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視える友人「絢女」の話
夜逃げ 終
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結論から言ってしまえば、絢女の友人は
その後、事故死している。
友人の変貌に恐れを覚えた絢女は
そそくさと逃げ帰った訳だが、次に会う予定まではすっぽかせない。
待ち合わせに指定されたファミレスで待つこと30分。
友人は現れなかったそうだ。
幾度か連絡を試みるも、全て音信不通。
後日、絢女は友人の部屋を訪れたそうだが
そこでも、友人とは会えなかった。
帰り際の事だ。
一人の初老女性とすれ違う。
その顔は見覚えのある顔だ。
「おばさん!?」
「え・・・絢女ちゃんじゃないの。娘に会いに来てくれたのね。」
「おばさん、どうして・・・?」
その女性は友人の母であった。
だが、何時もと様子が違う。
常に暗い顔、手には花束が抱えられていた。
「部屋まで行ったけど居ないみたいだし、仕事なのかも。」
「・・・。」
「おばさん?」
「そう・・・。絢女ちゃんにはまだ伝わってなかったのね・・・。」
「?」
友人の母から語られた衝撃の一言。
友人に相談を持ち掛けられ、部屋を訪れたあの日。
友人は亡くなった。
自殺だったそうだ。
再び会う事を約束した直後、友人は部屋で一人
首を吊った。
数日後、異臭に気付いた団地住人と大家によって遺体が発見された。
その部屋には、一人分の食事と携帯が机に置かれていたそうだ。
警察の介入もあったそうだが、事件性はないとの事で捜査は終了。
しかし・・・。
証拠品として預かられていた携帯は
母親曰く、ナンバーロックの暗証番号が変えられていたそうだ。
その事から、警察サイドでも個人情報を取り扱う点で
「無暗に閲覧する事はタブーであろう。」との判断の元、返却された。
・・・その母親が「この携帯、何か奇妙で気持ち悪いの。」と
その場で見せて来たのだという。
実の娘の遺品を「奇妙」「気持ち悪い」など
本当であれば、粉微塵も出てこない言葉だろう。
だからこそ、絢女はその言葉が意味するものが「何かしらの恐怖」である事を察していた。
・・・そして。
その形態をショップへ預け、ナンバーロックを解除。
その後、データを確認した絢女は、私に連絡をしてきた。
無くなった友人の携帯に残されていたデータ・・・。
それは音声データである。
日付は亡くなったとされる日の夜11時からの物だ。
一人で聞く勇気がない。と
絢女は私と共にそのデータを聞く事を提案してきたのだ。
冒頭、2分前後は布をこする様な・・・カサカサとした音が流れる。
私はその音が何なのか直ぐに理解した。
だが、絢女はまだ理解していない様子だ。
その後、男女二人の声が重なる様に
「これでいい。これで楽になれる。楽しいなぁ。」という発言。
女性の方の声は友人の物であり、男性の方の声は
友人と会った際に聞いた、正体不明の声だと絢女は言う。
そして・・・板やプラスチックなどの軋む音・・・。
その後に聞こえて来る嘔吐く様な声・・・。
そう。
これは、友人が自殺する間際に録音されたであろう音声だったのだ・・・。
冒頭で聞こえた音の正体。
それは、自身の首に巻き付ける紐や布を簡単にほどけない様にと
編み込んでいた音に違いない・・・。
全てを聞き終えた後、私は直ぐにX氏へと連絡を入れ
絢女と共に、彼の地元である青森まで行く事を決断した・・・。
その後、事故死している。
友人の変貌に恐れを覚えた絢女は
そそくさと逃げ帰った訳だが、次に会う予定まではすっぽかせない。
待ち合わせに指定されたファミレスで待つこと30分。
友人は現れなかったそうだ。
幾度か連絡を試みるも、全て音信不通。
後日、絢女は友人の部屋を訪れたそうだが
そこでも、友人とは会えなかった。
帰り際の事だ。
一人の初老女性とすれ違う。
その顔は見覚えのある顔だ。
「おばさん!?」
「え・・・絢女ちゃんじゃないの。娘に会いに来てくれたのね。」
「おばさん、どうして・・・?」
その女性は友人の母であった。
だが、何時もと様子が違う。
常に暗い顔、手には花束が抱えられていた。
「部屋まで行ったけど居ないみたいだし、仕事なのかも。」
「・・・。」
「おばさん?」
「そう・・・。絢女ちゃんにはまだ伝わってなかったのね・・・。」
「?」
友人の母から語られた衝撃の一言。
友人に相談を持ち掛けられ、部屋を訪れたあの日。
友人は亡くなった。
自殺だったそうだ。
再び会う事を約束した直後、友人は部屋で一人
首を吊った。
数日後、異臭に気付いた団地住人と大家によって遺体が発見された。
その部屋には、一人分の食事と携帯が机に置かれていたそうだ。
警察の介入もあったそうだが、事件性はないとの事で捜査は終了。
しかし・・・。
証拠品として預かられていた携帯は
母親曰く、ナンバーロックの暗証番号が変えられていたそうだ。
その事から、警察サイドでも個人情報を取り扱う点で
「無暗に閲覧する事はタブーであろう。」との判断の元、返却された。
・・・その母親が「この携帯、何か奇妙で気持ち悪いの。」と
その場で見せて来たのだという。
実の娘の遺品を「奇妙」「気持ち悪い」など
本当であれば、粉微塵も出てこない言葉だろう。
だからこそ、絢女はその言葉が意味するものが「何かしらの恐怖」である事を察していた。
・・・そして。
その形態をショップへ預け、ナンバーロックを解除。
その後、データを確認した絢女は、私に連絡をしてきた。
無くなった友人の携帯に残されていたデータ・・・。
それは音声データである。
日付は亡くなったとされる日の夜11時からの物だ。
一人で聞く勇気がない。と
絢女は私と共にそのデータを聞く事を提案してきたのだ。
冒頭、2分前後は布をこする様な・・・カサカサとした音が流れる。
私はその音が何なのか直ぐに理解した。
だが、絢女はまだ理解していない様子だ。
その後、男女二人の声が重なる様に
「これでいい。これで楽になれる。楽しいなぁ。」という発言。
女性の方の声は友人の物であり、男性の方の声は
友人と会った際に聞いた、正体不明の声だと絢女は言う。
そして・・・板やプラスチックなどの軋む音・・・。
その後に聞こえて来る嘔吐く様な声・・・。
そう。
これは、友人が自殺する間際に録音されたであろう音声だったのだ・・・。
冒頭で聞こえた音の正体。
それは、自身の首に巻き付ける紐や布を簡単にほどけない様にと
編み込んでいた音に違いない・・・。
全てを聞き終えた後、私は直ぐにX氏へと連絡を入れ
絢女と共に、彼の地元である青森まで行く事を決断した・・・。
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