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EP 6
全米No.1、泣きながらイカを焼く(報酬は金塊10トンです)
東京湾の沖合。
ピカピカにリフォームされた元・幽霊船の甲板には、香ばしい醤油の香りが漂っていた。
「……うまい」
俺は、割り箸に刺した「クラーケンの姿焼き」を頬張り、海風に吹かれていた。
新鮮なイカだ。身がプリプリで、噛むほどに甘みが出る。
最高だ。これぞ仕事終わりの一杯(コーラ)に合う。
「Hey, Jack……。火加減が弱いぞ。そこ、もう少し強火(10万ボルト)で頼む」
「Yes……Boss……」
俺の目の前では、全米No.1ヒーロー、ジャック・サンダーボルトが涙目でイカを焼いていた。
指先から微弱な電撃を放ち、網の上に乗ったイカを絶妙に加熱している。
これがSSSランクの雷魔法の無駄遣いだ。
「ちくしょう……! 悔しい……! 悔しいけど……!」
ジャックは焼けたイカを口に運び、声を震わせた。
「Delicious(うまい)だ!!」
「だろ? 鮮度が違うからな」
「Why!? なぜ俺の雷撃(ギガ・ボルト)は通用しなかったのに、Youの包丁(デッキブラシ)は通じたんだ!?」
ジャックが俺に詰め寄る。
その目には、もはや侮蔑の色はない。あるのは、理解できない未知の強者への、純粋な好奇心と敬意だ。
「相性だよ、相性」
俺は適当に答えた。
「ジャックさんの雷は『破壊』だろ? でも、汚れ(スライムや幽霊)ってのは、壊すと飛び散るんだよ。だから『分解』して『浄化』する。それが掃除の基本だ」
「Cleaning……Is……Power……?」
ジャックがブツブツと呟き、何かを悟ったように天を仰いだ。
「Oh my god……。俺は間違っていた。力こそパワーだと思っていたが、真の強さは『綺麗にする心』にあったのか……!」
なんか勝手に深い解釈をしてくれたらしい。
ジャックは突然、その場に土下座(DOGEZA)した。
「頼む、Boss! 俺にも教えてくれ! その『解体(クリーニング)』の極意を!」
「え、嫌だよ。暑苦しい」
「Noと言わないでくれ! 俺は生まれ変わる! 今日から俺の名前は『ジャック・クリーナーボルト』だ!」
名前変わってるし。
横でカレンが「あら、新入り? 私の後輩になるんだから、まずは雑巾がけからね」と先輩風を吹かせている。
……どうしよう。アパートに筋肉ダルマまで増えたら、床が抜ける。
◇
「あ、そうだ。最後に仕上げやっとくか」
俺はジャックを放置して、船縁に立った。
海面を見る。
幽霊船団のヘドロは消えたが、海底にはまだ「沈殿物」が溜まっているはずだ。
長年、この船団が撒き散らしていたゴミや、沈没した船の残骸だ。
「海の底も掃除しないとな。魚が住めない」
俺はデッキブラシを海に向けた。
イメージするのは「底引き網」。
海底の泥の中に埋もれた「固形物」だけを吸い上げる。
「――『海底清掃(サルベージ)』」
ゴゴゴゴゴ……!
海面が盛り上がった。
俺の魔力に引かれ、海底から大量の「ゴミ」が浮上してくる。
錆びた鉄くず、腐った木材、そして――
ジャララララッ!!
夕日に照らされ、黄金色の輝きが甲板に降り注いだ。
「……ん?」
俺は目をぱちくりさせた。
甲板に山積みになったのは、ゴミではない。
金貨。宝石。金の延べ棒。そして王冠や宝剣などの装飾品。
「What!?」
「こ、これは……!!」
ジャックが飛び退き、駆けつけた佐久間(政府役人)が眼鏡を落とした。
「海賊の財宝……!? それに、かつて沈没した御用船の積荷か!?」
佐久間が震える手で金塊を拾い上げる。
「く、九条先生! これ、歴史的発見ですよ! ざっと見積もっても数百億……いや、歴史的価値を含めれば数千億円になります!」
「へぇ。すごいゴミですね」
俺は興味なさそうに言った。
俺にとっては、これもただの「海底の不法投棄物」だ。
「これ、俺が貰っていいんですか? ゴミ処理代として」
「も、もちろんです! 法律上、発見者の所有物になりますから! ……というか、これだけの国家予算レベルの財源があれば、消費税廃止も夢じゃないかも……」
佐久間がブツブツと計算を始めている。
「Boss! あんた、金まで『掃除』しちまうのか!?」
「師匠……素敵です。黄金にまみれても、その瞳は少しも濁っていない……!」
ジャックとカレンが、また勝手に感動している。
「はぁ……。重いから換金しといてください。あと、このイカも持って帰ります」
俺は大量の金塊(ゴミ)とイカ(食材)を前に、大きなため息をついた。
これでまた、口座の残高がバグるな。
未緒になんて説明しよう。
◇
数日後。
アパートに帰った俺を待っていたのは、未緒の説教と、さらにカオスになった日常だった。
「お兄ちゃん! 通帳の桁がおかしいんだけど! 『¥50,000,000,000』って何!?」
「ゴミ拾いのお駄賃だよ」
「お駄賃のレベルじゃない!」
そして。
「Boss! 風呂掃除完了したぜ! 俺の雷でカビを焼き尽くしてやった!」
「師匠! 夕食の支度ができました! 今日はイカ尽くしです!」
狭い6畳間に、エプロン姿のSランク美女と、割烹着を着たSSSランクのマッチョがひしめき合っている。
むさ苦しい。狭い。
でもまあ、洗濯機は新品になったし(ジャックが弁償した)、部屋はピカピカだ。
「……ま、悪くないか」
俺はイカの唐揚げを口に放り込み、苦笑した。
東京湾を救い、世界最強を舎弟にし、大金持ちになった俺。
でも、やることは変わらない。
明日もまた、世界のどこかを「掃除」しに行くだけだ。
東京湾の沖合。
ピカピカにリフォームされた元・幽霊船の甲板には、香ばしい醤油の香りが漂っていた。
「……うまい」
俺は、割り箸に刺した「クラーケンの姿焼き」を頬張り、海風に吹かれていた。
新鮮なイカだ。身がプリプリで、噛むほどに甘みが出る。
最高だ。これぞ仕事終わりの一杯(コーラ)に合う。
「Hey, Jack……。火加減が弱いぞ。そこ、もう少し強火(10万ボルト)で頼む」
「Yes……Boss……」
俺の目の前では、全米No.1ヒーロー、ジャック・サンダーボルトが涙目でイカを焼いていた。
指先から微弱な電撃を放ち、網の上に乗ったイカを絶妙に加熱している。
これがSSSランクの雷魔法の無駄遣いだ。
「ちくしょう……! 悔しい……! 悔しいけど……!」
ジャックは焼けたイカを口に運び、声を震わせた。
「Delicious(うまい)だ!!」
「だろ? 鮮度が違うからな」
「Why!? なぜ俺の雷撃(ギガ・ボルト)は通用しなかったのに、Youの包丁(デッキブラシ)は通じたんだ!?」
ジャックが俺に詰め寄る。
その目には、もはや侮蔑の色はない。あるのは、理解できない未知の強者への、純粋な好奇心と敬意だ。
「相性だよ、相性」
俺は適当に答えた。
「ジャックさんの雷は『破壊』だろ? でも、汚れ(スライムや幽霊)ってのは、壊すと飛び散るんだよ。だから『分解』して『浄化』する。それが掃除の基本だ」
「Cleaning……Is……Power……?」
ジャックがブツブツと呟き、何かを悟ったように天を仰いだ。
「Oh my god……。俺は間違っていた。力こそパワーだと思っていたが、真の強さは『綺麗にする心』にあったのか……!」
なんか勝手に深い解釈をしてくれたらしい。
ジャックは突然、その場に土下座(DOGEZA)した。
「頼む、Boss! 俺にも教えてくれ! その『解体(クリーニング)』の極意を!」
「え、嫌だよ。暑苦しい」
「Noと言わないでくれ! 俺は生まれ変わる! 今日から俺の名前は『ジャック・クリーナーボルト』だ!」
名前変わってるし。
横でカレンが「あら、新入り? 私の後輩になるんだから、まずは雑巾がけからね」と先輩風を吹かせている。
……どうしよう。アパートに筋肉ダルマまで増えたら、床が抜ける。
◇
「あ、そうだ。最後に仕上げやっとくか」
俺はジャックを放置して、船縁に立った。
海面を見る。
幽霊船団のヘドロは消えたが、海底にはまだ「沈殿物」が溜まっているはずだ。
長年、この船団が撒き散らしていたゴミや、沈没した船の残骸だ。
「海の底も掃除しないとな。魚が住めない」
俺はデッキブラシを海に向けた。
イメージするのは「底引き網」。
海底の泥の中に埋もれた「固形物」だけを吸い上げる。
「――『海底清掃(サルベージ)』」
ゴゴゴゴゴ……!
海面が盛り上がった。
俺の魔力に引かれ、海底から大量の「ゴミ」が浮上してくる。
錆びた鉄くず、腐った木材、そして――
ジャララララッ!!
夕日に照らされ、黄金色の輝きが甲板に降り注いだ。
「……ん?」
俺は目をぱちくりさせた。
甲板に山積みになったのは、ゴミではない。
金貨。宝石。金の延べ棒。そして王冠や宝剣などの装飾品。
「What!?」
「こ、これは……!!」
ジャックが飛び退き、駆けつけた佐久間(政府役人)が眼鏡を落とした。
「海賊の財宝……!? それに、かつて沈没した御用船の積荷か!?」
佐久間が震える手で金塊を拾い上げる。
「く、九条先生! これ、歴史的発見ですよ! ざっと見積もっても数百億……いや、歴史的価値を含めれば数千億円になります!」
「へぇ。すごいゴミですね」
俺は興味なさそうに言った。
俺にとっては、これもただの「海底の不法投棄物」だ。
「これ、俺が貰っていいんですか? ゴミ処理代として」
「も、もちろんです! 法律上、発見者の所有物になりますから! ……というか、これだけの国家予算レベルの財源があれば、消費税廃止も夢じゃないかも……」
佐久間がブツブツと計算を始めている。
「Boss! あんた、金まで『掃除』しちまうのか!?」
「師匠……素敵です。黄金にまみれても、その瞳は少しも濁っていない……!」
ジャックとカレンが、また勝手に感動している。
「はぁ……。重いから換金しといてください。あと、このイカも持って帰ります」
俺は大量の金塊(ゴミ)とイカ(食材)を前に、大きなため息をついた。
これでまた、口座の残高がバグるな。
未緒になんて説明しよう。
◇
数日後。
アパートに帰った俺を待っていたのは、未緒の説教と、さらにカオスになった日常だった。
「お兄ちゃん! 通帳の桁がおかしいんだけど! 『¥50,000,000,000』って何!?」
「ゴミ拾いのお駄賃だよ」
「お駄賃のレベルじゃない!」
そして。
「Boss! 風呂掃除完了したぜ! 俺の雷でカビを焼き尽くしてやった!」
「師匠! 夕食の支度ができました! 今日はイカ尽くしです!」
狭い6畳間に、エプロン姿のSランク美女と、割烹着を着たSSSランクのマッチョがひしめき合っている。
むさ苦しい。狭い。
でもまあ、洗濯機は新品になったし(ジャックが弁償した)、部屋はピカピカだ。
「……ま、悪くないか」
俺はイカの唐揚げを口に放り込み、苦笑した。
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でも、やることは変わらない。
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( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )