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視える友人「絢女」の話
絢女と出合った日 その1
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今回登場する私の友人
「絢女」は私が22の時、ある事をきっかけにその後も体験談などを話す仲となった。
私が初めて彼女と顔を合わせたのは、とある「オフ会」だった。
当時の私は、それこそ「何か憑いているのではないか?」と思えるほどに
人生を大転落していた真っ只中だった。
私がその「オフ会」に参加した理由も
その「彼女」に出会うためだったのだ。
私の耳を以てしても、私に憑いている者が分からないのではないか?と
疑心暗鬼になっていた時期だ。
「いや~。遅くなってごめんね。バス停混んでてさぁ。」
「・・・貴女が、絢女さん?ですか?」
「止めてよ、『絢女さん』とか。普通に絢女かアヤとても呼んで。同い年でしょ?」
私が初めて彼女に会った時
印象は「チャラい女」だった。
勝手なイメージだが、視える人物とはもっと「堅い」人物なのだろうと思っていた。
実際、彼女と知り合った「オフ会」も
「ホラー映画」の同好会のようなものでlineのグループチャットだった。
その中でも、彼女は異質な存在だった。
lineでの彼女の印象は「占い師」そのものである。
メンバーの悩みを言い当ててみたり、相談に乗ってみたり。
それこそ「本業の人なのかな?」と思うほどであった。
オフ会の後、私は彼女に頼み込み時間を作ってもらった。
近場のカフェに移動し
私は、それまでに起きた「私の不の連続」を語った。
その上で、彼女に「視て」貰おうと思ったのだ。
しかし、答えは想像を裏切った。
「ん~。何も視えないよ?不思議な位に。」
彼女の言葉を聞き、私は落胆した。
同時に、学生時代に私の周りに集まって来た連中の気持ちも察する事となった。
私に縋る者
「あぁ、こいつでもダメか・・・。」
私を疑う者
「やっぱり嘘か。」
だが、彼女は言葉を続けた。
「強いて言えばね、50~60位の女性。着物を着てピシッとしてる人。
ちょっとパーマ掛かってて、ほうれい線がやや深めの人が後ろに居る。
・・・でもまぁ、この人はご先祖様だね。」
その一言に私は凍り付いた。
間違いない。母方の祖母である。
祖母は私が生まれる以前に亡くなっていた為、直接の関わりは無かった。
だが、祖母は料亭の女将をしていたという。
実際の姿こそ見た事は無いが、私は幾度となく祖母の遺影を眼にしている。
クシャっとした癖毛、強い眼差し、笑顔に映えるほうれい線。
間違いなく、彼女は本物だ。
更に彼女は続ける。
「ところでさぁ。コレ・・・聞こえてるんでしょ?」
パフェを食べていたスプーンで彼女は何もない空間を指す。
そして、その空間から聞こえる嗚咽。
まるで床に転がり悶える様に・・・。
「苦しい・・・苦しい苦しい、咽が焼ける!」
はっきりと聞こえる。
だが、私にはその存在を見る事ができない・・・。
「気を付けなよ?メカの方、ずっと見てるから。」
「・・・え?」
「貴方、多分『憑依体質』だよ。」
混乱する私を他所に、彼女は話を続けるのであった。
「絢女」は私が22の時、ある事をきっかけにその後も体験談などを話す仲となった。
私が初めて彼女と顔を合わせたのは、とある「オフ会」だった。
当時の私は、それこそ「何か憑いているのではないか?」と思えるほどに
人生を大転落していた真っ只中だった。
私がその「オフ会」に参加した理由も
その「彼女」に出会うためだったのだ。
私の耳を以てしても、私に憑いている者が分からないのではないか?と
疑心暗鬼になっていた時期だ。
「いや~。遅くなってごめんね。バス停混んでてさぁ。」
「・・・貴女が、絢女さん?ですか?」
「止めてよ、『絢女さん』とか。普通に絢女かアヤとても呼んで。同い年でしょ?」
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印象は「チャラい女」だった。
勝手なイメージだが、視える人物とはもっと「堅い」人物なのだろうと思っていた。
実際、彼女と知り合った「オフ会」も
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その中でも、彼女は異質な存在だった。
lineでの彼女の印象は「占い師」そのものである。
メンバーの悩みを言い当ててみたり、相談に乗ってみたり。
それこそ「本業の人なのかな?」と思うほどであった。
オフ会の後、私は彼女に頼み込み時間を作ってもらった。
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私は、それまでに起きた「私の不の連続」を語った。
その上で、彼女に「視て」貰おうと思ったのだ。
しかし、答えは想像を裏切った。
「ん~。何も視えないよ?不思議な位に。」
彼女の言葉を聞き、私は落胆した。
同時に、学生時代に私の周りに集まって来た連中の気持ちも察する事となった。
私に縋る者
「あぁ、こいつでもダメか・・・。」
私を疑う者
「やっぱり嘘か。」
だが、彼女は言葉を続けた。
「強いて言えばね、50~60位の女性。着物を着てピシッとしてる人。
ちょっとパーマ掛かってて、ほうれい線がやや深めの人が後ろに居る。
・・・でもまぁ、この人はご先祖様だね。」
その一言に私は凍り付いた。
間違いない。母方の祖母である。
祖母は私が生まれる以前に亡くなっていた為、直接の関わりは無かった。
だが、祖母は料亭の女将をしていたという。
実際の姿こそ見た事は無いが、私は幾度となく祖母の遺影を眼にしている。
クシャっとした癖毛、強い眼差し、笑顔に映えるほうれい線。
間違いなく、彼女は本物だ。
更に彼女は続ける。
「ところでさぁ。コレ・・・聞こえてるんでしょ?」
パフェを食べていたスプーンで彼女は何もない空間を指す。
そして、その空間から聞こえる嗚咽。
まるで床に転がり悶える様に・・・。
「苦しい・・・苦しい苦しい、咽が焼ける!」
はっきりと聞こえる。
だが、私にはその存在を見る事ができない・・・。
「気を付けなよ?メカの方、ずっと見てるから。」
「・・・え?」
「貴方、多分『憑依体質』だよ。」
混乱する私を他所に、彼女は話を続けるのであった。
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