19 / 70
EP 19
サリーの決意と、5万円の攻撃魔法(初期投資)
アーマード・ボアの討伐報酬は、破格だった。
冒険者ギルドの換金カウンターで手渡されたのは、分厚い札束。Bランク魔獣5頭分の素材と討伐報酬を合わせ、なんと『80万円』という大金がチーム・タロウの懐に転がり込んだのだ。
「すごい……こんな大金、ポポロ村の村長(おとうさん)の月収より多いんじゃ……」
「ギルドのドワーフ名義で流す予定の『100均グッズ』の売り上げがなくても、帝都で十分生きていけそうね」
札束を前に目を丸くするサリーと、腕を組んで感心するライザ。
僕も、手渡された福沢諭吉の群れを見てホッと胸をなでおろした。これで当面、僕の財布の残高(スキル発動の弾薬)に困ることはない。
だが、大金を手にして喜ぶ僕たちの中で、サリーだけがどこか浮かない顔をしていた。
「……タロウさん。私、行きたいところがあるんです」
ギルドを出た後、サリーがギュッと杖を握りしめながら、決意を秘めた瞳で僕を見上げた。
* * *
サリーに案内されてやってきたのは、第2階層の魔法区にある『王立魔導書院・特約店』だった。
店内には古びた羊皮紙の匂いと、微かな魔力の粒子が漂っている。ガラスケースの中には、様々な属性の魔導書(グリモワール)や、使い切りの魔法スクロールが所狭しと並べられていた。
「サリー、ここは……」
「タロウさん、私……『攻撃魔法』を習得したいんです」
サリーの言葉に、僕は驚いて目をパチクリとさせた。
彼女の適性は回復と支援(バフ)だ。後方支援としてはすでに一級品だが、自衛のための攻撃手段は持っていない。
「昨日の戦いで、はっきりと分かりました。タロウさんの知略と、ライザちゃんの剣術。二人の力は圧倒的です。でも、もし二人の罠や剣を抜けられた敵がいたら……今の私じゃ、足手まといになるだけです」
サリーは唇を噛み締めた。
「私も、タロウさんの隣で戦える力が欲しい。ただ守られるだけの薬師じゃなくて、タロウさんの背中を守れる魔法使いになりたいんです!」
彼女の真剣な訴えに、ライザも静かに目を伏せて頷いた。
「……確かに、これからの戦いは苛烈になるわ。サリーが自衛以上の火力を持てば、戦術の幅は劇的に広がる。でも、サリー。攻撃魔法の習得には、適性に応じた高位の魔導書と、術式を魂に刻み込むための『スクール(短期講習)』が必要よ。費用は馬鹿にならないわ」
店番をしていたローブ姿の老婆が、ニヤリと笑ってカウンターから身を乗り出した。
「赤髪の剣士の言う通りさ。このお嬢ちゃんは風と光の適性が高い。それを生かした中位攻撃魔法『光風刃(ホーリー・カッター)』の魔導書と、あたしの特別講習……合わせて『5万円』ポッキリだ。どうするね?」
「ご、5万円……!?」
サリーが絶望的な声を上げた。
ポポロ村の金銭感覚からすれば、5万円は途方もない大金だ。今回の報酬が80万あったとはいえ、パーティの共有財産から個人のスキルアップに5万も引き出すのは、真面目な彼女には酷な額だった。
「……うぅ、やっぱり高すぎますよね。私、もっとお金を貯めてから――」
「はい、5万円。ちょうどここにあります」
僕が躊躇いなくカウンターに諭吉を5枚並べると、サリーとライザが同時に目を剥いた。
「た、タロウさん!? ダメです、そんな大金! 私個人のわがままに……!」
「わがままなんかじゃないよ、サリー」
僕は慌てるサリーの肩に手を置き、真っ直ぐに彼女の目を見た。
「これはチームの生存確率を上げるための、立派な『初期投資』だ。サリーが攻撃魔法を覚えてくれれば、僕がトラップを仕掛ける隙をさらに安全に作れるし、ライザの負担も減る」
経済学部生として、そしてこのパーティのリーダーとして断言する。
たった5万円で、優秀なヒーラーが砲台(アタッカー)の機能まで兼ね備えるのだ。これほど費用対効果(ROI)の高い投資はない。
「タロウさん……」
サリーの大きな瞳に、じわりと涙が浮かぶ。
「私……絶対に無駄にしません。この力で、タロウさんのこと、絶対に守ってみせますから!」
「頼りにしてるよ」
老婆の案内で、サリーは店の奥にある儀式部屋へと入っていった。
数時間後。
「……終わりました!」
部屋から出てきたサリーの杖の先端には、微かにだが、鋭い光の風が渦巻いていた。
術式の刻印による疲労で肩で息をしているが、その顔は自信に満ち溢れている。
「すごいわ、サリー。たった数時間で術式を定着させるなんて。……タロウ、あなたの初期投資、どうやら大成功みたいね」
ライザが腕を組みながら、感心したように口角を上げた。
「あはは、そうだね。これで僕の『100均トラップ』とサリーの『魔法』を組み合わせたコンボも作れそうだ」
「はいっ! どんな敵でも、私がタロウさんの道を切り開きます!」
満面の笑みで杖を掲げるサリー。その横で、ライザが鞘を鳴らして闘気を高める。
帝都ルナミスの魔法区の片隅で、僕たちのパーティは真の意味で完成した。
知略、剣術、そして魔法。
あらゆる手札を揃えた僕たちの前に、帝都の暗部が静かに、だが確実にその口を開けようとしていることなど、この時の僕たちはまだ知る由もなかった。
アーマード・ボアの討伐報酬は、破格だった。
冒険者ギルドの換金カウンターで手渡されたのは、分厚い札束。Bランク魔獣5頭分の素材と討伐報酬を合わせ、なんと『80万円』という大金がチーム・タロウの懐に転がり込んだのだ。
「すごい……こんな大金、ポポロ村の村長(おとうさん)の月収より多いんじゃ……」
「ギルドのドワーフ名義で流す予定の『100均グッズ』の売り上げがなくても、帝都で十分生きていけそうね」
札束を前に目を丸くするサリーと、腕を組んで感心するライザ。
僕も、手渡された福沢諭吉の群れを見てホッと胸をなでおろした。これで当面、僕の財布の残高(スキル発動の弾薬)に困ることはない。
だが、大金を手にして喜ぶ僕たちの中で、サリーだけがどこか浮かない顔をしていた。
「……タロウさん。私、行きたいところがあるんです」
ギルドを出た後、サリーがギュッと杖を握りしめながら、決意を秘めた瞳で僕を見上げた。
* * *
サリーに案内されてやってきたのは、第2階層の魔法区にある『王立魔導書院・特約店』だった。
店内には古びた羊皮紙の匂いと、微かな魔力の粒子が漂っている。ガラスケースの中には、様々な属性の魔導書(グリモワール)や、使い切りの魔法スクロールが所狭しと並べられていた。
「サリー、ここは……」
「タロウさん、私……『攻撃魔法』を習得したいんです」
サリーの言葉に、僕は驚いて目をパチクリとさせた。
彼女の適性は回復と支援(バフ)だ。後方支援としてはすでに一級品だが、自衛のための攻撃手段は持っていない。
「昨日の戦いで、はっきりと分かりました。タロウさんの知略と、ライザちゃんの剣術。二人の力は圧倒的です。でも、もし二人の罠や剣を抜けられた敵がいたら……今の私じゃ、足手まといになるだけです」
サリーは唇を噛み締めた。
「私も、タロウさんの隣で戦える力が欲しい。ただ守られるだけの薬師じゃなくて、タロウさんの背中を守れる魔法使いになりたいんです!」
彼女の真剣な訴えに、ライザも静かに目を伏せて頷いた。
「……確かに、これからの戦いは苛烈になるわ。サリーが自衛以上の火力を持てば、戦術の幅は劇的に広がる。でも、サリー。攻撃魔法の習得には、適性に応じた高位の魔導書と、術式を魂に刻み込むための『スクール(短期講習)』が必要よ。費用は馬鹿にならないわ」
店番をしていたローブ姿の老婆が、ニヤリと笑ってカウンターから身を乗り出した。
「赤髪の剣士の言う通りさ。このお嬢ちゃんは風と光の適性が高い。それを生かした中位攻撃魔法『光風刃(ホーリー・カッター)』の魔導書と、あたしの特別講習……合わせて『5万円』ポッキリだ。どうするね?」
「ご、5万円……!?」
サリーが絶望的な声を上げた。
ポポロ村の金銭感覚からすれば、5万円は途方もない大金だ。今回の報酬が80万あったとはいえ、パーティの共有財産から個人のスキルアップに5万も引き出すのは、真面目な彼女には酷な額だった。
「……うぅ、やっぱり高すぎますよね。私、もっとお金を貯めてから――」
「はい、5万円。ちょうどここにあります」
僕が躊躇いなくカウンターに諭吉を5枚並べると、サリーとライザが同時に目を剥いた。
「た、タロウさん!? ダメです、そんな大金! 私個人のわがままに……!」
「わがままなんかじゃないよ、サリー」
僕は慌てるサリーの肩に手を置き、真っ直ぐに彼女の目を見た。
「これはチームの生存確率を上げるための、立派な『初期投資』だ。サリーが攻撃魔法を覚えてくれれば、僕がトラップを仕掛ける隙をさらに安全に作れるし、ライザの負担も減る」
経済学部生として、そしてこのパーティのリーダーとして断言する。
たった5万円で、優秀なヒーラーが砲台(アタッカー)の機能まで兼ね備えるのだ。これほど費用対効果(ROI)の高い投資はない。
「タロウさん……」
サリーの大きな瞳に、じわりと涙が浮かぶ。
「私……絶対に無駄にしません。この力で、タロウさんのこと、絶対に守ってみせますから!」
「頼りにしてるよ」
老婆の案内で、サリーは店の奥にある儀式部屋へと入っていった。
数時間後。
「……終わりました!」
部屋から出てきたサリーの杖の先端には、微かにだが、鋭い光の風が渦巻いていた。
術式の刻印による疲労で肩で息をしているが、その顔は自信に満ち溢れている。
「すごいわ、サリー。たった数時間で術式を定着させるなんて。……タロウ、あなたの初期投資、どうやら大成功みたいね」
ライザが腕を組みながら、感心したように口角を上げた。
「あはは、そうだね。これで僕の『100均トラップ』とサリーの『魔法』を組み合わせたコンボも作れそうだ」
「はいっ! どんな敵でも、私がタロウさんの道を切り開きます!」
満面の笑みで杖を掲げるサリー。その横で、ライザが鞘を鳴らして闘気を高める。
帝都ルナミスの魔法区の片隅で、僕たちのパーティは真の意味で完成した。
知略、剣術、そして魔法。
あらゆる手札を揃えた僕たちの前に、帝都の暗部が静かに、だが確実にその口を開けようとしていることなど、この時の僕たちはまだ知る由もなかった。
あなたにおすすめの小説
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!