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投稿主「メカ」の話
「ヒトコワ」 : 知らぬが仏 3
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一度は引き上げてしまった「形見捜索」だが、私は日を改めて再度現地へ向かった。
ハッキリ言ってしまえば、再び現地へ向かうまでの数日間は
何度も、末野さんに対して「断りのメール」を送ろうとしていた。
「そもそも、心霊に関係ないですよね?」
「なぜ、自分で行かないのですか?」
など、多くの文言をパソコンで打ち出しては削除を繰り返していた。
その理由は、やはり
現地で体感した・・・あの「音」が原因であろう。
あの「音」の正体を探りたい。
私の中にあった、ただ一つの好奇心がメール送信を邪魔していたのだ。
二度目の現地。
私は直ぐにはリング捜索を開始しなかった。
まず、私が行ったのは周辺の雑木林を軽く見て回る事。
件の地は、まるで林道のように左右を雑木林で囲まれたスポットがある。
季節が季節なら、きっと綺麗な紅葉が見られたことだろう。
しかし、当時の私が現地を訪れたのは3月だった。
その林道も、見てくれだけで言うなら
葉が落ち切った「坊主並木」である。
その殺風景さが・・・やはりというべきか
どこか「虚しさ」を助長する。
平日の昼間。
こんな廃墟同然の現場に、人など来るわけがない・・・。
そう思いたかった。
林道をゆっくりと歩き、左右をキョロキョロと確認しながら歩いていた矢先。
私の左後ろから
「ガサガサガサッ!」と枯葉をかき分ける音がした。
あまりに近い距離からの突然の物音に、一瞬心臓が飛び出掛けた思いだ。
「うっ!・・・なんだ!?」
勢い良く振り返った私の視界には、雑木林から躍り出て走り去っていく男の姿があった。
「・・・え?・・・は?」
一瞬、私にはそれが「人」なのか「霊」なのかが判別できなかった。
だが・・・私には「霊なんてものは視えない」。
その結論が脳に浮かんだ時、私は男を追いかけていた。
結果から言えば、私は男を捕らえる事は出来なかった。
しかし、見た目から
その男は40代前後で、ひと昔前の「オタク」のような恰好をした人物だ。
チェックのネルシャツにジーパンという・・・凡そ3月には不釣り合いな格好の男。
猛然と逃げていく男を後目に、私の脳内はすでにパニックだった。
その男は
私より先に現地に居た可能性が高い。
そして、私を見て「姿を隠していた可能性もある」のだ。
でなければ、逃げていく理由が分からない。
私は男の存在に気付かず素通りしていたのだ。
そのまま、息を殺してやり過ごせばよかったはずだ。
捕まるリスクを冒してまで・・・男は逃げる選択をした。
その日、私は好奇心と恐怖心が克ち合って形見捜索どころではなかった・・・。
ハッキリ言ってしまえば、再び現地へ向かうまでの数日間は
何度も、末野さんに対して「断りのメール」を送ろうとしていた。
「そもそも、心霊に関係ないですよね?」
「なぜ、自分で行かないのですか?」
など、多くの文言をパソコンで打ち出しては削除を繰り返していた。
その理由は、やはり
現地で体感した・・・あの「音」が原因であろう。
あの「音」の正体を探りたい。
私の中にあった、ただ一つの好奇心がメール送信を邪魔していたのだ。
二度目の現地。
私は直ぐにはリング捜索を開始しなかった。
まず、私が行ったのは周辺の雑木林を軽く見て回る事。
件の地は、まるで林道のように左右を雑木林で囲まれたスポットがある。
季節が季節なら、きっと綺麗な紅葉が見られたことだろう。
しかし、当時の私が現地を訪れたのは3月だった。
その林道も、見てくれだけで言うなら
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その殺風景さが・・・やはりというべきか
どこか「虚しさ」を助長する。
平日の昼間。
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そう思いたかった。
林道をゆっくりと歩き、左右をキョロキョロと確認しながら歩いていた矢先。
私の左後ろから
「ガサガサガサッ!」と枯葉をかき分ける音がした。
あまりに近い距離からの突然の物音に、一瞬心臓が飛び出掛けた思いだ。
「うっ!・・・なんだ!?」
勢い良く振り返った私の視界には、雑木林から躍り出て走り去っていく男の姿があった。
「・・・え?・・・は?」
一瞬、私にはそれが「人」なのか「霊」なのかが判別できなかった。
だが・・・私には「霊なんてものは視えない」。
その結論が脳に浮かんだ時、私は男を追いかけていた。
結果から言えば、私は男を捕らえる事は出来なかった。
しかし、見た目から
その男は40代前後で、ひと昔前の「オタク」のような恰好をした人物だ。
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猛然と逃げていく男を後目に、私の脳内はすでにパニックだった。
その男は
私より先に現地に居た可能性が高い。
そして、私を見て「姿を隠していた可能性もある」のだ。
でなければ、逃げていく理由が分からない。
私は男の存在に気付かず素通りしていたのだ。
そのまま、息を殺してやり過ごせばよかったはずだ。
捕まるリスクを冒してまで・・・男は逃げる選択をした。
その日、私は好奇心と恐怖心が克ち合って形見捜索どころではなかった・・・。
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