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EP 9
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設立! 異世界商社アオタ&鬼神警備保障
ザイアス男爵が逮捕されてから数日後。
ラルディアの街の商業区画、その一角にある石造りの倉庫。
かつて男爵が違法在庫を隠していたその場所は、今や新しい主の拠点となっていた。
入り口には、ネット通販で注文した『筆文字オーダー看板』が堂々と掲げられている。
【総合商社 アオタ & 鬼神警備保障】
倉庫の中では、俺、青田優也がホワイトボード(通販価格2,980円)の前に立ち、熱弁を振るっていた。
「いいか、会社組織において重要なのは『適材適所』だ」
俺の前には、パイプ椅子に座った三人の社員(?)たちが並んでいる。
「まず、営業部長兼、物流担当。ニャングル」
「へい! 任しとき! 優也社長!」
ニャングルは新品の法被に袖を通し、やる気満々だ。
彼には、俺がネット通販で仕入れた商品の「現地での販売ルート確保」と「価格交渉」を一任している。
「次に、警備部長兼、リスク管理担当。龍魔呂」
「……ああ。要するに、寄ってくる羽虫を潰せばいいんだな」
龍魔呂は相変わらず角砂糖をボリボリと齧っているが、その眼光だけで泥棒避けとしては十分すぎる。
彼がいるという噂だけで、この倉庫の半径50メートルには野良犬すら近づかない。
「最後に、広報担当兼、マスコットキャラクター。ルナ」
「はいっ! マスコットです! ……って、私は仕事しないんですか!?」
ルナが不満げに頬を膨らませる。
「お前は『何もしない』のが仕事だ。下手に魔法を使って商品(在庫)を燃やされたら、会社が倒産する」
「うぅ……ひどいですぅ。私だって役に立ちたいのに……」
「安心しろ。お前のその見た目(エルフの美貌)だけで、客寄せ効果は抜群だ。ただ座ってニコニコしてろ」
「むぅ……わかりました。ニコニコですね! ニパッ!」
ルナが満面の笑みを浮かべる。
……悔しいが、破壊的に可愛い。これなら看板娘として機能するだろう。
◇
「さて、本日の主力商品はこれだ」
俺はダンボール箱を開封し、中身をテーブルにぶちまけた。
ジャラジャラと音を立てて現れたのは、透明なプラスチックの筒たち。
「……なんやこれ? ガラスの棒か?」
ニャングルが不思議そうに手に取る。
俺はニヤリと笑った。
「『ゲルインクボールペン(黒・赤・青)』だ。一本あたりの仕入れ値は……まあ、銅貨一枚(100円)以下だと思ってくれ」
この世界では、文字を書くには「羽ペン」と「インク壺」が必要だ。
インクをいちいち付け直す手間、滲み、持ち運びの不便さ。それら全てのストレスを過去にする、現代の魔法の杖。
「ここをノックしてみろ」
「こ、こうか? カチッ……おおっ! 先っぽが出た!」
「そのまま紙に書いてみろ」
ニャングルが恐る恐る羊皮紙に線を走らせる。
「――ッ!?」
滑らか。あまりにも滑らかだ。
インク壺につけていないのに、途切れることなく美しい黒線が引ける。
「な、なんやこれぇぇぇ!? 魔法か!? インクが無限に湧き出とる! しかもすぐ乾く! 手が汚れへん!」
「これは商人ギルドや役人、学者にバカ売れするはずだ。一本銀貨3枚(3000円)でどうだ?」
「売れる! 絶対に売れるでぇぇ! 銀貨5枚でも取り合いになるわ!」
ニャングルが興奮して鼻息を荒くする。
俺はさらに、ルナに指示を出した。
「ルナ、お前の仕事だ。このボールペンを持って、街の広場に立ってろ。客が来たら『あら便利』って言って試し書きを見せろ」
「わかりました! それなら爆発しませんね!」
◇
結果は、火を見るよりも明らかだった。
夕方。倉庫には、ニャングルとルナが持ち帰った売上金が山積みになっていた。
「社長! 完売や! 秒殺やったで!」
「すごかったですぅ! みんな私がペンをカチカチするだけで『売ってくれ!』って!」
ボールペン500本が、一瞬で消えた。
売上総額、金貨約250枚(250万円)。
たった一日の利益としては、この街の商家の一年分に相当する。
「……笑いが止まらんとは、このことだな」
俺はネット通販の『銀行機能』を起動し、ジャラジャラと現金をチャージしていく。
残高の桁が増えていくのを見るのは、精神衛生上非常によろしい。
だが、問題もあった。
「……おい、優也」
「なんだ、龍魔呂」
倉庫の入り口で、龍魔呂が不機嫌そうに立っていた。
その足元には、気絶した男たちが10人ほど転がっている。
「泥棒が多すぎる。ボールペンの噂を聞きつけた盗賊ギルドの連中だ。……片っ端から骨を折るのも飽きたぞ」
「あー……すまん。人気商品の宿命だな」
龍魔呂がいなければ、今頃倉庫は空っぽになっていただろう。
やはり、最強のセキュリティ(物理)は必須だ。
「報酬は弾んでやる。いつもの角砂糖に加えて、今日は『スティックシュガー(様々なフレーバー付き)』もやる」
「……シナモンシュガーか。悪くない」
龍魔呂が少し機嫌を直した。チョロい。
「優也さーん、お腹すきましたー。働いたからご飯ですよねー?」
ルナがテーブルに突っ伏して訴えてくる。
ニャングルも、期待に満ちた目で俺を見ている。
「社長、今日のメシはなんや? またあのタレの肉か? それとも黒い水か?」
俺はチャージされた残高(数百万)を確認し、大きく頷いた。
これだけの資金があれば、もはや「節約」など考える必要はない。
今こそ、俺の料理人としての腕と、ネット通販の全力を見せる時だ。
「よし、お前らよく働いた。今日は会社の設立記念パーティーだ」
俺は宣言した。
「今夜は『大人様ランチ』を作る。覚悟して待ってろ」
「「「おとなさま……らんち?」」」
三人が首をかしげる。
俺はニヤリと笑った。
それは、子供の夢を詰め込み、大人の財力で実現する、究極のプレートだ。
「ネギオ、テーブルを外に出せ! 宴(うたげ)の始まりだ!」
ザイアス男爵が逮捕されてから数日後。
ラルディアの街の商業区画、その一角にある石造りの倉庫。
かつて男爵が違法在庫を隠していたその場所は、今や新しい主の拠点となっていた。
入り口には、ネット通販で注文した『筆文字オーダー看板』が堂々と掲げられている。
【総合商社 アオタ & 鬼神警備保障】
倉庫の中では、俺、青田優也がホワイトボード(通販価格2,980円)の前に立ち、熱弁を振るっていた。
「いいか、会社組織において重要なのは『適材適所』だ」
俺の前には、パイプ椅子に座った三人の社員(?)たちが並んでいる。
「まず、営業部長兼、物流担当。ニャングル」
「へい! 任しとき! 優也社長!」
ニャングルは新品の法被に袖を通し、やる気満々だ。
彼には、俺がネット通販で仕入れた商品の「現地での販売ルート確保」と「価格交渉」を一任している。
「次に、警備部長兼、リスク管理担当。龍魔呂」
「……ああ。要するに、寄ってくる羽虫を潰せばいいんだな」
龍魔呂は相変わらず角砂糖をボリボリと齧っているが、その眼光だけで泥棒避けとしては十分すぎる。
彼がいるという噂だけで、この倉庫の半径50メートルには野良犬すら近づかない。
「最後に、広報担当兼、マスコットキャラクター。ルナ」
「はいっ! マスコットです! ……って、私は仕事しないんですか!?」
ルナが不満げに頬を膨らませる。
「お前は『何もしない』のが仕事だ。下手に魔法を使って商品(在庫)を燃やされたら、会社が倒産する」
「うぅ……ひどいですぅ。私だって役に立ちたいのに……」
「安心しろ。お前のその見た目(エルフの美貌)だけで、客寄せ効果は抜群だ。ただ座ってニコニコしてろ」
「むぅ……わかりました。ニコニコですね! ニパッ!」
ルナが満面の笑みを浮かべる。
……悔しいが、破壊的に可愛い。これなら看板娘として機能するだろう。
◇
「さて、本日の主力商品はこれだ」
俺はダンボール箱を開封し、中身をテーブルにぶちまけた。
ジャラジャラと音を立てて現れたのは、透明なプラスチックの筒たち。
「……なんやこれ? ガラスの棒か?」
ニャングルが不思議そうに手に取る。
俺はニヤリと笑った。
「『ゲルインクボールペン(黒・赤・青)』だ。一本あたりの仕入れ値は……まあ、銅貨一枚(100円)以下だと思ってくれ」
この世界では、文字を書くには「羽ペン」と「インク壺」が必要だ。
インクをいちいち付け直す手間、滲み、持ち運びの不便さ。それら全てのストレスを過去にする、現代の魔法の杖。
「ここをノックしてみろ」
「こ、こうか? カチッ……おおっ! 先っぽが出た!」
「そのまま紙に書いてみろ」
ニャングルが恐る恐る羊皮紙に線を走らせる。
「――ッ!?」
滑らか。あまりにも滑らかだ。
インク壺につけていないのに、途切れることなく美しい黒線が引ける。
「な、なんやこれぇぇぇ!? 魔法か!? インクが無限に湧き出とる! しかもすぐ乾く! 手が汚れへん!」
「これは商人ギルドや役人、学者にバカ売れするはずだ。一本銀貨3枚(3000円)でどうだ?」
「売れる! 絶対に売れるでぇぇ! 銀貨5枚でも取り合いになるわ!」
ニャングルが興奮して鼻息を荒くする。
俺はさらに、ルナに指示を出した。
「ルナ、お前の仕事だ。このボールペンを持って、街の広場に立ってろ。客が来たら『あら便利』って言って試し書きを見せろ」
「わかりました! それなら爆発しませんね!」
◇
結果は、火を見るよりも明らかだった。
夕方。倉庫には、ニャングルとルナが持ち帰った売上金が山積みになっていた。
「社長! 完売や! 秒殺やったで!」
「すごかったですぅ! みんな私がペンをカチカチするだけで『売ってくれ!』って!」
ボールペン500本が、一瞬で消えた。
売上総額、金貨約250枚(250万円)。
たった一日の利益としては、この街の商家の一年分に相当する。
「……笑いが止まらんとは、このことだな」
俺はネット通販の『銀行機能』を起動し、ジャラジャラと現金をチャージしていく。
残高の桁が増えていくのを見るのは、精神衛生上非常によろしい。
だが、問題もあった。
「……おい、優也」
「なんだ、龍魔呂」
倉庫の入り口で、龍魔呂が不機嫌そうに立っていた。
その足元には、気絶した男たちが10人ほど転がっている。
「泥棒が多すぎる。ボールペンの噂を聞きつけた盗賊ギルドの連中だ。……片っ端から骨を折るのも飽きたぞ」
「あー……すまん。人気商品の宿命だな」
龍魔呂がいなければ、今頃倉庫は空っぽになっていただろう。
やはり、最強のセキュリティ(物理)は必須だ。
「報酬は弾んでやる。いつもの角砂糖に加えて、今日は『スティックシュガー(様々なフレーバー付き)』もやる」
「……シナモンシュガーか。悪くない」
龍魔呂が少し機嫌を直した。チョロい。
「優也さーん、お腹すきましたー。働いたからご飯ですよねー?」
ルナがテーブルに突っ伏して訴えてくる。
ニャングルも、期待に満ちた目で俺を見ている。
「社長、今日のメシはなんや? またあのタレの肉か? それとも黒い水か?」
俺はチャージされた残高(数百万)を確認し、大きく頷いた。
これだけの資金があれば、もはや「節約」など考える必要はない。
今こそ、俺の料理人としての腕と、ネット通販の全力を見せる時だ。
「よし、お前らよく働いた。今日は会社の設立記念パーティーだ」
俺は宣言した。
「今夜は『大人様ランチ』を作る。覚悟して待ってろ」
「「「おとなさま……らんち?」」」
三人が首をかしげる。
俺はニヤリと笑った。
それは、子供の夢を詰め込み、大人の財力で実現する、究極のプレートだ。
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