骸行進

メカ

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霊視鑑定人X氏による鑑定など。

「遺失物は・・・。」鑑定

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私の友人「荻野」が同僚から聞いた話を
例に漏れず、X氏に相談。

その結果、この話に出て来た「落とし物」は「呪物」であった可能性が高い。
との事だった。
X氏曰く、八の字に巻かれた人毛は「非常に凶悪」だそうだ。

お祓いを受けたとしても、短期間の内に呪いが返って来る事を示唆しているという。
いわゆる「円環」だそうだ。
巡り巡って、元の場所へと帰る。
それが、この呪物の特徴である。

また、この人毛が「本物の毛」であった場合。
その呪いの対象となった者は言葉には言い表せない不幸に見舞われる可能性がある。

本物の人毛を八の字に括れるほどの長さだ。
余程、長期間の間「恨みの念」を貯め込んでいた事だろう。

さらに、この呪物の恐ろしい所は
もう一つ、あり得ない物が入っていた点だ。

本来、呪いとはお祓いや呪詛返しにより
簡単に散ってしまうものだ。
だが、それはあくまでも「ノーリスクで呪った場合」である。

「人を呪わば穴二つ」と言うように
呪いとは常に「しっぺ返し」と隣り合わせである。

だが、X氏曰く
この巾着袋の呪物に置いて、それはまず起こり得ないだろう。との事だ。

呪いとは、遅かれ早かれ「代償」が付き物である。
この巾着袋の呪者は、あえて
その「代償」を先払いしている可能性がある。
それが「歯」だ。

どの様な方法か不明であるが
この「歯」は間違いなく、当人の物である可能性が高いそうだ。
幼い頃に抜けた乳歯であったり、何かの拍子で抜けた歯でも使えるそうだ。

コレをいわば「人形」の様に「呪詛返しの身代わり」として
共に入れたものだと推察される。

X氏の推理として
この巾着袋は呪者がその対象へ手渡す前段階であった可能性が強いそうだ。
なぜなら
「そんな物」が入った小銭入れを、好んで使う人など居ないだろう。
それと同時に
X氏は「老齢の女性」を酷く心配していた。

偶然とはいえ、そんな物を拾い
尚且つ、現象に見舞われている。
場合によっては、拾い主であるその女性が呪いの対象になった可能性もある。
故にその女性の安否がとても気になっているそうだ。

更に「田辺さん」においても
X氏は非常に気になっている様子であった。

なぜなら・・・
これから誰かを呪おうとする者が、一番肝心な呪物を落として去るだろうか?
そして、拾い主の女性は「すぐそこで拾った。」と言っている。

・・・つまり、この呪物は
駐在に勤務する誰かを狙って、あえて落としていったのではないか?
と、X氏は語った・・・。

今となっては、「荻野」も「田辺さん」とは連絡が取れる様な仲でもなく
「田辺さん」の安否は分からないそうだ。
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