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禁じられていた話
縁が繋いだ「アルバイト」 1
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某年某日
私の携帯が鳴る。
画面に表示されていた番号は
見覚えがあるような、無いような・・・そんな番号だった。
過去の通話履歴を遡ると、数回の通話記録がある。
私は、興味本位で折り返した。
「もしもし、先ほどお電話いただいた○○(本名)と申しますが・・・。」
「っあぁ!○○さん!?繋がって良かったぁ~・・・。」
電話の相手は、聞き覚えのある低い男の声だった。
「実は、折り入ってお願いがあって電話を掛けたんですよ。
以前、この手のアルバイトを請け負ってくれたのを覚えてて連絡差し上げたんです。」
「・・・はい?」
「え?・・・ほら、伊藤くんの紹介で事故物件の住み込み調査。
やってくれたでしょ?」
そこでようやく
電話の相手が「亡き後輩 伊藤の務めた不動産に勤めていた『専務』」であると理解が追い付いた。
「いやぁ・・・参っちゃいましたよ。今回も。」
詳しく話を聞くと
ある物件について「調査が全く進まない。」とぼやく専務。
なんでも、その物件は二人のアルバイトを派遣したそうだが
悉く「音信不通」になり困っているという。
一人目のアルバイトは初日の報告を済ませた後
帰路で交通事故に合い、翌日の報告にやってこなかった。
後に本人からの電話で分かった事で、長期の入院を余儀なくされていたという。
二人目に関しては全く情報がない。
アルバイトの申し込みに来て、その足で物件を案内。
翌朝迎えを寄越し、事務所で調査報告を聞く事となっていたそうだが
翌朝迎えに行っても、誰も出て来ず、部屋のカギは施錠されていた。
だが、管理人の計らいで解錠し中に入った時、そこには誰も居なかったという。
急いで、履歴書に記載された連絡先へ電話を掛けたそうだが
その番号は「使われていなかった」という。
部屋には金品などもなく、犯罪を目的としていたようにも思えない。
この不動産では、一週間以上のまとまった調査報告を得なければ
「心理的瑕疵物件」の表記を取り外す事が出来ず、困っているのだという。
頭を抱えた従業員が、上司を頼りやってきた事で
専務にもそれが伝わり、私の事を覚えていた彼によって
この話が私の元にやってきた。
だが、当時の私は「夜勤専従」の仕事に切り替えたばかりで
生活リズムも安定せず、物件に住み込むと言っても「空白の十数時間」を作ってしまう事に成る。
そこで、専務から提案された条件が「2週間の住み込み」だったのだ。
その調査報告で得た報酬については、正直「高額で口が開いた」のを覚えている。
だが・・・それ以上に
その物件での2週間は「精神的にキツかった」。
願わくば、二度とあの様なアルバイトはしたくないものである・・・。
私の携帯が鳴る。
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見覚えがあるような、無いような・・・そんな番号だった。
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「・・・はい?」
「え?・・・ほら、伊藤くんの紹介で事故物件の住み込み調査。
やってくれたでしょ?」
そこでようやく
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なんでも、その物件は二人のアルバイトを派遣したそうだが
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後に本人からの電話で分かった事で、長期の入院を余儀なくされていたという。
二人目に関しては全く情報がない。
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翌朝迎えを寄越し、事務所で調査報告を聞く事となっていたそうだが
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だが、管理人の計らいで解錠し中に入った時、そこには誰も居なかったという。
急いで、履歴書に記載された連絡先へ電話を掛けたそうだが
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