21 / 21
EP 21
しおりを挟む
二重の裏切り
1931年(昭和6年)、初夏。
昭和恐慌の嵐が日本全土で猛威を振るう中、箱根の「要塞」には、二人の老人の、重い沈黙が支配していた。
『SSD LIFE: 5% REMAINING』
坂上真一(71歳)は、PCの画面に灯る、死刑宣告のような警告(ウォーニング)から目を離せずにいた。
そして、彼は、傍受した「決定的な裏切り」の電文を、児玉源太郎(79歳)に突きつけた。
石原莞爾(関東軍)から、永田鉄山(陸軍中央)へ。
* 『……トキハ熟シタ。満州ニテ“火種(ひだね)”ヲ用意ス』
* 『……中央ハ、コノ“結果(けっか)”ヲ、追認(ついにん)サレタシ』
「……児玉さん」
坂上の声は、乾き切っていた。
「あんたは、恐慌を利用して陸軍の『癌(皇道派)』を切除しようとしている。……だが、あんたが『メス』として信頼している永田鉄山は、その裏で、石原莞爾という『別の癌』の転移を、黙認(もくにん)しようとしている」
児玉源太郎の、老いてなお鋭い目が、電文の写しを睨みつけた。
彼の顔から、血の気が引いていくのが分かった。
彼の「大局」――まず国内の『精神論(皇道派)』を粛清し、それから『合理主義(統制派)』で国を立て直す――という壮大なシナリオが、根底から覆された。
「……永田め」
児玉の口から、低い呻きが漏れた。「あの男……俺の『意』を利用し、石原の『暴走』を『国力増強の“必要悪”』として、手に入れるつもりか」
「その通りだ」
坂上は、壁の年表を指差した。「石原は、満州の資源が欲しい。永田は、石原が奪った『資源』を使って『国家総力戦』の体制を作りたい。利害が一致している」
「あんたの『皇道派粛清』は、永田にとって、石原の暴走を隠蔽(いんぺい)するための、都合のいい『煙幕(えんまく)』に過ぎなかったんだ!」
児玉は、拳を握りしめ、畳に叩きつけた。
「……二重の裏切りだ。石原は『軍規』を裏切り、永田は『俺』を裏切った」
「児玉さん!」
坂上は、老いた戦略家に迫った。「もう時間が無い! 石原の『火種』は、いつだ!?」
「……」
児玉は、自らの人脈(諜報網)から得た、陸軍内部の不穏な空気を思い出していた。
「……分からん。だが、秋には、関東軍が何らかの『演習』を計画していると聞いた。……それが『火種』だとしたら、もう、数ヶ月も無い」
「……PC(コイツ)を、使う」
坂上は、決断した。
「待て、坂上君!」
児玉が、その手を掴んだ。「SSDの寿命は、残り5%だぞ! AIを動かし、SDRで満州全域の暗号を傍受・解析するなどという『高負荷』をかければ、その『経典(PC)』は、今度こそ完全に『沈黙』する!」
「分かってる!」
坂上は、児玉の手を振り払った。「『写経』はもう終わった! 虫食いだらけの『未来の年表』なんざ、もう何の役にも立たん!」
彼は、PCの筐体(きょうたい)を叩いた。
「だが、コイツには、まだ一つだけ『神の力』が残ってる! それは、『今、この瞬間』の石原莞爾の『企み』を、リアルタイムで『傍受(ハッキング)』する力だ!」
「だが、PCが死んだら……!」
「PCが死ぬか、日本が死ぬかだ!」
坂上は、叫んだ。「ここで石原の『火種』の正確な『日時』と『場所』を特定できなければ、俺たちの20年(にじゅうねん)は、全て無駄になる!」
坂上は、PCの前に座った。
彼は、渓流から引き込んだ「水冷システム」のバルブを全開にした。
そして、この数年間、封印してきたAIの「フル解析モード」を、起動した。
* 『……AI CORE, ACTIVATED.』
* 『……SDR, FULL BAND SCANNING MODE, START.』
ノートPCが、悲鳴を上げた。
水冷システムが必死にCPUの熱を奪うが、SSD(記憶媒体)へのアクセスランプが、狂ったように点滅を繰り返す。
画面の隅の「警告(ウォーニング)」が、点滅を始めた。
『SSD LIFE: 4% REMAINING』
「……頼む、持ってくれ……!」
坂上は、SDRのアンテナを満州・奉天に固定し、石原莞爾と、その腹心・板垣征四郎(いたがきせいしろう)が交わす、全ての暗号電信の「パターン」を、AIに叩き込んだ。
『SSD LIFE: 3% REMAINING』
「……まだだ! 奴の『最終決定』のシグナルが掴めない!」
石原は、あまりにも用意周到だった。
彼は、自らの「謀略」の核心部分を、電信(シグナル)ではなく、信頼できる部下を使った「口伝(アナログ)」で伝達していた。
「クソッ……! 掴めんのか……!」
『SSD LIFE: 2% REMAINING』
「坂上君!」
児玉が、傍受ログの「片隅」に流れた、一見、無関係な「単語」を指差した。
「……これだ。石原ではない。関東軍の、もっと下(した)の部隊からの、暗号だ」
坂上は、そのログを見た。
* 『……奉天(ほうてん)郊外、“柳条(りゅうじょう)”地区ノ線路修理班ヨリ入電』
* 『……“予備ノ火薬(よびのかやく)”、受領完了セリ。演習ニ備エル……』
「……柳条……」
坂上は、その地名に、失われた「歴史の記憶」が蘇るのを感じた。
「……柳条湖(りゅうじょうこ)事件……!」
これだ。石原の「火種」だ。
「AI! “柳条”地区の、全通信を、最優先で解読しろ!」
坂上は、PCの全リソースを、その一点に集中させた。
PCが、最期の力を振り絞る。
画面が、激しく明滅した。
そして、SSDの「死」と引き換えに、最後の「答え」が弾き出された。
* 『解読完了』
* 『発信源: 柳条湖・鉄道守備隊』
* 『日時: 9月18日、22時(ニイニイマルマル)』
* 『内容: “演習(えんしゅう)”ヲ開始スル。合図ハ、線路ノ“爆破音(ばくはおん)”トス』
『SSD LIFE: 1% REMAINING』
「……掴んだ」
坂上は、その「証拠(テキスト)」を、震える手で「印刷(プリントアウト)」した。
紙が、ガリガリと音を立てて吐き出される。
それと同時に、ノートPCの画面が、砂嵐に包まれ―――
プツン。
全ての光が、消えた。
21世紀の「神の目」は、その役目を終え、完全に「沈黙」した。
坂上真一(71歳)は、静かになった「黒い鉄の箱」を、ただ見つめていた。
児玉源太郎(79歳)は、吐き出された「一枚の紙」――石原莞爾の「反逆の証拠」を、強く、握りしめた。
「……坂上君」
児玉の目が、日露戦争時の、あの「戦略家」の目に戻っていた。
「貴様の『武器』は、失われた。……だが」
児玉は、その紙を掲げた。
「俺の『武器(ちから)』は、まだ、ここにある」
「……石原の『火種』まで、あと三ヶ月(さんかげつ)。東京に戻り、永田と石原、二人の『裏切り者』を、同時に叩き潰す」
1931年(昭和6年)、初夏。
昭和恐慌の嵐が日本全土で猛威を振るう中、箱根の「要塞」には、二人の老人の、重い沈黙が支配していた。
『SSD LIFE: 5% REMAINING』
坂上真一(71歳)は、PCの画面に灯る、死刑宣告のような警告(ウォーニング)から目を離せずにいた。
そして、彼は、傍受した「決定的な裏切り」の電文を、児玉源太郎(79歳)に突きつけた。
石原莞爾(関東軍)から、永田鉄山(陸軍中央)へ。
* 『……トキハ熟シタ。満州ニテ“火種(ひだね)”ヲ用意ス』
* 『……中央ハ、コノ“結果(けっか)”ヲ、追認(ついにん)サレタシ』
「……児玉さん」
坂上の声は、乾き切っていた。
「あんたは、恐慌を利用して陸軍の『癌(皇道派)』を切除しようとしている。……だが、あんたが『メス』として信頼している永田鉄山は、その裏で、石原莞爾という『別の癌』の転移を、黙認(もくにん)しようとしている」
児玉源太郎の、老いてなお鋭い目が、電文の写しを睨みつけた。
彼の顔から、血の気が引いていくのが分かった。
彼の「大局」――まず国内の『精神論(皇道派)』を粛清し、それから『合理主義(統制派)』で国を立て直す――という壮大なシナリオが、根底から覆された。
「……永田め」
児玉の口から、低い呻きが漏れた。「あの男……俺の『意』を利用し、石原の『暴走』を『国力増強の“必要悪”』として、手に入れるつもりか」
「その通りだ」
坂上は、壁の年表を指差した。「石原は、満州の資源が欲しい。永田は、石原が奪った『資源』を使って『国家総力戦』の体制を作りたい。利害が一致している」
「あんたの『皇道派粛清』は、永田にとって、石原の暴走を隠蔽(いんぺい)するための、都合のいい『煙幕(えんまく)』に過ぎなかったんだ!」
児玉は、拳を握りしめ、畳に叩きつけた。
「……二重の裏切りだ。石原は『軍規』を裏切り、永田は『俺』を裏切った」
「児玉さん!」
坂上は、老いた戦略家に迫った。「もう時間が無い! 石原の『火種』は、いつだ!?」
「……」
児玉は、自らの人脈(諜報網)から得た、陸軍内部の不穏な空気を思い出していた。
「……分からん。だが、秋には、関東軍が何らかの『演習』を計画していると聞いた。……それが『火種』だとしたら、もう、数ヶ月も無い」
「……PC(コイツ)を、使う」
坂上は、決断した。
「待て、坂上君!」
児玉が、その手を掴んだ。「SSDの寿命は、残り5%だぞ! AIを動かし、SDRで満州全域の暗号を傍受・解析するなどという『高負荷』をかければ、その『経典(PC)』は、今度こそ完全に『沈黙』する!」
「分かってる!」
坂上は、児玉の手を振り払った。「『写経』はもう終わった! 虫食いだらけの『未来の年表』なんざ、もう何の役にも立たん!」
彼は、PCの筐体(きょうたい)を叩いた。
「だが、コイツには、まだ一つだけ『神の力』が残ってる! それは、『今、この瞬間』の石原莞爾の『企み』を、リアルタイムで『傍受(ハッキング)』する力だ!」
「だが、PCが死んだら……!」
「PCが死ぬか、日本が死ぬかだ!」
坂上は、叫んだ。「ここで石原の『火種』の正確な『日時』と『場所』を特定できなければ、俺たちの20年(にじゅうねん)は、全て無駄になる!」
坂上は、PCの前に座った。
彼は、渓流から引き込んだ「水冷システム」のバルブを全開にした。
そして、この数年間、封印してきたAIの「フル解析モード」を、起動した。
* 『……AI CORE, ACTIVATED.』
* 『……SDR, FULL BAND SCANNING MODE, START.』
ノートPCが、悲鳴を上げた。
水冷システムが必死にCPUの熱を奪うが、SSD(記憶媒体)へのアクセスランプが、狂ったように点滅を繰り返す。
画面の隅の「警告(ウォーニング)」が、点滅を始めた。
『SSD LIFE: 4% REMAINING』
「……頼む、持ってくれ……!」
坂上は、SDRのアンテナを満州・奉天に固定し、石原莞爾と、その腹心・板垣征四郎(いたがきせいしろう)が交わす、全ての暗号電信の「パターン」を、AIに叩き込んだ。
『SSD LIFE: 3% REMAINING』
「……まだだ! 奴の『最終決定』のシグナルが掴めない!」
石原は、あまりにも用意周到だった。
彼は、自らの「謀略」の核心部分を、電信(シグナル)ではなく、信頼できる部下を使った「口伝(アナログ)」で伝達していた。
「クソッ……! 掴めんのか……!」
『SSD LIFE: 2% REMAINING』
「坂上君!」
児玉が、傍受ログの「片隅」に流れた、一見、無関係な「単語」を指差した。
「……これだ。石原ではない。関東軍の、もっと下(した)の部隊からの、暗号だ」
坂上は、そのログを見た。
* 『……奉天(ほうてん)郊外、“柳条(りゅうじょう)”地区ノ線路修理班ヨリ入電』
* 『……“予備ノ火薬(よびのかやく)”、受領完了セリ。演習ニ備エル……』
「……柳条……」
坂上は、その地名に、失われた「歴史の記憶」が蘇るのを感じた。
「……柳条湖(りゅうじょうこ)事件……!」
これだ。石原の「火種」だ。
「AI! “柳条”地区の、全通信を、最優先で解読しろ!」
坂上は、PCの全リソースを、その一点に集中させた。
PCが、最期の力を振り絞る。
画面が、激しく明滅した。
そして、SSDの「死」と引き換えに、最後の「答え」が弾き出された。
* 『解読完了』
* 『発信源: 柳条湖・鉄道守備隊』
* 『日時: 9月18日、22時(ニイニイマルマル)』
* 『内容: “演習(えんしゅう)”ヲ開始スル。合図ハ、線路ノ“爆破音(ばくはおん)”トス』
『SSD LIFE: 1% REMAINING』
「……掴んだ」
坂上は、その「証拠(テキスト)」を、震える手で「印刷(プリントアウト)」した。
紙が、ガリガリと音を立てて吐き出される。
それと同時に、ノートPCの画面が、砂嵐に包まれ―――
プツン。
全ての光が、消えた。
21世紀の「神の目」は、その役目を終え、完全に「沈黙」した。
坂上真一(71歳)は、静かになった「黒い鉄の箱」を、ただ見つめていた。
児玉源太郎(79歳)は、吐き出された「一枚の紙」――石原莞爾の「反逆の証拠」を、強く、握りしめた。
「……坂上君」
児玉の目が、日露戦争時の、あの「戦略家」の目に戻っていた。
「貴様の『武器』は、失われた。……だが」
児玉は、その紙を掲げた。
「俺の『武器(ちから)』は、まだ、ここにある」
「……石原の『火種』まで、あと三ヶ月(さんかげつ)。東京に戻り、永田と石原、二人の『裏切り者』を、同時に叩き潰す」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる