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驟雨
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地球に降り立ってから半年が過ぎた。
その間、ゾンビによる襲撃は4回にも及び
生き残りも少しずつ数を減らしていた。
しかし、流石の調査団だけあり、ゾンビ襲撃について大きな手掛かりを手にしていた。
「つまり、ゾンビ共は赤い雨を追って移動している。と?」
「赤い雨が亡者において細胞活性を促す事は研究でも分かっていた。しかし、研究材料に使ったのは
実験ネズミと少量の赤い雨のみでその結果はネズミの施術痕が消えたという事。
・・・もし、野外で大量の雨を浴びたとしたら・・・遺体が歩き出し、人を襲う事も十分に考えられる。」
「関係性は分かったが・・・雨を追う習性については?」
「人間の細胞は凡そ7割が水分で出来ています。そうした性質上、彼らゾンビには雨が必要なのだと判断します。」
「ただ水分を欲しているだけなら、人を襲った時に血液から十分摂れると思うが・・・。」
「ただ水分だけを取るのではなく、細胞分裂が活性化している以上、エネルギーが必要です。
そのエネルギー源となるのが、赤い雨に含まれる毒性の強い成分だと仮定しています。」
「なるほどな。」
「以上が、ゾンビ対策班からの報告です。」
「ありがとう。・・・気象観測班。報告を。」
「はい、我々が今回調査の結果得た情報は、赤い雨の降る条件です。」
「なにぃ!直ぐに聞かせてくれ!」
「雨が降る基本的なシステムは変わっていません。海の水が蒸発し、その水分が地上に降る。
しかし、昔の地球と大きく変わっているのは、雲が出来ない。という事です。
ですが、これには訳がありました。それは、海から蒸発した水分が上空で冷える間もなく
地上に降り注いでいるようです。
しかも、この半年間、気温を観測していましたが・・・月の平均温度が51℃。
雨の降る日に限っては、56℃まで上がっていました。」
「高温になると雨が降りやすいのか・・・。」
議論は白熱し終了時間を過ぎて尚、討論は続いた。
その甲斐あって、手記にしるされていた謎も少しばかりではあるが解けた。
これまでの調査団は誰一人として帰って来ていないのだ。
第三調査船団の一時的な帰還はあったが、その面々は次の調査船団として駆り出され
そのまま、消息を絶っている。
どの調査団も、赤い雨とゾンビの関係性に気付く間もなく
雨に打たれたか、もしくはゾンビに襲われ全滅していったのだろう。
俺はこれまでの事をノートに書き、そして、個人的な見解も踏まえた上での考察を
記録として残すことにした。
ある日はそれを議論に役立て、またある日はこれまでの道筋を見直し答えを得るために。
その間、ゾンビによる襲撃は4回にも及び
生き残りも少しずつ数を減らしていた。
しかし、流石の調査団だけあり、ゾンビ襲撃について大きな手掛かりを手にしていた。
「つまり、ゾンビ共は赤い雨を追って移動している。と?」
「赤い雨が亡者において細胞活性を促す事は研究でも分かっていた。しかし、研究材料に使ったのは
実験ネズミと少量の赤い雨のみでその結果はネズミの施術痕が消えたという事。
・・・もし、野外で大量の雨を浴びたとしたら・・・遺体が歩き出し、人を襲う事も十分に考えられる。」
「関係性は分かったが・・・雨を追う習性については?」
「人間の細胞は凡そ7割が水分で出来ています。そうした性質上、彼らゾンビには雨が必要なのだと判断します。」
「ただ水分を欲しているだけなら、人を襲った時に血液から十分摂れると思うが・・・。」
「ただ水分だけを取るのではなく、細胞分裂が活性化している以上、エネルギーが必要です。
そのエネルギー源となるのが、赤い雨に含まれる毒性の強い成分だと仮定しています。」
「なるほどな。」
「以上が、ゾンビ対策班からの報告です。」
「ありがとう。・・・気象観測班。報告を。」
「はい、我々が今回調査の結果得た情報は、赤い雨の降る条件です。」
「なにぃ!直ぐに聞かせてくれ!」
「雨が降る基本的なシステムは変わっていません。海の水が蒸発し、その水分が地上に降る。
しかし、昔の地球と大きく変わっているのは、雲が出来ない。という事です。
ですが、これには訳がありました。それは、海から蒸発した水分が上空で冷える間もなく
地上に降り注いでいるようです。
しかも、この半年間、気温を観測していましたが・・・月の平均温度が51℃。
雨の降る日に限っては、56℃まで上がっていました。」
「高温になると雨が降りやすいのか・・・。」
議論は白熱し終了時間を過ぎて尚、討論は続いた。
その甲斐あって、手記にしるされていた謎も少しばかりではあるが解けた。
これまでの調査団は誰一人として帰って来ていないのだ。
第三調査船団の一時的な帰還はあったが、その面々は次の調査船団として駆り出され
そのまま、消息を絶っている。
どの調査団も、赤い雨とゾンビの関係性に気付く間もなく
雨に打たれたか、もしくはゾンビに襲われ全滅していったのだろう。
俺はこれまでの事をノートに書き、そして、個人的な見解も踏まえた上での考察を
記録として残すことにした。
ある日はそれを議論に役立て、またある日はこれまでの道筋を見直し答えを得るために。
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