10 / 10
EP 10
しおりを挟む
開廷! 独占禁止法違反、及び国家転覆罪
帝都コロシアム。
数万人の観衆が固唾を飲んで見守る中、リベラの凛とした声が響き渡った。
「これより、被告人・鬼神龍魔呂の無実を証明すると共に、真に裁かれるべき『巨悪』を告発します!」
彼女が指差したのは、貴族席でふんぞり返っている肥満体の男――ゴルド商会会頭だ。
会頭は葉巻を揉み消し、鼻で笑った。
「ハッ! 何を言うかと思えば。たかが小娘が、この国の経済を支える我々に歯向かうだと? 証拠はあるのかね?」
「証拠? ……ええ、山ほどありますわ」
リベラはニヤリと笑い、パチンと指を鳴らした。
「まずは証人の入廷を。……どうぞ!」
***
【証人その1:労働者代表・ゴズ(オーク)】
最初に現れたのは、第2話で救われたオークのゴズだ。彼は今や、故郷で建設会社を立ち上げ、立派な社長になっていた。
「証言するでごわす! ゴルド商会は、我ら亜人を奴隷のように扱い、給料も払わず使い捨てにした! これは労働基準法違反でごわす!」
「フン、魔物の戯言だ」と会頭は一蹴する。
【証人その2:被害者代表・キュルリン(妖精)】
次に宙を舞って現れたのは、第6話の迷惑妖精。
「やっほー! ボクね、見ちゃったんだー!」
キュルリンが空中に魔法映像(ホログラム)を投影する。
映し出されたのは、会頭が部下に『月見屋を燃やせ』『龍魔呂を罠にハメろ』と指示している決定的瞬間だった。
「なっ……!? いつの間に盗撮を!」
「ボクのダンジョンの『隠しカメラ』は優秀なんだよ~ん!」
会場がざわめく。
だが、会頭はまだ余裕だった。
「映像など捏造できる! それに、それがどうした? 金ならいくらでも払ってやる!」
【証人その3:???】
「……金で解決だと?」
ズズズ……と地面が震えた。
証言台に、巨大な寸胴鍋を持った男が立つ。竜王デュークだ。
彼は裁判長席の健義に一礼(健義はビビってタバスコをあおった)し、会頭を睨みつけた。
「貴様だな。我がラーメン屋台に因縁をつけ、営業停止に追い込もうとしたクズは」
「りゅ、竜王……!?」
「我は神々の友(リベラ)の代理として来た。……覚悟はできているな?」
竜王の殺気に、会頭の顔色が青ざめる。
だが、リベラは「まだですわ」と制した。
「これらはあくまで『余罪』。……本題はここからです」
リベラは法廷の中央に進み出ると、一冊の黒いファイルを掲げた。
それは、昨夜デューラが命がけで持ち出した極秘データだ。
「ゴルド商会。貴方たちは、表向きは物流の覇者。ですがその裏で、とんでもない商品を扱っていましたね?」
リベラはファイルをめくった。
「――『人造勇者システム』」
その単語が出た瞬間、会頭が椅子から転げ落ちた。
観衆が静まり返る。
「貴方たちは、ユニークスキルを持つ子供や異世界転生者を誘拐し、地下施設に監禁。その『スキル』や『魔力』を強制的に抽出し、魔導兵器のエネルギーとして軍に横流ししていた。……違いますか?」
これこそが、ゴルド商会の急成長の秘密であり、帝国の軍事力を支える闇。
そして、龍魔呂の弟・ユウが犠牲になった実験の正体でもあった。
「き、貴様……国家機密を……!」
「機密? いいえ、これは『独占禁止法違反(スキルの不当な囲い込み)』であり、人道的見地からの『国家転覆罪』です!」
リベラは叫んだ。
「人の命を資源(リソース)として消費する経済など、破綻して然るべき! 裁判長、私は商会の解体と、全資産の没収を求めます!」
追い詰められた会頭は、狂ったように笑い出した。
「ハハハ……! バレたなら仕方ない! そうだ、我々は国そのものだ! 私を裁けば帝国経済は死ぬぞ! それに……ここで死ぬのは貴様らだ!」
会頭が合図を送ると、コロシアムの壁が崩れ、数百名の私兵団と、開発中の魔導兵器(暴走状態の人造勇者)が乱入してきた。
武力行使。
裁判を物理的に揉み消すつもりだ。
「ふん。……議論(レスバトル)で勝てぬと見て、暴力に訴えるか」
検察官席のデューラが、翼を広げて飛翔した。
「神聖治安維持部隊、突入せよ! 法の番人として、このテロリストどもを鎮圧する!」
空から無数の警察天使が舞い降りる。
さらに、被告人席で鎖に繋がれていた龍魔呂が、ため息をついた。
「……リベラ。もう我慢しなくていいんだよな?」
「ええ。正当防衛ですわ」
バキィッ!!
龍魔呂は鋼鉄の鎖を引きちぎり、赤黒い闘気を全開にした。
角砂糖を三つ、口に放り込む。
「DEATH 4、開演だ。……弟の分まで、きっちり請求させてもらうぞ」
戦場と化す法廷。
デューラが聖剣で兵器を両断し、龍魔呂が私兵団を指弾で吹き飛ばし、キスケが煙幕で撹乱し、デュークが「スープが冷める!」とブレスで敵を焼く。
カオスな大乱闘の中、リベラは裁判長席を見上げた。
「健義くん! 判決を!」
裁判長・佐藤健義。
彼はカオスな状況に白目を剥き、震える手でタバスコの瓶を掴んでいた。
想定外の連続。許容量オーバー。
だが、彼の目には「司法の正義」の炎が燃えていた。
「(……僕の法廷を、盤面を、これ以上汚すなァァァ!!)」
健義はタバスコを一気飲みした。
激辛成分が脳を突き抜け、覚醒する。
彼は立ち上がり、全身全霊で木槌(ガベル)を振り下ろした。
「主文んんんッ!!」
ドォォォォォン!!
木槌が衝撃で粉砕される。
「被告人・ゴルド商会に対し、有罪(ギルティ)を言い渡す! 商会の即時解体! 全財産の没収! 及び、会頭には禁錮1000年の実刑を処す!! 退廷ッ!!」
ユニークスキル【退廷命令】が発動。
赤い光が会頭を包み込み、彼をコロシアムの外――遥か彼方の監獄島へと強制転移させて消し飛ばした。
「……勝訴、ですわ!」
リベラがVサインを掲げる。
観衆から、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。
***
【エピローグ】
数日後。
ゴルド商会の解体により、帝国の経済は一時混乱したが、リベラが「更生プログラム」として元社員や被害者を再雇用し、新たな流通網を構築したことで、かつてない健全な発展を遂げつつあった。
再建された『桜田法律事務所』。
そこには、いつものメンバーが揃っていた。
「へっへっへ。賠償金で店を新築できましたぜ。今度は『立ち食い蕎麦』も始めやす」
キスケが新しい暖簾を磨いている。
「……子供たちの未来、少しはマシになったかな」
龍魔呂は、穏やかな顔で角砂糖をコーヒーに溶かしている。
「まったく。貴様らの尻拭いをする検察の身にもなれ」
デューラは文句を言いながらも、差し入れのコーヒーキャンディを置いていく。
「次は平和な案件にしてくれよ……。僕の胃薬が持たない」
健義は激辛カレーパンをかじりながら、遠い目をしている。
リベラは彼らを見渡し、幸せそうに微笑んだ。
だが、その時。
パリッ。
事務所の隅に置いてあった、ゴルド商会からの押収品――『巨大な化石の卵』から、音がした。
最後で回収した、謎の物体だ。
「あら?」
パリパリッ、パリーン!
殻が割れ、中から出てきたのは……虹色に輝く、小さなトカゲのような生き物。
だがその瞳には、悠久の時を超える知性が宿っていた。
伝説の『始祖竜(クロノス・オリジン)』の幼体である。
「きゅ?」
始祖竜はリベラを見上げ、つぶらな瞳で鳴いた。
「……ママ?」
全員が凍りついた。
龍魔呂が角砂糖を落とし、健義がメガネを落とした。
リベラだけが、ニッコリと笑った。
「まあ。……ペットの飼育は、マンションの管理規約を確認しないといけませんわね?」
異世界弁護士・桜田リベラ。
彼女の戦いは終わらない。
次なる依頼人(トラブル)は、世界を滅ぼしかねない「赤ちゃん竜」の養育権争いになりそうだ――。
帝都コロシアム。
数万人の観衆が固唾を飲んで見守る中、リベラの凛とした声が響き渡った。
「これより、被告人・鬼神龍魔呂の無実を証明すると共に、真に裁かれるべき『巨悪』を告発します!」
彼女が指差したのは、貴族席でふんぞり返っている肥満体の男――ゴルド商会会頭だ。
会頭は葉巻を揉み消し、鼻で笑った。
「ハッ! 何を言うかと思えば。たかが小娘が、この国の経済を支える我々に歯向かうだと? 証拠はあるのかね?」
「証拠? ……ええ、山ほどありますわ」
リベラはニヤリと笑い、パチンと指を鳴らした。
「まずは証人の入廷を。……どうぞ!」
***
【証人その1:労働者代表・ゴズ(オーク)】
最初に現れたのは、第2話で救われたオークのゴズだ。彼は今や、故郷で建設会社を立ち上げ、立派な社長になっていた。
「証言するでごわす! ゴルド商会は、我ら亜人を奴隷のように扱い、給料も払わず使い捨てにした! これは労働基準法違反でごわす!」
「フン、魔物の戯言だ」と会頭は一蹴する。
【証人その2:被害者代表・キュルリン(妖精)】
次に宙を舞って現れたのは、第6話の迷惑妖精。
「やっほー! ボクね、見ちゃったんだー!」
キュルリンが空中に魔法映像(ホログラム)を投影する。
映し出されたのは、会頭が部下に『月見屋を燃やせ』『龍魔呂を罠にハメろ』と指示している決定的瞬間だった。
「なっ……!? いつの間に盗撮を!」
「ボクのダンジョンの『隠しカメラ』は優秀なんだよ~ん!」
会場がざわめく。
だが、会頭はまだ余裕だった。
「映像など捏造できる! それに、それがどうした? 金ならいくらでも払ってやる!」
【証人その3:???】
「……金で解決だと?」
ズズズ……と地面が震えた。
証言台に、巨大な寸胴鍋を持った男が立つ。竜王デュークだ。
彼は裁判長席の健義に一礼(健義はビビってタバスコをあおった)し、会頭を睨みつけた。
「貴様だな。我がラーメン屋台に因縁をつけ、営業停止に追い込もうとしたクズは」
「りゅ、竜王……!?」
「我は神々の友(リベラ)の代理として来た。……覚悟はできているな?」
竜王の殺気に、会頭の顔色が青ざめる。
だが、リベラは「まだですわ」と制した。
「これらはあくまで『余罪』。……本題はここからです」
リベラは法廷の中央に進み出ると、一冊の黒いファイルを掲げた。
それは、昨夜デューラが命がけで持ち出した極秘データだ。
「ゴルド商会。貴方たちは、表向きは物流の覇者。ですがその裏で、とんでもない商品を扱っていましたね?」
リベラはファイルをめくった。
「――『人造勇者システム』」
その単語が出た瞬間、会頭が椅子から転げ落ちた。
観衆が静まり返る。
「貴方たちは、ユニークスキルを持つ子供や異世界転生者を誘拐し、地下施設に監禁。その『スキル』や『魔力』を強制的に抽出し、魔導兵器のエネルギーとして軍に横流ししていた。……違いますか?」
これこそが、ゴルド商会の急成長の秘密であり、帝国の軍事力を支える闇。
そして、龍魔呂の弟・ユウが犠牲になった実験の正体でもあった。
「き、貴様……国家機密を……!」
「機密? いいえ、これは『独占禁止法違反(スキルの不当な囲い込み)』であり、人道的見地からの『国家転覆罪』です!」
リベラは叫んだ。
「人の命を資源(リソース)として消費する経済など、破綻して然るべき! 裁判長、私は商会の解体と、全資産の没収を求めます!」
追い詰められた会頭は、狂ったように笑い出した。
「ハハハ……! バレたなら仕方ない! そうだ、我々は国そのものだ! 私を裁けば帝国経済は死ぬぞ! それに……ここで死ぬのは貴様らだ!」
会頭が合図を送ると、コロシアムの壁が崩れ、数百名の私兵団と、開発中の魔導兵器(暴走状態の人造勇者)が乱入してきた。
武力行使。
裁判を物理的に揉み消すつもりだ。
「ふん。……議論(レスバトル)で勝てぬと見て、暴力に訴えるか」
検察官席のデューラが、翼を広げて飛翔した。
「神聖治安維持部隊、突入せよ! 法の番人として、このテロリストどもを鎮圧する!」
空から無数の警察天使が舞い降りる。
さらに、被告人席で鎖に繋がれていた龍魔呂が、ため息をついた。
「……リベラ。もう我慢しなくていいんだよな?」
「ええ。正当防衛ですわ」
バキィッ!!
龍魔呂は鋼鉄の鎖を引きちぎり、赤黒い闘気を全開にした。
角砂糖を三つ、口に放り込む。
「DEATH 4、開演だ。……弟の分まで、きっちり請求させてもらうぞ」
戦場と化す法廷。
デューラが聖剣で兵器を両断し、龍魔呂が私兵団を指弾で吹き飛ばし、キスケが煙幕で撹乱し、デュークが「スープが冷める!」とブレスで敵を焼く。
カオスな大乱闘の中、リベラは裁判長席を見上げた。
「健義くん! 判決を!」
裁判長・佐藤健義。
彼はカオスな状況に白目を剥き、震える手でタバスコの瓶を掴んでいた。
想定外の連続。許容量オーバー。
だが、彼の目には「司法の正義」の炎が燃えていた。
「(……僕の法廷を、盤面を、これ以上汚すなァァァ!!)」
健義はタバスコを一気飲みした。
激辛成分が脳を突き抜け、覚醒する。
彼は立ち上がり、全身全霊で木槌(ガベル)を振り下ろした。
「主文んんんッ!!」
ドォォォォォン!!
木槌が衝撃で粉砕される。
「被告人・ゴルド商会に対し、有罪(ギルティ)を言い渡す! 商会の即時解体! 全財産の没収! 及び、会頭には禁錮1000年の実刑を処す!! 退廷ッ!!」
ユニークスキル【退廷命令】が発動。
赤い光が会頭を包み込み、彼をコロシアムの外――遥か彼方の監獄島へと強制転移させて消し飛ばした。
「……勝訴、ですわ!」
リベラがVサインを掲げる。
観衆から、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。
***
【エピローグ】
数日後。
ゴルド商会の解体により、帝国の経済は一時混乱したが、リベラが「更生プログラム」として元社員や被害者を再雇用し、新たな流通網を構築したことで、かつてない健全な発展を遂げつつあった。
再建された『桜田法律事務所』。
そこには、いつものメンバーが揃っていた。
「へっへっへ。賠償金で店を新築できましたぜ。今度は『立ち食い蕎麦』も始めやす」
キスケが新しい暖簾を磨いている。
「……子供たちの未来、少しはマシになったかな」
龍魔呂は、穏やかな顔で角砂糖をコーヒーに溶かしている。
「まったく。貴様らの尻拭いをする検察の身にもなれ」
デューラは文句を言いながらも、差し入れのコーヒーキャンディを置いていく。
「次は平和な案件にしてくれよ……。僕の胃薬が持たない」
健義は激辛カレーパンをかじりながら、遠い目をしている。
リベラは彼らを見渡し、幸せそうに微笑んだ。
だが、その時。
パリッ。
事務所の隅に置いてあった、ゴルド商会からの押収品――『巨大な化石の卵』から、音がした。
最後で回収した、謎の物体だ。
「あら?」
パリパリッ、パリーン!
殻が割れ、中から出てきたのは……虹色に輝く、小さなトカゲのような生き物。
だがその瞳には、悠久の時を超える知性が宿っていた。
伝説の『始祖竜(クロノス・オリジン)』の幼体である。
「きゅ?」
始祖竜はリベラを見上げ、つぶらな瞳で鳴いた。
「……ママ?」
全員が凍りついた。
龍魔呂が角砂糖を落とし、健義がメガネを落とした。
リベラだけが、ニッコリと笑った。
「まあ。……ペットの飼育は、マンションの管理規約を確認しないといけませんわね?」
異世界弁護士・桜田リベラ。
彼女の戦いは終わらない。
次なる依頼人(トラブル)は、世界を滅ぼしかねない「赤ちゃん竜」の養育権争いになりそうだ――。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
中年オジが異世界で第二の人生をクラフトしてみた
Mr.Six
ファンタジー
仕事に疲れ、酒に溺れた主人公……。フラフラとした足取りで橋を進むと足を滑らしてしまい、川にそのままドボン。気が付くとそこは、ゲームのように広大な大地が広がる世界だった。
訳も分からなかったが、視界に現れたゲームのようなステータス画面、そして、クエストと書かれた文章……。
「夢かもしれないし、有給消化だとおもって、この世界を楽しむか!」
そう開き直り、この世界を探求することに――
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる