけど……今回は仕方ない。次の楽しみに取っておこう。
「ぱぱ、にーに」
「お兄ちゃんは外で遊んでるよ。ほら、雪がいっぱい積もってるから」
窓から庭の様子を見せると、ミアはお父さんとお兄ちゃんを見つけて嬉しくなったのか笑顔ではしゃぐ。
「サキ、少し窓を開けても良いかい?」
「良いですよ」
ミアも毛布で温かくして、ハインツさんは窓を開ける。
冷たい空気が部屋の下のほうに流れ込んできた。
「にーに」
「手を振ったら気づいてくれるかな」
ハインツさんがミアの手を取り小さく振る。
「ミアー!」
外からの元気な声が部屋の中でもしっかり聞こえた。
「ユウ、寒くないか?」
「だいじょうぶ!」
座っている私からは見えないが、ユウが窓の下まで走ってきたようだ。
「ちっちゃいコロコロ、ミアにあげる!」
「こーこー」
後からユウの傍に来たリュークがそれを受け取りミアに見せる。
手を伸ばしたミアは無邪気にそれに触れたが、あまりの冷たさにビクッとしてサッとハインツさんにしがみついた。
「あはは!冷たいねぇ、ごめんね」
娘の可愛い動きにデレデレしながら笑ったリュークは「大きくしてもう一個雪だるま作ろっか」とユウに雪玉を返した。
「ミアもいっしょにあそぼーよ」
「うーん、大丈夫ですかね」
「まあ少しだけなら……良いのか?」
心配性なお父さんたちは若干渋ったがミアが外に出たがっていたので、充分に厚着をさせたうえでリュークが抱っこをして連れて行った。
「すまない、サキ。寒かっただろう」
ミアを送り出したハインツさんは再度窓をきっちり閉め暖炉の火を強くする。
「はい、ちょっと寒いです」
「も、毛布をかけようか!」
先程避けておいた毛布を慌てて持ってこようとする彼を止める。
「ハインツさんが傍に居てくれたら、温かいです」
「!」
微笑んだハインツさんは私の隣に座り、私はその彼の膝の上に座り直した。大きい毛布に二人で包まるとより彼の体温を感じ密着している気がする。
「サキ」
「どうかしましたか?」
「呼んでみただけだよ」
「ふふ……」
出会ってから今まで、何度その声で名前を呼ばれたことか。
「私の元居た世界には漢字という文字があるんです」
「カンジ?」
「読み方は同じでも書き方が違って、それぞれ違う意味を持っていて」
私は空中に自分の名前の漢字、「沙紀」と書いた。
「沙は海の浜辺とかにある砂、紀は時間の経過を表す漢字で書くんです」
「サキという名前でも、漢字によって込められた意味が違うのか」
「そうです」
小さく頷いて、昔に父から聞いた話を思い返す。
「砂は形を変えるじゃないですか。高く積み上げられたものが海の波によって削られたり、逆に集めて寄せられたりする」
「ああ」
「でも砂というもの自体が変わることは無いんです。どれだけ時間が経っても砂は砂であり続ける」
「!」
「人生の中で色んな影響を受けて形を変えても、自分自身は変わらずにいて欲しい……という想いでこの名前にしたそうです」
実は見た目のインスピレーションで選んで理由は後付けだったらしいけど、自分の中では凄くしっくりきて良い名前だなと思っている。
「この世界に来て皆と出会って私は変わりました。勿論いい方向にです。でも産まれてから母たちと過ごしたあの時間が私の元になっているから、これからもそれは変わらず自分の中で大事にしていきたいなって」
ふと思い出してそんな話をしてしまったけど、ハインツさんは戸惑うことも無く私を抱きしめながらそっと頭を撫でてくれた。
「私も、昔からサキの根本的なところは何も変わっていないと思うよ。常に優しく人の為を想って行動できる。謙虚で可愛くてエロくて」
「ん?」
「こんな素敵な人と結婚できた私は世界で一番の幸せ者だ。サキのご両親には感謝してもしきれない」
彼の言葉の一部は聞かなかったことにして、私は少し後ろを振り返り柔らかい茶色の瞳を見つめた。
「サキ」
「はい」
「サキ、愛してる」
「ハインツさん……」
愛する人に呼ばれる度に、私の名前は特別なものになっていく。
「サキ、ただいま」
「サキさん!ただいまです!」
「サキー!…って、だんちょ……ハインツさんとイチャイチャしてる!!俺も混ぜて~」
「リューク……邪魔するな」
部屋は一気に賑やかになり、夫たちと共に子供たちも私の傍に来た。
「母さん、ただいま!」
「ままー!」
「おかえり、ユウ、ミア」
私は深い愛情を込めてその名前を呼び、息子と娘を抱きしめた。
「ゆき!」
手袋をしたユウが雪を掬い取る。
昨夜から降り続き朝まで溶けることなく、およそ五年振りの積雪となった。
「俺、雪見るの初めてです!こんな真っ白になるんやな……」
ヨルアノくんの故郷では雪が降ったことは無いそうで、地面に積もった白をちょんちょんと触り不思議そうにしている。
「よし、遊ぼう!」
そう言い勢いよく飛び出して行ったリュークにヨルアノくんは聞き返す。
「遊ぶんですか?雪で?」
「サキ直伝だ」
彼の肩を叩いたミスカさんもユウを連れて庭へ出た。
「え、お、俺も遊んできます!」
「うん!いってらっしゃい」
ヨルアノくんもよく分からないまま三人に続いて、私は温かい上着と毛布を被ってベンチに座り彼らを見守ることにした。
「かあさん!コロコロおおきくなったよ!」
「ユウ上手!もうそんなに大きくできたの」
ユウは自慢げに玉を見せてくる。
「もう一つコロコロ作って上に乗せると雪だるまになるんだよ」
「ゆきだるま?」
「目とか手とか付けて可愛くするの。ミスカお父さんと一緒に作ってみて?」
「うん!」
やる気満々でミスカさんの元へ走って行った。
「……お母さんもコロコロしたいな……」
「来年また降るかもしれないから……その時は皆で一緒に遊ぼう」
隣に座っているハインツさんが頭を撫でながら慰めてくれる。
「なかなか続けて子供を産んでいるからサキの自由な時間が無くてすまないね」
「いえ、私も出来れば早いうちに産みたいですから」
私の肩を抱いてさする彼にそっと寄りかかる。
「皆の誕生日には二人きりで過ごしたいし、昔みたいに泊りがけで遠出もしたいし……自由に動けないことがもどかしく思う時もあります」
「……ああ」
「でも今は子供たちと過ごせる貴重な時間で、それを何よりも優先したいから辛いとは少しも思いません」
私がそう言うと、ハインツさんも笑顔で頷いた。
「それに子供たちが大きくなったら大人だけの時間はいっぱいありますから!したいこともう色々考えちゃってるんです」
「はは!そうだね。サキは何がしたいんだ?」
「ヨルアノくんの故郷とかルーシャに行きたいのと……あとお酒ちょっと飲みたいなって」
お酒を飲むこと自体よりも、夜に夫婦でそんな時間を過ごすのが大人っぽくてちょっと憧れる、というのが理由だったりする。
お洒落なレストランとかバーでディナーデート……なんて、素敵じゃない?
「懐かしいな……。サキが酔ってるところをもう一度見たい……」
「酔うほど飲みませんよ!というか皆は別にお酒飲んで良いんですよ?私に合わせなくても……」
私はそもそもあまり飲んでいなかったけれど、初めて妊娠してから彼らもここ四年以上、私が知る限り一度も飲酒していない。
「無理に合わせている訳ではないよ。皆も同じだと思うけど、そういう嗜好品が無くても私生活が充実しているから必要ないんだ」
「それなら……良かったです」
一日中仕事と子供たちの面倒に追われているけれど、それを苦痛だとは全く思っていないのだろう。
「だいぶ先にはなるが、お酒は二人でまた楽しもう」
「はい!」
「もうそろそろ中へ入ろうか。風邪をひいては大変だからね」
ハインツさんは皆に声をかけた後、私と手を繋ぎ家に戻る。
「ただいま」
「あ、おかえりなさい!」
壁を隔てた遠い声がする。
床座の部屋に入ると、ヴェルくんがミアと一緒に暖炉の前で遊んでいた。
「たぁいまー」
「ミア、こういう時はおかえりだよ」
「おかーり?」
「そうそう」
「はは、ミアただいま」
よちよちと歩いてこちらに来た娘を両手で持ち上げたハインツさんは、小さな体を温めるように手でさする。
「サキさん、こっち座ってください」
ヴェルくんに促されてクッションの上に座ると、彼は何枚もの毛布で私の全身を包む。
「外は寒かったでしょう、長居は駄目ですよ。出来るだけ家に居てください。温かい飲み物も持ってきますから」
「ありがとう。でもこれはちょっと暑いな……」
「…すみません……」
肩に一枚、膝に一枚に毛布を減らし、ホットの甘い紅茶を飲んで一息ついた。
「ヴェルストリア、そろそろ屋内訓練場空くんじゃないか?」
「そうですね。すみません、後はお願いします」
「うん!いってらっしゃい」
こんな時の為の屋内訓練場は大盛況で、団員たちは雪合戦しながら順番待ちしているらしい。
また皆とも遊びたかったけど……今回は仕方ない。次の楽しみに取っておこう。
「ぱぱ、にーに」
「お兄ちゃんは外で遊んでるよ。ほら、雪がいっぱい積もってるから」
窓から庭の様子を見せると、ミアはお父さんとお兄ちゃんを見つけて嬉しくなったのか笑顔ではしゃぐ。
「サキ、少し窓を開けても良いかい?」
「良いですよ」
ミアも毛布で温かくして、ハインツさんは窓を開ける。
冷たい空気が部屋の下のほうに流れ込んできた。
「にーに」
「手を振ったら気づいてくれるかな」
ハインツさんがミアの手を取り小さく振る。
「ミアー!」
外からの元気な声が部屋の中でもしっかり聞こえた。
「ユウ、寒くないか?」
「だいじょうぶ!」
座っている私からは見えないが、ユウが窓の下まで走ってきたようだ。
「ちっちゃいコロコロ、ミアにあげる!」
「こーこー」
後からユウの傍に来たリュークがそれを受け取りミアに見せる。
手を伸ばしたミアは無邪気にそれに触れたが、あまりの冷たさにビクッとしてサッとハインツさんにしがみついた。
「あはは!冷たいねぇ、ごめんね」
娘の可愛い動きにデレデレしながら笑ったリュークは「大きくしてもう一個雪だるま作ろっか」とユウに雪玉を返した。
「ミアもいっしょにあそぼーよ」
「うーん、大丈夫ですかね」
「まあ少しだけなら……良いのか?」
心配性なお父さんたちは若干渋ったがミアが外に出たがっていたので、充分に厚着をさせたうえでリュークが抱っこをして連れて行った。
「すまない、サキ。寒かっただろう」
ミアを送り出したハインツさんは再度窓をきっちり閉め暖炉の火を強くする。
「はい、ちょっと寒いです」
「も、毛布をかけようか!」
先程避けておいた毛布を慌てて持ってこようとする彼を止める。
「ハインツさんが傍に居てくれたら、温かいです」
「!」
微笑んだハインツさんは私の隣に座り、私はその彼の膝の上に座り直した。大きい毛布に二人で包まるとより彼の体温を感じ密着している気がする。
「サキ」
「どうかしましたか?」
「呼んでみただけだよ」
「ふふ……」
出会ってから今まで、何度その声で名前を呼ばれたことか。
「私の元居た世界には漢字という文字があるんです」
「カンジ?」
「読み方は同じでも書き方が違って、それぞれ違う意味を持っていて」
私は空中に自分の名前の漢字、「沙紀」と書いた。
「沙は海の浜辺とかにある砂、紀は時間の経過を表す漢字で書くんです」
「サキという名前でも、漢字によって込められた意味が違うのか」
「そうです」
小さく頷いて、昔に父から聞いた話を思い返す。
「砂は形を変えるじゃないですか。高く積み上げられたものが海の波によって削られたり、逆に集めて寄せられたりする」
「ああ」
「でも砂というもの自体が変わることは無いんです。どれだけ時間が経っても砂は砂であり続ける」
「!」
「人生の中で色んな影響を受けて形を変えても、自分自身は変わらずにいて欲しい……という想いでこの名前にしたそうです」
実は見た目のインスピレーションで選んで理由は後付けだったらしいけど、自分の中では凄くしっくりきて良い名前だなと思っている。
「この世界に来て皆と出会って私は変わりました。勿論いい方向にです。でも産まれてから母たちと過ごしたあの時間が私の元になっているから、これからもそれは変わらず自分の中で大事にしていきたいなって」
ふと思い出してそんな話をしてしまったけど、ハインツさんは戸惑うことも無く私を抱きしめながらそっと頭を撫でてくれた。
「私も、昔からサキの根本的なところは何も変わっていないと思うよ。常に優しく人の為を想って行動できる。謙虚で可愛くてエロくて」
「ん?」
「こんな素敵な人と結婚できた私は世界で一番の幸せ者だ。サキのご両親には感謝してもしきれない」
彼の言葉の一部は聞かなかったことにして、私は少し後ろを振り返り柔らかい茶色の瞳を見つめた。
「サキ」
「はい」
「サキ、愛してる」
「ハインツさん……」
愛する人に呼ばれる度に、私の名前は特別なものになっていく。
「サキ、ただいま」
「サキさん!ただいまです!」
「サキー!…って、だんちょ……ハインツさんとイチャイチャしてる!!俺も混ぜて~」
「リューク……邪魔するな」
部屋は一気に賑やかになり、夫たちと共に子供たちも私の傍に来た。
「母さん、ただいま!」
「ままー!」
「おかえり、ユウ、ミア」
私は深い愛情を込めてその名前を呼び、息子と娘を抱きしめた。
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