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廻・呪物
御札と信仰 終
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私の意見や感想を聞いた倉井さんは、母がデイサービスに通い始めた事を皮切りに
自宅の中をくまなく調べ始めた。
数日間かけて得られた成果は、家中人目の付かない場所に
発見された御札と同じものがいくつも存在していた。という事だ。
最初は、それ以上の成果なしと肩を落としていたのだが
倉井さんは、諦めず数ヶ月を要し更なる調査を行った。
すると、認知症になる以前の母が「探偵」を雇っていた事が分かったそうだ。
この「探偵」の存在が、皆さんにも薄々流れを理解させる事だろう。
彼の母から送られたメール。
「酷い仕打ち」・・・。
そう、彼の母は「浮気調査」を依頼していたそうだ。
しかも、その調査は十数年間で複数回行われており
その都度、別件で依頼が出されていたそうだ。
彼の亡くなった父は、かなりのプレイボーイだった様だ。
だが、倉井さんはそんな話を家庭で一切聞いた事がないという。
だとすると、母は来るべき日に備えて
確実に証拠を揃え、集め、泳がせ・・・していたに違いない。
すると、後に続く「引っ越し」というワードも
何やら深い意味がある様に思える・・・。
夫ではない他人に送られた「妙に丁寧な文章」。
まるで、目上の人間に対する挨拶の様な・・・。
その思考に行き着いた時、私は閃いてしまった。
尤も最悪なパターンを・・・。
私は、急いで倉井さんに対してメールを綴った。
彼の母は「やはり、知っていた」のだろう。
トラブルに発展したという近隣住民が、何を行っているのかを。
そして、その上で接触を続けていたのは
彼の母の肝っ玉でもなんでもない。
ただ「利用しようとした」だけだろう。
そう、彼の母は「髑髏信仰」を用いて「夫を殺す」事を目的にしてしまった。
「酷い仕打ち」に耐え兼ねて・・・。
目的を完遂した後、「第三者」と共に「引っ越し」を行うつもりだったのだろう。
そしてその「第三者」こそ
「髑髏信仰の依り代」そのものだ。
「依り代」と共に隠れ住み、「髑髏信仰」を行おうとしていたのではないか?
・・・此処からは私の推論に過ぎないが
彼の母は、遅々として進まない「計画」に痺れを切らし
「髑髏信仰」を行っていた住民とトラブルを起こした。
数十年と待ったが、何時までもピンピンしている夫を見て
「やはり眉唾物か。」と・・・。
もし、其処に「莫大な資金」を投資して居たら?
人は「対価」を支払った瞬間から、クレーマーになる。
そうして、トラブルを抱え
何時しか、手を結んで居たはずの住民から疎まれたとしたら?
ではなぜ、彼の母が望んで尚「叶わなかった願い」が
今回「あっさりと叶ってしまったのか」
簡単だ。
「夫への怨み」は「母の怨み」であり
「髑髏信仰を行っていた住民の怨み」ではない。
「夫を殺そう」と考えた時
彼の母は「髑髏信仰に頼る」のではなく「髑髏信仰を行う」べきだったのだ。
「近隣住民にとって夫への怨みなど皆無に等しい。」
それ故、形だけ取り繕った所で「成果は上げられなかった。」
だが・・・トラブルを起こした結果
「近隣住民から怨みを買ったのだとしたら?」
本来、夫を呪い殺す為に「用意していた御札」によって
倉井さん一家に数々の不幸が訪れたのだとしたら?
そもそも、彼の母は御札の一件を知っていたのに
なぜ「知らないふりを決め込み、家で御札を見つけてしまった」事にしたのか。
・・・ソレを証拠に、近隣住民を脅してやろう。という
邪な考えがあったなら・・・。
果たして、本当に「イカレている」のは「近隣住民」だったのか・・・。
些か怪しいものである・・・。
自宅の中をくまなく調べ始めた。
数日間かけて得られた成果は、家中人目の付かない場所に
発見された御札と同じものがいくつも存在していた。という事だ。
最初は、それ以上の成果なしと肩を落としていたのだが
倉井さんは、諦めず数ヶ月を要し更なる調査を行った。
すると、認知症になる以前の母が「探偵」を雇っていた事が分かったそうだ。
この「探偵」の存在が、皆さんにも薄々流れを理解させる事だろう。
彼の母から送られたメール。
「酷い仕打ち」・・・。
そう、彼の母は「浮気調査」を依頼していたそうだ。
しかも、その調査は十数年間で複数回行われており
その都度、別件で依頼が出されていたそうだ。
彼の亡くなった父は、かなりのプレイボーイだった様だ。
だが、倉井さんはそんな話を家庭で一切聞いた事がないという。
だとすると、母は来るべき日に備えて
確実に証拠を揃え、集め、泳がせ・・・していたに違いない。
すると、後に続く「引っ越し」というワードも
何やら深い意味がある様に思える・・・。
夫ではない他人に送られた「妙に丁寧な文章」。
まるで、目上の人間に対する挨拶の様な・・・。
その思考に行き着いた時、私は閃いてしまった。
尤も最悪なパターンを・・・。
私は、急いで倉井さんに対してメールを綴った。
彼の母は「やはり、知っていた」のだろう。
トラブルに発展したという近隣住民が、何を行っているのかを。
そして、その上で接触を続けていたのは
彼の母の肝っ玉でもなんでもない。
ただ「利用しようとした」だけだろう。
そう、彼の母は「髑髏信仰」を用いて「夫を殺す」事を目的にしてしまった。
「酷い仕打ち」に耐え兼ねて・・・。
目的を完遂した後、「第三者」と共に「引っ越し」を行うつもりだったのだろう。
そしてその「第三者」こそ
「髑髏信仰の依り代」そのものだ。
「依り代」と共に隠れ住み、「髑髏信仰」を行おうとしていたのではないか?
・・・此処からは私の推論に過ぎないが
彼の母は、遅々として進まない「計画」に痺れを切らし
「髑髏信仰」を行っていた住民とトラブルを起こした。
数十年と待ったが、何時までもピンピンしている夫を見て
「やはり眉唾物か。」と・・・。
もし、其処に「莫大な資金」を投資して居たら?
人は「対価」を支払った瞬間から、クレーマーになる。
そうして、トラブルを抱え
何時しか、手を結んで居たはずの住民から疎まれたとしたら?
ではなぜ、彼の母が望んで尚「叶わなかった願い」が
今回「あっさりと叶ってしまったのか」
簡単だ。
「夫への怨み」は「母の怨み」であり
「髑髏信仰を行っていた住民の怨み」ではない。
「夫を殺そう」と考えた時
彼の母は「髑髏信仰に頼る」のではなく「髑髏信仰を行う」べきだったのだ。
「近隣住民にとって夫への怨みなど皆無に等しい。」
それ故、形だけ取り繕った所で「成果は上げられなかった。」
だが・・・トラブルを起こした結果
「近隣住民から怨みを買ったのだとしたら?」
本来、夫を呪い殺す為に「用意していた御札」によって
倉井さん一家に数々の不幸が訪れたのだとしたら?
そもそも、彼の母は御札の一件を知っていたのに
なぜ「知らないふりを決め込み、家で御札を見つけてしまった」事にしたのか。
・・・ソレを証拠に、近隣住民を脅してやろう。という
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