74 / 180
第七章 魔人サルバロス現る
EP 4
しおりを挟む
カイトの違和感
カイト農場に、奇妙な「分断」が生まれ始めていた。
農場の南エリア。難民たちが暮らす居住区に、サルバロスは豪華な天幕(マジック・パビリオン)を作り出し、そこを『救世主のサンクチュアリ』と名付けた。
「さあ、おいで。疲れただろう? お腹が空いたろう?」
サルバロスは玉座に座り、指先から甘い香りのする菓子や、極上のワインを無限に湧き出させていた。
「私の力があれば、君たちはもう働く必要はない。汗水垂らして泥にまみれるなんて、野蛮人のすることだ」
その言葉は、国を失い、心身ともに疲れ果てていた難民たちの心に、毒のように染み渡っていった。
「ああ、サルバロス様……! ありがとうございます!」
「もう働かなくていいんだ! ここは楽園だ!」
一人、また一人と、農具を捨ててサンクチュアリへと吸い込まれていく。
かつて砂漠の国で起きたことと同じ。
「努力の放棄」と「奇跡への依存」。それが崩壊への第一歩だとは知らずに。
†
一方、北側の畑エリア。
カイトは、少し寂しそうな顔で畑を見回していた。
雑草が少し伸びている。
収穫時期を迎えたキュウリが、採り手がいなくて大きくなりすぎている。
いつもなら難民の人たちが手伝ってくれていた場所が、今は静まり返っていた。
「……みんな、来なくなっちゃったね」
カイトが呟くと、隣で黙々と作業をしていたオークの将軍(ジェネラル)が鼻を鳴らした。
「ブヒッ。人間とは脆いものですな、カイト様。あの優男(サルバロス)の甘い餌に釣られて、働く喜びを忘れてしまうとは」
「……うーん」
カイトは首を傾げた。
彼が感じているのは、怒りではない。
もっと根本的な、胸の奥がザワザワするような「違和感」だった。
カイトは鍬(くわ)を置き、南のサンクチュアリへと向かった。
†
天幕の中は、異様な熱気に包まれていた。
働かずに満腹になり、酒に酔い、サルバロスを讃える歌を歌う人々。彼らの顔は笑っているが、その目はどこか虚ろだ。
「やあ、カイト君! 君も仲間に入りに来たのかい?」
サルバロスがワイングラスを片手に、余裕の笑みで手招きした。
「どうだい、この光景は。みんな幸せそうだろ? 君が強いていた『労働』という呪縛から、私が解放してあげたんだ」
サルバロスは勝ち誇った。
カイトが反論すれば、「君は民衆を苦しめたいのか?」と論破するつもりだった。
しかし、カイトは真っ直ぐにサルバロスを見つめ、静かに言った。
「……サルバロスさん。君の作った野菜や果物には、『種』がないね」
「……は?」
サルバロスの動きが止まった。
予想外の指摘。
「さっき、君が作ったトマトを見たんだ。真っ赤で綺麗だけど、種が入ってなかった。……それじゃあ、次は育たないよ」
カイトの言葉は、農業の話であり、同時にこの「楽園」の本質を突いていた。
「食べて、おしまい。……未来に繋がらないんだ。そんなの、命じゃないよ」
カイトは悲しそうに、酔い潰れている難民たちを見た。
「彼らも同じだよ。今だけ楽しくても、明日へ繋がる『種(ちから)』を無くしてしまったら……この魔法が消えた時、彼らはどうなるの?」
ドキリ。
サルバロスの心臓が跳ねた。
バレている?
この農夫は、私が最後にはしごを外し、彼らを絶望に突き落とす未来(シナリオ)を、本能的に察知しているのか?
「……ふん。生意気な口を」
サルバロスの仮面(笑顔)に、ピキリと亀裂が入った。
「未来? 種? そんなものは私が無限に供給してやればいいことだ。私は神に近い存在なのだからな」
「違うよ」
カイトはきっぱりと否定した。
初めて見せる、頑固な「農家のオヤジ」の顔だった。
「土と、水と、お日様と、人の手。……全部が揃って初めて『実る』んだ。君のやり方は、ただの『消費』だよ。……僕は、そんなの認めない」
決定的な決裂。
カイトは背を向けた。
「行こう、ポチ。……ここは空気が悪いや」
カイトの足元で、影がグルルと唸った。
サルバロスは、去っていくカイトの背中を睨みつけ、ワイングラスを握りつぶした。
パリンッ!
「……認めない、だと? この私が? 下等な農夫ごときに?」
サルバロスの瞳から、慈愛の光が消え、どす黒い愉悦と殺意が浮かび上がった。
「いいだろう。そこまで言うなら見せてやる。……私が作り上げる『最高の絶望』をな!」
農場は完全に二つに割れた。
カイトを信じて働く者たちと、サルバロスに依存する者たち。
そして、その様子を遠くから眺めていた魔王ラスティアが、ついに動く。
「……確信したわ。あの男、やっぱり『黒』ね」
彼女の手には、サルバロスの正体を暴くための、ある「証拠」が握られていた。
次回、魔王VS偽救世主!
「ラスティアの看破」へ続く!
カイト農場に、奇妙な「分断」が生まれ始めていた。
農場の南エリア。難民たちが暮らす居住区に、サルバロスは豪華な天幕(マジック・パビリオン)を作り出し、そこを『救世主のサンクチュアリ』と名付けた。
「さあ、おいで。疲れただろう? お腹が空いたろう?」
サルバロスは玉座に座り、指先から甘い香りのする菓子や、極上のワインを無限に湧き出させていた。
「私の力があれば、君たちはもう働く必要はない。汗水垂らして泥にまみれるなんて、野蛮人のすることだ」
その言葉は、国を失い、心身ともに疲れ果てていた難民たちの心に、毒のように染み渡っていった。
「ああ、サルバロス様……! ありがとうございます!」
「もう働かなくていいんだ! ここは楽園だ!」
一人、また一人と、農具を捨ててサンクチュアリへと吸い込まれていく。
かつて砂漠の国で起きたことと同じ。
「努力の放棄」と「奇跡への依存」。それが崩壊への第一歩だとは知らずに。
†
一方、北側の畑エリア。
カイトは、少し寂しそうな顔で畑を見回していた。
雑草が少し伸びている。
収穫時期を迎えたキュウリが、採り手がいなくて大きくなりすぎている。
いつもなら難民の人たちが手伝ってくれていた場所が、今は静まり返っていた。
「……みんな、来なくなっちゃったね」
カイトが呟くと、隣で黙々と作業をしていたオークの将軍(ジェネラル)が鼻を鳴らした。
「ブヒッ。人間とは脆いものですな、カイト様。あの優男(サルバロス)の甘い餌に釣られて、働く喜びを忘れてしまうとは」
「……うーん」
カイトは首を傾げた。
彼が感じているのは、怒りではない。
もっと根本的な、胸の奥がザワザワするような「違和感」だった。
カイトは鍬(くわ)を置き、南のサンクチュアリへと向かった。
†
天幕の中は、異様な熱気に包まれていた。
働かずに満腹になり、酒に酔い、サルバロスを讃える歌を歌う人々。彼らの顔は笑っているが、その目はどこか虚ろだ。
「やあ、カイト君! 君も仲間に入りに来たのかい?」
サルバロスがワイングラスを片手に、余裕の笑みで手招きした。
「どうだい、この光景は。みんな幸せそうだろ? 君が強いていた『労働』という呪縛から、私が解放してあげたんだ」
サルバロスは勝ち誇った。
カイトが反論すれば、「君は民衆を苦しめたいのか?」と論破するつもりだった。
しかし、カイトは真っ直ぐにサルバロスを見つめ、静かに言った。
「……サルバロスさん。君の作った野菜や果物には、『種』がないね」
「……は?」
サルバロスの動きが止まった。
予想外の指摘。
「さっき、君が作ったトマトを見たんだ。真っ赤で綺麗だけど、種が入ってなかった。……それじゃあ、次は育たないよ」
カイトの言葉は、農業の話であり、同時にこの「楽園」の本質を突いていた。
「食べて、おしまい。……未来に繋がらないんだ。そんなの、命じゃないよ」
カイトは悲しそうに、酔い潰れている難民たちを見た。
「彼らも同じだよ。今だけ楽しくても、明日へ繋がる『種(ちから)』を無くしてしまったら……この魔法が消えた時、彼らはどうなるの?」
ドキリ。
サルバロスの心臓が跳ねた。
バレている?
この農夫は、私が最後にはしごを外し、彼らを絶望に突き落とす未来(シナリオ)を、本能的に察知しているのか?
「……ふん。生意気な口を」
サルバロスの仮面(笑顔)に、ピキリと亀裂が入った。
「未来? 種? そんなものは私が無限に供給してやればいいことだ。私は神に近い存在なのだからな」
「違うよ」
カイトはきっぱりと否定した。
初めて見せる、頑固な「農家のオヤジ」の顔だった。
「土と、水と、お日様と、人の手。……全部が揃って初めて『実る』んだ。君のやり方は、ただの『消費』だよ。……僕は、そんなの認めない」
決定的な決裂。
カイトは背を向けた。
「行こう、ポチ。……ここは空気が悪いや」
カイトの足元で、影がグルルと唸った。
サルバロスは、去っていくカイトの背中を睨みつけ、ワイングラスを握りつぶした。
パリンッ!
「……認めない、だと? この私が? 下等な農夫ごときに?」
サルバロスの瞳から、慈愛の光が消え、どす黒い愉悦と殺意が浮かび上がった。
「いいだろう。そこまで言うなら見せてやる。……私が作り上げる『最高の絶望』をな!」
農場は完全に二つに割れた。
カイトを信じて働く者たちと、サルバロスに依存する者たち。
そして、その様子を遠くから眺めていた魔王ラスティアが、ついに動く。
「……確信したわ。あの男、やっぱり『黒』ね」
彼女の手には、サルバロスの正体を暴くための、ある「証拠」が握られていた。
次回、魔王VS偽救世主!
「ラスティアの看破」へ続く!
62
あなたにおすすめの小説
もふもふ精霊に愛された召喚士、実はエルフだった!? ~精霊の森の生き残りはやがて英雄となる~
しゃぼてん
ファンタジー
すぐに精霊と仲良しになれる孤児のイーアは、召喚術の才能を最強の召喚士に認められ、帝国の名門魔術学校グランドールに入学した。召喚術だけはすごいけどほかはだめ、そんなイーアは、万能天才少年な幼なじみや、いいところも悪いところもある同級生たちといっしょに学園生活を楽しんでいた。だけど、なぜかいつもイーアのことを見守る黄金色の霊獣がいる。
実はイーアは帝国の魔導士に滅ぼされた精霊とともに生きる民の生き残りだった。記憶がもどったイーアは、故郷を滅ぼした白装束の魔導士たちの正体、そして、学校の地下にかくされた秘密を追う。その結果、自分が世界を大きく変えることになるとは知らずに。
(ゆっくり成長。召喚獣は多いけど、バトルは少なめ、10万字に1回くらい戦闘しますが、主人公が強くなるのはだいぶ後です)
小説家になろう、カクヨムにも投稿しました。
『推しの「貧乏騎士」を養うつもりでしたが、正体は「王弟殿下」だったようです。
とびぃ
ファンタジー
応援ありがとうございます。
本作は多くの方にお届けする準備のため、2月6日(金)で、一旦、非公開といたします。
今後の展開については、是非、各電子書籍ストアなどでチェックいただければ幸いです。
短い間でしたが、たくさんのハートとお気に入りを
ありがとうございました。
〜「管理人のふり」をして別荘に連れ込まれましたが、過保護な溺愛が止まりません〜
【作品紹介】社畜根性が染み付いた悪役令嬢、推しの『モブ騎士』を養うつもりが、国の裏支配者に溺愛されていました!?
◆あらすじ
「貴方を、私が養います!」
前世はブラック企業の社畜、現世は借金のカタに「豚侯爵」へ売られそうになっていた伯爵令嬢エリーゼ。
絶望的な状況の中、彼女が起死回生の一手として選んだのは、夜会で誰の目にも留まらずに立っていた「推し」の『背景(モブ)騎士』への求婚だった!
実家を捨て、身分を捨て、愛する推しを支える慎ましいスローライフを夢見て駆け落ちしたエリーゼ。
しかし、彼女は知らなかった。
自分が拾ったその騎士の正体が、実は冷酷無比な『影の宰相』にして、国一番の権力者である王弟殿下レオンハルトその人であることを――!
◆見どころポイント
① 勘違いが止まらない!「福利厚生」という名の規格外な溺愛
逃避行の馬車は王族仕様の超高級車、新居は湖畔の豪華別荘、家事は精鋭部隊(暗殺者)が神速で完遂!
あまりの厚遇に「近衛騎士団の福利厚生ってすごいのね!」と斜め上の解釈で感動する元社畜のエリーゼと、そんな彼女を「俺の全権力を使って守り抜く」と誓うレオンハルト様の、噛み合っているようで全く噛み合っていない甘々な新婚(?)生活は必見です。
② 伝説の魔獣も「わんこ」扱い!?
庭で拾った泥だらけの毛玉を「お洗濯(浄化魔法)」したら、出てきたのは伝説の終焉魔獣フェンリル!
「ポチ」と名付けられ、エリーゼの膝の上を巡ってレオンハルト様と大人気ないマウント合戦を繰り広げる最強のペット(?)との癒やしの日々も見逃せません。
③ 迫りくる追手は、玄関先で「お掃除(物理)」
エリーゼを連れ戻そうと迫る実家の魔手や悪徳侯爵の刺客たち。
しかし、彼らがエリーゼの目に触れることはありません。なぜなら、最強の執事と「お掃除スタッフ」たちが、文字通り塵一つ残さず「処理」してしまうから!
本人が鼻歌交じりにお菓子を焼いている裏で、敵が完膚なきまでに叩き潰される爽快な「ざまぁ」展開をお楽しみください。
◆こんな方におすすめ!
すれ違い勘違いラブコメが好き!
ハイスペックなヒーローによる重すぎる溺愛を浴びたい!
無自覚な主人公が、周りを巻き込んで幸せになる話が読みたい!
悪役たちがコテンパンにされるスカッとする展開が好き!
異世界の底辺村で静かに暮らしたいだけなのに、気づけば世界最強の勇者だった件
fuwamofu
ファンタジー
「村の畑を守りたいだけなんだが…?」──勇者召喚に巻き込まれて異世界に来た青年レオン。しかし才能を測る水晶が“無能”を示したため、勇者パーティから追放される。失意のまま辺境の小村でのんびりスローライフを目指すが、土を耕せば豊穣の奇跡、狩りに出れば魔王級を一撃、助けた少女たちは次々と彼に恋をする。
本人はただ平穏に暮らしたいだけなのに、気づけば国を救い、人々に「救世の英雄」と讃えられていた──。
ざまぁ、逆転、ハーレム、爽快、全部乗せ! 無自覚最強スローライフ・ファンタジー開幕!
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界で無自覚に最強だった俺、追放されたけど今さら謝られても遅い
eringi
ファンタジー
「お前なんかいらない」と言われ、勇者パーティーを追放された青年ルーク。だが、彼のスキル【成長限界なし】は、実は世界でも唯一の“神格スキル”だった。
追放された先で気ままに生きようとした彼は、助けた村娘から崇められ、魔王を片手で倒し、知らぬ間に国家を救う。
仲間だった者たちは、彼の偉業を知って唖然とし、後悔と嫉妬に沈んでいく──
無自覚な最強男が歩む、ざまぁと逆転の異世界英雄譚!
追放された雑用係、実は神々の隠し子でした~無自覚に世界最強で、気づいたら女神と姫と勇者パーティがハーレム化していた件~
fuwamofu
ファンタジー
異世界ギルドの「雑用係」としてコキ使われていた青年レオン。だが彼は、自分が神々の血を継ぐ存在だとは知らなかった。追放をきっかけに本来の力が目覚め、魔王軍・帝国・勇者をも圧倒する無自覚最強へと覚醒する。
皮肉にも、かつて見下していた仲間たちは再び彼に跪き、女神、聖女、王女までが彼の味方に!? 誰もが予想しなかった「ざまぁ」の嵐が、今、幕を開ける——!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる