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廻・呪物
御札と信仰 3
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私は、倉井さんに対し
「髑髏信仰」に対する私の知りえる全ての知識を開示した。
そしてそれは、彼を不安のどん底へ叩き落すに充分な内容だっただろう。
私の話を聞き、今まさに頭を抱えてしまっただろう彼の姿が目に浮かぶ程だった。
しかし、彼が頭を抱えた理由はもっと深い場所にあった。
実は、御札が見つかったとされる「物置部屋」は
且つて「父母が使っていた寝室」だったそうだ。
その部屋は二階に位置し、父母が高齢となり
階段を使っての移動に不安を覚えた事から
数年前より、一階の和室を寝室にしていたという。
この事から、一体どれ程前から恨みを買っていたのか。
それを考えると、途端に恐ろしくなる。と彼は頭を抱えてしまったのだ。
「確かに、母は以前から(トラブルを抱えた)ご近所さんが
怪しい宗教にハマっていると話していました。
ですが、同時に
勧誘などをされた訳でもなく、ただの信仰の違いだから。と
付き合いを辞める事は無かったんです。
ご近所さんが、周りで浮いた存在になっても・・・母だけは周囲の目なんて気にしてなかった。」
倉井さんは、母からそう話を聞いていたそうだ。
この話を聞いて、私はふと疑問に思った。
「倉井さんの母は、ご近所さんが行っていたこの信仰を知っていたのではないか?」
その考えに行き着いた時、私は心底恐怖を覚えたものだ。
「唯の神頼み」・・・そう言って笑い飛ばし付き合いを続けていたのだとしたら
彼の母は、余程肝の据わった人物である。
考えても見ろ。
皆さんは「今から人を呪い殺します」と堂々と宣言する人と肩を並べて話ができるか?
「イカレている」「精神を病んだ」など、陰口を言われても仕方ない人種ではないか?
昔気質の人間であれば「そんなホラなんぞ、耳には入らん!」と付き合う人も居るだろう。
だとしても、思想としては「危ない人種」である事は間違いが無い。
彼の母は、なぜ、そんな人物と関わりを持っていたのか・・・。
私は、改めて
彼の母が送って来たメールに目を向けた。
そして、気になる点を倉井さんに確認を取る事にしたのだ。
まず「酷い仕打ち」というワード。
私が確認しただけでも、12回はこのワードが使われていた。
しかしながら、このワードをより細かく掘り下げた内容が見当たらず
「なんのこっちゃ?」というのが印象だった。
コレについては、倉井さんも検討が付かないという。
次に「引っ越し」というワード。
こちらは、全文を通して7回使われていたワードだ。
こちらに付いては、倉井さんの父母が口を揃えて
「近い内に田舎へ引っ越そうか」と話をしていた事が槍玉に上がった。
しかし、私がこのワードを気にした理由は其処じゃない。
「引っ越した後も、是非よろしくお願い致します。」
母が送って来たメールには、この一文が3回も出てきている。
最初は、夫に対する敬意からと思ったのだが・・・。
その前後の内容を含めると、これはどうやら「部外者に対して使われている一文」だと
私は思ったのだ・・・。
「髑髏信仰」に対する私の知りえる全ての知識を開示した。
そしてそれは、彼を不安のどん底へ叩き落すに充分な内容だっただろう。
私の話を聞き、今まさに頭を抱えてしまっただろう彼の姿が目に浮かぶ程だった。
しかし、彼が頭を抱えた理由はもっと深い場所にあった。
実は、御札が見つかったとされる「物置部屋」は
且つて「父母が使っていた寝室」だったそうだ。
その部屋は二階に位置し、父母が高齢となり
階段を使っての移動に不安を覚えた事から
数年前より、一階の和室を寝室にしていたという。
この事から、一体どれ程前から恨みを買っていたのか。
それを考えると、途端に恐ろしくなる。と彼は頭を抱えてしまったのだ。
「確かに、母は以前から(トラブルを抱えた)ご近所さんが
怪しい宗教にハマっていると話していました。
ですが、同時に
勧誘などをされた訳でもなく、ただの信仰の違いだから。と
付き合いを辞める事は無かったんです。
ご近所さんが、周りで浮いた存在になっても・・・母だけは周囲の目なんて気にしてなかった。」
倉井さんは、母からそう話を聞いていたそうだ。
この話を聞いて、私はふと疑問に思った。
「倉井さんの母は、ご近所さんが行っていたこの信仰を知っていたのではないか?」
その考えに行き着いた時、私は心底恐怖を覚えたものだ。
「唯の神頼み」・・・そう言って笑い飛ばし付き合いを続けていたのだとしたら
彼の母は、余程肝の据わった人物である。
考えても見ろ。
皆さんは「今から人を呪い殺します」と堂々と宣言する人と肩を並べて話ができるか?
「イカレている」「精神を病んだ」など、陰口を言われても仕方ない人種ではないか?
昔気質の人間であれば「そんなホラなんぞ、耳には入らん!」と付き合う人も居るだろう。
だとしても、思想としては「危ない人種」である事は間違いが無い。
彼の母は、なぜ、そんな人物と関わりを持っていたのか・・・。
私は、改めて
彼の母が送って来たメールに目を向けた。
そして、気になる点を倉井さんに確認を取る事にしたのだ。
まず「酷い仕打ち」というワード。
私が確認しただけでも、12回はこのワードが使われていた。
しかしながら、このワードをより細かく掘り下げた内容が見当たらず
「なんのこっちゃ?」というのが印象だった。
コレについては、倉井さんも検討が付かないという。
次に「引っ越し」というワード。
こちらは、全文を通して7回使われていたワードだ。
こちらに付いては、倉井さんの父母が口を揃えて
「近い内に田舎へ引っ越そうか」と話をしていた事が槍玉に上がった。
しかし、私がこのワードを気にした理由は其処じゃない。
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私は思ったのだ・・・。
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