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視線の正体
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これは、現在43歳の男性の話だ。
とあるネットで見かけた相談だった。
彼は東京に住んでいる。
独り暮らしだそうだ。
そんな彼が久しぶりに実家へ帰った時の話だ。
実家のある島根県へ帰ったのは実に15年ぶりだという。
しかし、彼は実家に着くなり
妙な居心地の悪さを感じたそうだ。
実家には年老いた母と父2人。
だが、彼は家の中で少なくとも5人以上が居るのではないか?という
不思議な感覚になったという。
そして、その正体が「視線だ」という事に気付いた。
家の何処に居ても、見られている。付いて来る。
両親はこの事に気付いて居なかった様だ。
とはいえ、久しぶりの実家。
帰って来た疲れのせいだろうと
ゆっくり過ごす事を決めたそうだ。
帰って来る途中
右を見ても左を見ても
あるのは畑や平屋。
のどかな景色に、都会の騒々しさなど何処吹く風だ。
1日2日、余暇を過ごすには持って来い。の土地であるが
如何せん、田舎であるため
若者が時間を潰すには苦労する事だろう。
自宅の窓から見える景色は、何一つ変わらず
都会で乾いた心に水を指す様だったと彼は語る。
・・・野暮ったい視線さえ、感じなければ・・・。
就寝時になっても、まとわりつくような視線は健在であった。
だが、ここで彼はある事に気付く。
視線を感じるのは「外」だ。と
常に見られている気がするのは「窓越しの外」だったそうだ。
彼は窓際に立ち、視線を感じた瞬間にカーテンを勢いよく開けたそうだ。
だが、当然というべきか。
其処には誰も居なかった。
カーテンを開けた事で視線が収まるかと思った矢先
視線の感覚はより一層、はっきりと分かるようになったそうだ。
両手でも数えきれない人数から見られている。
そう、察知したそうだ。
額からは脂汗が滲み、たまらずトイレに逃げ込んだ。
狭い個室に若干の安堵を覚えたそうだ。
しかし・・・。
「よし、さっさと寝よう!」そう決意し
振り返り便座の蓋を下ろそうとした時。
視線の高さにある小窓に目が行った。
其処には、見た事もない老人が、ビタァ~っと小窓に張り付いていたそうだ。
その顔は、口角が上がりニヤ付いていたそうだ。
彼はその光景に溜まらず悲鳴を上げた。
無理もない、そのトイレは2階なのだ。
2階の小さな小窓から老人が顔を覗かせるなど、だれも想像できないだろう。
その悲鳴を聞いて、両親が直ぐに駆けつけたそうだが
小窓の老人は消えていたそうだ。
必死に両親に、出来事を説明したそうだが
肝心の両親は、見る見るうちにバツが悪そうな顔に変わっていったらしい。
無理もない、この15年の間に
家の裏側に墓地が出来、怪奇現象に悩まされている。など
言える訳もなかった・・・。
その後、彼は東京に戻り
数年が経ち、両親は他界。
・・・件の実家は、あまりの恐怖に再び足を運ぶ勇気がなく
未だに空き家になったままだそうだ。
とあるネットで見かけた相談だった。
彼は東京に住んでいる。
独り暮らしだそうだ。
そんな彼が久しぶりに実家へ帰った時の話だ。
実家のある島根県へ帰ったのは実に15年ぶりだという。
しかし、彼は実家に着くなり
妙な居心地の悪さを感じたそうだ。
実家には年老いた母と父2人。
だが、彼は家の中で少なくとも5人以上が居るのではないか?という
不思議な感覚になったという。
そして、その正体が「視線だ」という事に気付いた。
家の何処に居ても、見られている。付いて来る。
両親はこの事に気付いて居なかった様だ。
とはいえ、久しぶりの実家。
帰って来た疲れのせいだろうと
ゆっくり過ごす事を決めたそうだ。
帰って来る途中
右を見ても左を見ても
あるのは畑や平屋。
のどかな景色に、都会の騒々しさなど何処吹く風だ。
1日2日、余暇を過ごすには持って来い。の土地であるが
如何せん、田舎であるため
若者が時間を潰すには苦労する事だろう。
自宅の窓から見える景色は、何一つ変わらず
都会で乾いた心に水を指す様だったと彼は語る。
・・・野暮ったい視線さえ、感じなければ・・・。
就寝時になっても、まとわりつくような視線は健在であった。
だが、ここで彼はある事に気付く。
視線を感じるのは「外」だ。と
常に見られている気がするのは「窓越しの外」だったそうだ。
彼は窓際に立ち、視線を感じた瞬間にカーテンを勢いよく開けたそうだ。
だが、当然というべきか。
其処には誰も居なかった。
カーテンを開けた事で視線が収まるかと思った矢先
視線の感覚はより一層、はっきりと分かるようになったそうだ。
両手でも数えきれない人数から見られている。
そう、察知したそうだ。
額からは脂汗が滲み、たまらずトイレに逃げ込んだ。
狭い個室に若干の安堵を覚えたそうだ。
しかし・・・。
「よし、さっさと寝よう!」そう決意し
振り返り便座の蓋を下ろそうとした時。
視線の高さにある小窓に目が行った。
其処には、見た事もない老人が、ビタァ~っと小窓に張り付いていたそうだ。
その顔は、口角が上がりニヤ付いていたそうだ。
彼はその光景に溜まらず悲鳴を上げた。
無理もない、そのトイレは2階なのだ。
2階の小さな小窓から老人が顔を覗かせるなど、だれも想像できないだろう。
その悲鳴を聞いて、両親が直ぐに駆けつけたそうだが
小窓の老人は消えていたそうだ。
必死に両親に、出来事を説明したそうだが
肝心の両親は、見る見るうちにバツが悪そうな顔に変わっていったらしい。
無理もない、この15年の間に
家の裏側に墓地が出来、怪奇現象に悩まされている。など
言える訳もなかった・・・。
その後、彼は東京に戻り
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