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仮説の向こう側へ
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「皆、この探索はリーダー達の会議で決まった事は知ってるでしょう?
最初こそ、近場のマップ制作とかで成果を上げていた探索班だけど、ここ1~2ヶ月は
大した成果が上がってない。にも拘らず、探索班の改善などのテコ入れはされてないんだよ。」
「確かに、変ですね。」
「それどころか、赤い雨が降る事は周知の上なのに、ソレに関しても何の対策もない。」
「それって、私らが赤い雨の被害受けるの前提でって事?」
「そして、ゾンビ襲撃。俺達探索班の結成はゾンビ襲撃後に可決された事なんだよね。」
「・・・まさしく、撒き餌って感じだな。」
「普通に考えれば、ゾンビがうろついてるかもしれない街中を歩き回る。なんて誰も・・・ね。」
「なのに、可決された探索班・・・しかも複数の班が・・・。」
「この事から、俺はリーダー連中の大部分が何かしらの裏がある人物だと思ってる。」
「例えば?」
「・・・そうだな。政府直轄の人間?だったりかな。」
「いやいや、待てよ。虹色。リーダーは俺達の多数決で決まったはずだ。そんなのあり得ないだろう。」
「正春、俺達が決めたリーダーの大部分は体育館で死んでるだろ。」
「!」
「・・・目の前で・・・見捨ててきたじゃないか。」
「ぐぅの音もでねぇ・・・。」
「でも、あの時から違和感があった。」
「何?」
「正門を突破された場合、昇降口に逃げる事を考えたのは俺だ。そして、あの時
それを知っていたのは、正春とスプリンター並みの足を持つ新ケ谷だけだ。
にも拘わらず、裏門が突破された時、昇降口には俺達以外にも複数の人間がいた。」
「・・・普通の事じゃねぇか。逃げようと思ったら・・・。」
「逃げようと思ったら、遠い上に階段を上る昇降口より、体育館に近い裏口から校内に逃げるだろ。」
「・・・あ。」
「なぜ、そんな面倒臭い事までして昇降口にいなきゃならなかったんだ?」
「・・・。」
「生き残った人数を把握する為じゃないのか?」
一同が驚愕の事実に沈黙する中、俺はある決断を発表する。
「次のリーダー会議で、裏切者を暴こうと思う。」
「よ、よせ!相手が何人いるか分からないんだぞ!」
「でも、このまま従っていたら確実に殺されるか、道具にされて終わりだ。」
「あ、あの!」
急に立ち上がったのは、小島だ。
「ぼ、僕も・・・その、怪しい人が居るっていうのは薄々気付いてた・・・。
だ、だから、その・・・。」
「どうしたの。小島君」
「リ、リーダー!コレ使って欲しいんだ!」
彼はポケットから小型のペンを取り出し、俺の前まで持ってきた。
「これは?」
「ペン型の盗聴器だよ。」
「え?」
その一言に一瞬、場が凍り付いた。
「い、いや。そういう・・・変な事に使おうとかじゃなくて!
そ、その・・・会議の様子を、校内に流したらどうかな。と・・・。」
「それは、いいアイデアだと思う。校内放送に繋ぐ事は可能なの?」
「この間、放送室の機材を見に行ったんだ。あそこの機材のレベルなら無線でも十分、校内に放送できるよ。」
「分かった。小島君はこういう方面に強いんだね?」
「ある程度の機械なら治したり出来るし、システムハックとかも得意だよ。」
「小島っち、スゲェじゃん!うはははは。」
ここに来て、冴えないオタク臭満載だった青年が、実は凄腕のエンジニア兼ハッカーである事が分かり
一同は、驚きと共にそのギャップに笑うのであった。
最初こそ、近場のマップ制作とかで成果を上げていた探索班だけど、ここ1~2ヶ月は
大した成果が上がってない。にも拘らず、探索班の改善などのテコ入れはされてないんだよ。」
「確かに、変ですね。」
「それどころか、赤い雨が降る事は周知の上なのに、ソレに関しても何の対策もない。」
「それって、私らが赤い雨の被害受けるの前提でって事?」
「そして、ゾンビ襲撃。俺達探索班の結成はゾンビ襲撃後に可決された事なんだよね。」
「・・・まさしく、撒き餌って感じだな。」
「普通に考えれば、ゾンビがうろついてるかもしれない街中を歩き回る。なんて誰も・・・ね。」
「なのに、可決された探索班・・・しかも複数の班が・・・。」
「この事から、俺はリーダー連中の大部分が何かしらの裏がある人物だと思ってる。」
「例えば?」
「・・・そうだな。政府直轄の人間?だったりかな。」
「いやいや、待てよ。虹色。リーダーは俺達の多数決で決まったはずだ。そんなのあり得ないだろう。」
「正春、俺達が決めたリーダーの大部分は体育館で死んでるだろ。」
「!」
「・・・目の前で・・・見捨ててきたじゃないか。」
「ぐぅの音もでねぇ・・・。」
「でも、あの時から違和感があった。」
「何?」
「正門を突破された場合、昇降口に逃げる事を考えたのは俺だ。そして、あの時
それを知っていたのは、正春とスプリンター並みの足を持つ新ケ谷だけだ。
にも拘わらず、裏門が突破された時、昇降口には俺達以外にも複数の人間がいた。」
「・・・普通の事じゃねぇか。逃げようと思ったら・・・。」
「逃げようと思ったら、遠い上に階段を上る昇降口より、体育館に近い裏口から校内に逃げるだろ。」
「・・・あ。」
「なぜ、そんな面倒臭い事までして昇降口にいなきゃならなかったんだ?」
「・・・。」
「生き残った人数を把握する為じゃないのか?」
一同が驚愕の事実に沈黙する中、俺はある決断を発表する。
「次のリーダー会議で、裏切者を暴こうと思う。」
「よ、よせ!相手が何人いるか分からないんだぞ!」
「でも、このまま従っていたら確実に殺されるか、道具にされて終わりだ。」
「あ、あの!」
急に立ち上がったのは、小島だ。
「ぼ、僕も・・・その、怪しい人が居るっていうのは薄々気付いてた・・・。
だ、だから、その・・・。」
「どうしたの。小島君」
「リ、リーダー!コレ使って欲しいんだ!」
彼はポケットから小型のペンを取り出し、俺の前まで持ってきた。
「これは?」
「ペン型の盗聴器だよ。」
「え?」
その一言に一瞬、場が凍り付いた。
「い、いや。そういう・・・変な事に使おうとかじゃなくて!
そ、その・・・会議の様子を、校内に流したらどうかな。と・・・。」
「それは、いいアイデアだと思う。校内放送に繋ぐ事は可能なの?」
「この間、放送室の機材を見に行ったんだ。あそこの機材のレベルなら無線でも十分、校内に放送できるよ。」
「分かった。小島君はこういう方面に強いんだね?」
「ある程度の機械なら治したり出来るし、システムハックとかも得意だよ。」
「小島っち、スゲェじゃん!うはははは。」
ここに来て、冴えないオタク臭満載だった青年が、実は凄腕のエンジニア兼ハッカーである事が分かり
一同は、驚きと共にそのギャップに笑うのであった。
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