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筆者(メカ)の経験談。
歪んだ家 終
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3階に閉じ込められた我々は、ほんの数秒間の沈黙の後
行動に出た。
広樹の実家近くには、彼の叔母夫婦が住んでいた。
それを思い出した彼は、電話でこの状況を叔母に知らせた。
直ぐ助けに向かう。とだけ言葉を交わし電話は切れる。
だが・・・凡そ10分が過ぎようかと言う時
広樹は、青ざめた表情でソワソワとし始め、私の制止を振り切って
3階の物置部屋へと入った。
「おい、広樹!ここ(3階)は何かやばいんだってば!早く下りるぞ!!」
「待ってくれよ!外だけ見させてくれ!」
・・・広樹の言い分はこうだった。
叔母夫婦の家は広樹の実家から5分も離れていないそうだ。
にも拘らず、電話をしてから既に、倍の10分は過ぎてしまっている。
彼の言い分通りなら、とっくに叔母が駆けつけていても可笑しくはないのだ・・・。
しかし、肝心の外からは人影は愚か、車の通る音すらしなかった事を
私も覚えている。
再度、階段下の扉をこじ開けるべく
部屋を出た広樹が「っひ・・・。」と小さく怯える様に後退った・・・。
続く私が見たもの・・・それは
降りる為の階段があるべき左側に、行き止まりとなった壁が立ちふさがっていた。
反対の右側(奥にトイレがある)は
凡そ、外から見た家の大きさとは比較にならない程
その奥行きが膨張していた。
まるで、3階の間取り図をそのまま延長してくっつけたように・・・
目算だけでも200m前後は続いていたと思う。
その細い廊下に左右寸分の狂いなく・・・同じ間取りが延々と・・・。
そのまま、へたれ込んだ広樹の顔には
もう完全に戦意は感じられなかった。
そんな彼を、半ば引き擦る様に奥へ、奥へと進むしかなかった。
途中、幾つかの部屋を開けてみたが
やはり、部屋の造りは今までに見た部屋の配列が延々続いているだけだった。
何が起きているのか、言葉にも詰まるこの状況で
私は何故か、一番奥に見えるトイレを目指していた。
どうしてトイレを目指したのか、はっきりとは覚えていない。
だが「あそこが何かの鍵だ」という思いが強かったのだ。
一歩一歩、距離を縮めるに連れ、広樹の眼にも色が戻って来る。
もはや、引き擦る事無く彼の足で歩いていた。
漸く辿り着いたトイレの扉。
少しばかりの不安を残したまま、私は手を掛けた。
「・・・開かない・・・。」
トイレのノブは力を込めてもうんともすんとも動く事はなかった。
その時、何かの糸が切れたのが分かった。
「もううんざりだ!こんな扉ぁ!ふざけるな!いい加減にしろ!!」
私は、目の前の扉に向かい足蹴を繰り返した。
何かに乗り移られたかのように・・・。
慌てて、私を静止した広樹が
私の代わりにと、扉に向かい体当たりを始めた。
その時・・・
やっと開いた扉の向こうは「リビング」だった・・・。
呆然と立ち尽くす我々を出迎えたのは
電話を聞き、慌てて駆けつけたという広樹の叔母であった。
・・・その間、凡そ3分ほどの出来事であったという・・・。
行動に出た。
広樹の実家近くには、彼の叔母夫婦が住んでいた。
それを思い出した彼は、電話でこの状況を叔母に知らせた。
直ぐ助けに向かう。とだけ言葉を交わし電話は切れる。
だが・・・凡そ10分が過ぎようかと言う時
広樹は、青ざめた表情でソワソワとし始め、私の制止を振り切って
3階の物置部屋へと入った。
「おい、広樹!ここ(3階)は何かやばいんだってば!早く下りるぞ!!」
「待ってくれよ!外だけ見させてくれ!」
・・・広樹の言い分はこうだった。
叔母夫婦の家は広樹の実家から5分も離れていないそうだ。
にも拘らず、電話をしてから既に、倍の10分は過ぎてしまっている。
彼の言い分通りなら、とっくに叔母が駆けつけていても可笑しくはないのだ・・・。
しかし、肝心の外からは人影は愚か、車の通る音すらしなかった事を
私も覚えている。
再度、階段下の扉をこじ開けるべく
部屋を出た広樹が「っひ・・・。」と小さく怯える様に後退った・・・。
続く私が見たもの・・・それは
降りる為の階段があるべき左側に、行き止まりとなった壁が立ちふさがっていた。
反対の右側(奥にトイレがある)は
凡そ、外から見た家の大きさとは比較にならない程
その奥行きが膨張していた。
まるで、3階の間取り図をそのまま延長してくっつけたように・・・
目算だけでも200m前後は続いていたと思う。
その細い廊下に左右寸分の狂いなく・・・同じ間取りが延々と・・・。
そのまま、へたれ込んだ広樹の顔には
もう完全に戦意は感じられなかった。
そんな彼を、半ば引き擦る様に奥へ、奥へと進むしかなかった。
途中、幾つかの部屋を開けてみたが
やはり、部屋の造りは今までに見た部屋の配列が延々続いているだけだった。
何が起きているのか、言葉にも詰まるこの状況で
私は何故か、一番奥に見えるトイレを目指していた。
どうしてトイレを目指したのか、はっきりとは覚えていない。
だが「あそこが何かの鍵だ」という思いが強かったのだ。
一歩一歩、距離を縮めるに連れ、広樹の眼にも色が戻って来る。
もはや、引き擦る事無く彼の足で歩いていた。
漸く辿り着いたトイレの扉。
少しばかりの不安を残したまま、私は手を掛けた。
「・・・開かない・・・。」
トイレのノブは力を込めてもうんともすんとも動く事はなかった。
その時、何かの糸が切れたのが分かった。
「もううんざりだ!こんな扉ぁ!ふざけるな!いい加減にしろ!!」
私は、目の前の扉に向かい足蹴を繰り返した。
何かに乗り移られたかのように・・・。
慌てて、私を静止した広樹が
私の代わりにと、扉に向かい体当たりを始めた。
その時・・・
やっと開いた扉の向こうは「リビング」だった・・・。
呆然と立ち尽くす我々を出迎えたのは
電話を聞き、慌てて駆けつけたという広樹の叔母であった。
・・・その間、凡そ3分ほどの出来事であったという・・・。
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