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両立
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無事ヨルアノくんと交際することになったので私は家に帰ってから夫たちに伝えた。
「皆、本当にありがとう!」
私は寛大な心で許してくれた彼らに感謝を告げる。
寛大な…とは言ったが、一部ムッとしている人もいる。
「良かったー!サキちゃんおめでとう!ヨルアノなら安心だね!」
ラグトさんが一人で大歓喜しているので皆もとりあえずコクコク頷いている。
「サキ、おめでとう。交際に関して許可は出したが、私たちが余計な口出しすることでも無いからね。気にせず過ごしてくれ」
「育児も俺たちに任せて良い。最近ミアを任せきりだったから、交代で自由な時間を作っていこう」
ハインツさんとミスカさんからも声をかけてもらい、これから彼と過ごす為の私の時間を大事にしてくれる気遣いを有難く受け取った。
「おい、ずっと黙っているつもりか?」
「「……」」
ミスカさんに呼ばれたリュークとヴェルくんはそれぞれ目を背ける。
「お前たちも許可を出したんだろう。今更何が駄目なんだ」
「駄目とかじゃなくて……ちょっと…」
「気まずいんですよ……」
昔は色々言っていたのに今になって認めたのが少し恥ずかしいそう。
「まさか四年も経って告白すると思わないじゃん……」
「二人とも真正面から来るから否定も何もできないんですよ……」
ヨルアノくんが告白の許可を得るためお願いしに来た時にそれはもう凄い勢いと熱量だったそうで、彼らも半ば押される形で頷いたらしい。
「まあヨルアノだし」
「ヨルアノですから」
なんだかんだ言ってヨルアノくんのこと凄く信頼してるんだよね。
「リューク、ヴェルくん、ありがとう!」
「う、うん!ちゃんと応援してるよ!」
「困ったことがあれば相談してください!」
夫に恋愛相談するって思うと恥ずかしいな……。
「あとね、ユウにはまだ何も言わないで欲しいの」
付き合ってる段階ではちょっと早すぎると思うから。
「そうだね。今は伝えなくて良いだろう」
ハインツさんたちもそう考えてくれていたみたいだ。ヨルアノくんとよく遊んではいるけど……そんなに案ずることは無いだろう。
「ユウは上で寝てる?」
「うん、さっき寝付いて。ミアがなかなか寝てくれなかったんだけど」
そう言うリュークの腕の中でスヤスヤ寝息を立てているのでミアもようやく入眠したらしい。
報告を終え今夜は解散し、ミアを抱える彼と一緒に子供部屋へ行った。
大の字になって眠るユウのお腹に布団をかけ直し頭を撫でる。
「今日は俺が一緒に寝るから」
「そっか!ありがとう」
ミアをそっとベビーベッドに寝かせたリュークはユウの隣に横になる。
私は彼にも布団をかけ頭を撫でた。
「ちょっとサキ……」
「ふふ。並ぶと本当にそっくりだから」
顔を近づけリュークの口元にキスをする。
「足りないー」
「もう……」
肩に回された手で抱き寄せられ、少し体を起こした彼としばらく唇を重ね合った。
「おやすみ」
「おやすみ、サキ」
手を振って部屋から出る。
家族との時間を大事にしながらヨルアノくんと付き合っていきたい。両立というのは何にあっても難しいものだけれど、そうするって決めたのは私だから。
そしてヨルアノくんはそれを分かってサポートしてくれる。そんな彼だから惹かれて好きになった。
『俺は黒騎士団寮で働いとるサキさんも母として頑張っとるサキさんも好きです。めっちゃ尊敬しとる』
『今あるもの何も捨てんで大事にしとってください。俺がそのサキさんの全部を支えるから』
彼は私にそう言ってくれた。
今の私の全部を受け止めてくれる人。
ヨルアノくんと恋人……あぁ……早く会いたいな。
両想いになっても恋焦がれる気持ちに変わりはない。特別な関係となった彼との明日を待ちわびた。
「皆、本当にありがとう!」
私は寛大な心で許してくれた彼らに感謝を告げる。
寛大な…とは言ったが、一部ムッとしている人もいる。
「良かったー!サキちゃんおめでとう!ヨルアノなら安心だね!」
ラグトさんが一人で大歓喜しているので皆もとりあえずコクコク頷いている。
「サキ、おめでとう。交際に関して許可は出したが、私たちが余計な口出しすることでも無いからね。気にせず過ごしてくれ」
「育児も俺たちに任せて良い。最近ミアを任せきりだったから、交代で自由な時間を作っていこう」
ハインツさんとミスカさんからも声をかけてもらい、これから彼と過ごす為の私の時間を大事にしてくれる気遣いを有難く受け取った。
「おい、ずっと黙っているつもりか?」
「「……」」
ミスカさんに呼ばれたリュークとヴェルくんはそれぞれ目を背ける。
「お前たちも許可を出したんだろう。今更何が駄目なんだ」
「駄目とかじゃなくて……ちょっと…」
「気まずいんですよ……」
昔は色々言っていたのに今になって認めたのが少し恥ずかしいそう。
「まさか四年も経って告白すると思わないじゃん……」
「二人とも真正面から来るから否定も何もできないんですよ……」
ヨルアノくんが告白の許可を得るためお願いしに来た時にそれはもう凄い勢いと熱量だったそうで、彼らも半ば押される形で頷いたらしい。
「まあヨルアノだし」
「ヨルアノですから」
なんだかんだ言ってヨルアノくんのこと凄く信頼してるんだよね。
「リューク、ヴェルくん、ありがとう!」
「う、うん!ちゃんと応援してるよ!」
「困ったことがあれば相談してください!」
夫に恋愛相談するって思うと恥ずかしいな……。
「あとね、ユウにはまだ何も言わないで欲しいの」
付き合ってる段階ではちょっと早すぎると思うから。
「そうだね。今は伝えなくて良いだろう」
ハインツさんたちもそう考えてくれていたみたいだ。ヨルアノくんとよく遊んではいるけど……そんなに案ずることは無いだろう。
「ユウは上で寝てる?」
「うん、さっき寝付いて。ミアがなかなか寝てくれなかったんだけど」
そう言うリュークの腕の中でスヤスヤ寝息を立てているのでミアもようやく入眠したらしい。
報告を終え今夜は解散し、ミアを抱える彼と一緒に子供部屋へ行った。
大の字になって眠るユウのお腹に布団をかけ直し頭を撫でる。
「今日は俺が一緒に寝るから」
「そっか!ありがとう」
ミアをそっとベビーベッドに寝かせたリュークはユウの隣に横になる。
私は彼にも布団をかけ頭を撫でた。
「ちょっとサキ……」
「ふふ。並ぶと本当にそっくりだから」
顔を近づけリュークの口元にキスをする。
「足りないー」
「もう……」
肩に回された手で抱き寄せられ、少し体を起こした彼としばらく唇を重ね合った。
「おやすみ」
「おやすみ、サキ」
手を振って部屋から出る。
家族との時間を大事にしながらヨルアノくんと付き合っていきたい。両立というのは何にあっても難しいものだけれど、そうするって決めたのは私だから。
そしてヨルアノくんはそれを分かってサポートしてくれる。そんな彼だから惹かれて好きになった。
『俺は黒騎士団寮で働いとるサキさんも母として頑張っとるサキさんも好きです。めっちゃ尊敬しとる』
『今あるもの何も捨てんで大事にしとってください。俺がそのサキさんの全部を支えるから』
彼は私にそう言ってくれた。
今の私の全部を受け止めてくれる人。
ヨルアノくんと恋人……あぁ……早く会いたいな。
両想いになっても恋焦がれる気持ちに変わりはない。特別な関係となった彼との明日を待ちわびた。
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