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長編特集
道端の花 1 「縁石の花」
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ある相談者から、連絡を受けた。
都合上、相談者を以下「徳本氏」と呼ぶ。
「何時も通勤時に通る道に、花が添えられている。
だが、その花に気が付いた時期から、不幸が続いている。話を聞いてほしいです。」
話の詳細はこうだ。
ある朝の事。
その日は運悪く、寝坊したそうだ。
急いで駅に向かう為に、自転車に跨り、何時ものルートを通る。
その道中、信号に引っかかり止まっていると
対岸の道の少し外れに位置する路地前で
1人の女性が、うずくまっていたそうだ。
最初は、体調が悪いのか?と疑ったそうだが
その女性は、直ぐに立ち上がり、そのまま立ち去ったという。
急いでいた事も有り、その時は気にしなかったそうだ。
その日の帰り道、徳本氏は女性が蹲っていた箇所を確認したそうだ。
・・・そこには、小さな花束が縁石に捧げられていたそうだ。
徳本氏は瞬時に悟った。
「これは、手向けの花か・・・。」
白く美しい花は穏やかな風に靡いていたという。
それから数日。
毎日の様に、徳本氏はその花を気に留めながら出社していた。
だが・・・
そのたった数日の間にも、小さな異変は起きていたそうだ。
例えば、原因不明の頭痛。
例えば、謎の視線。
例えば、軽い怪我の増加。
しかし、徳本氏は自身を「鈍感だ」と自認していた様で
多少の異変には気付かなかったそうだ。
徳本氏が、いよいよ異常だ。と認識したのは
車との接触事故だったそうだ。
車道脇を走る徳本氏の横を、すれすれで通ろうとする車の
サイドミラーが徳本氏の肘を直撃したそうだ。
その勢い余って、徳本氏は自転車のコントロールを失い、宙を舞ったという。
宙を舞っている間に、見知らぬ男の顔を見たという。
一瞬であった為にはっきりとは覚えていなかったそうだ。
その上、直後に体を打ち付けた衝撃で、それ所ではなかったという。
その後、病院へ運ばれたそうだが
頭の中では何度も、事故の時に見た映像がフラッシュバックしていた。
だが、思い出せば思い出すほどに
あの時見た人物が、男だったのかどうか。定かではなくなったという。
ぼんやりとした輪郭は思い出せるものの、これといった特徴が思い出せなかったそうだ。
数日間の静養が必要と診断された徳本氏は
異変や男の謎を解決する為、ネットで多くの情報を集めていた所
私が過去、体験談を記述していた掲示板に辿り着いたそうだ。
そして・・・。
徳本氏が仕事に復帰し、再びあの道を通り出した頃
花が手向けられていた縁石には、何も無くなっていたというのだ。
確かに数日が経過し、花の状態などを保つことが難しく
清掃員などによって処分されたとしても
新しい花を手向けるなどの時間はあったはずなのだ。
だが
その日以降、暫くの間
花が手向けられる事は無かったという。
都合上、相談者を以下「徳本氏」と呼ぶ。
「何時も通勤時に通る道に、花が添えられている。
だが、その花に気が付いた時期から、不幸が続いている。話を聞いてほしいです。」
話の詳細はこうだ。
ある朝の事。
その日は運悪く、寝坊したそうだ。
急いで駅に向かう為に、自転車に跨り、何時ものルートを通る。
その道中、信号に引っかかり止まっていると
対岸の道の少し外れに位置する路地前で
1人の女性が、うずくまっていたそうだ。
最初は、体調が悪いのか?と疑ったそうだが
その女性は、直ぐに立ち上がり、そのまま立ち去ったという。
急いでいた事も有り、その時は気にしなかったそうだ。
その日の帰り道、徳本氏は女性が蹲っていた箇所を確認したそうだ。
・・・そこには、小さな花束が縁石に捧げられていたそうだ。
徳本氏は瞬時に悟った。
「これは、手向けの花か・・・。」
白く美しい花は穏やかな風に靡いていたという。
それから数日。
毎日の様に、徳本氏はその花を気に留めながら出社していた。
だが・・・
そのたった数日の間にも、小さな異変は起きていたそうだ。
例えば、原因不明の頭痛。
例えば、謎の視線。
例えば、軽い怪我の増加。
しかし、徳本氏は自身を「鈍感だ」と自認していた様で
多少の異変には気付かなかったそうだ。
徳本氏が、いよいよ異常だ。と認識したのは
車との接触事故だったそうだ。
車道脇を走る徳本氏の横を、すれすれで通ろうとする車の
サイドミラーが徳本氏の肘を直撃したそうだ。
その勢い余って、徳本氏は自転車のコントロールを失い、宙を舞ったという。
宙を舞っている間に、見知らぬ男の顔を見たという。
一瞬であった為にはっきりとは覚えていなかったそうだ。
その上、直後に体を打ち付けた衝撃で、それ所ではなかったという。
その後、病院へ運ばれたそうだが
頭の中では何度も、事故の時に見た映像がフラッシュバックしていた。
だが、思い出せば思い出すほどに
あの時見た人物が、男だったのかどうか。定かではなくなったという。
ぼんやりとした輪郭は思い出せるものの、これといった特徴が思い出せなかったそうだ。
数日間の静養が必要と診断された徳本氏は
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私が過去、体験談を記述していた掲示板に辿り着いたそうだ。
そして・・・。
徳本氏が仕事に復帰し、再びあの道を通り出した頃
花が手向けられていた縁石には、何も無くなっていたというのだ。
確かに数日が経過し、花の状態などを保つことが難しく
清掃員などによって処分されたとしても
新しい花を手向けるなどの時間はあったはずなのだ。
だが
その日以降、暫くの間
花が手向けられる事は無かったという。
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