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霊視鑑定人X氏による鑑定など。
「黒い」楽器 その1
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X氏の元に、一通の細長の茶封筒が届いた。
その中には、年季の入った小さな「ハーモニカ」が入っていたそうだ。
それを見た瞬間、X氏はそのハーモニカを茶封筒ごと投げ捨てたという。
一目見て分かる「危険な物」だったそうだ。
そのハーモニカはメタリックカラーの物で綺麗に手入れされてあったそうだが
X氏には「どす黒い色」に見えたそうだ。
数分の間、彼は茶封筒を手にする事が出来なかったという。
実はX氏にはお祓い関連において、苦手な分野が存在する。
それが「ごく自然な流れ(長い年月を経て)で宿った呪い」。
(そういった物は大抵、所持している御蔵に封印してあるそうです。)
X氏の元に届く呪物の殆どは
大概「軽はずみな行い」の先にある「インスタント呪物」である事が多い。
それらの行いで「手に負えなくなった者達」が「身勝手」に助けを求めて来る。
だが、その茶封筒の中の「ソレ」は最早
安易な「呪い」ではなく「怨念」そのものであったそうだ。
漸く手にしたその封筒には、手紙も同封されていたという。
その手紙には、弱弱しい字で一言
「投げ出す身勝手を許して欲しい。」とだけ書かれていたそうだ。
宛名や送付者などの情報が一切書かれていないソレは
正規の手続きで送られてきた物でない事は一目瞭然だった。
さらに言えば、その手紙の内容も
まるで、自殺志願者が最後に書き記す遺書のような内容であった。
X氏は瞬時に悟った。
「あぁ、この人はもう(この世に)居ない。」
それ以降、あの手この手でその楽器の所有者を探したそうだが
ついに見つかる事は無かった。
楽器が送られてきて三か月が過ぎた頃。
警察から一本の連絡が入る。
「所有者のご家族が判明しました。」
楽器に残されていた指紋や唾液成分から、地道な捜査で割り出されたそうだ。
そして・・・
その「所有者の家族」から「事情」を聴く事となった。
この「ハーモニカ」の所有者は、8歳になる男の子だったそうだ。
だが、数年前の不慮の事故で「彼」は亡くなった。
茶封筒でハーモニカをX氏の自宅に置き去ったのは「彼の父」であったことが判明した。
「彼の父」もまた・・・茶封筒が届いた当日から数えて数日後
とある山林で首を吊って亡くなっていた事が判明した。
残された家族である母が言う。
「このハーモニカは、ある事が原因で呪われてしまった・・・。」と
息子の死を受け入れられなかった両親は、息子が生前大切にしていたハーモニカを
近所の同い年位になる子へと譲ったそうだ。
息子の分まで、楽器と共に健やかに育って欲しい。
彼等は心の底からそう願っていた。
しかし、現物がこうして
X氏の元に届いた事を考えれば、その後どういう流れになったかは察しが付く事だろう。
その中には、年季の入った小さな「ハーモニカ」が入っていたそうだ。
それを見た瞬間、X氏はそのハーモニカを茶封筒ごと投げ捨てたという。
一目見て分かる「危険な物」だったそうだ。
そのハーモニカはメタリックカラーの物で綺麗に手入れされてあったそうだが
X氏には「どす黒い色」に見えたそうだ。
数分の間、彼は茶封筒を手にする事が出来なかったという。
実はX氏にはお祓い関連において、苦手な分野が存在する。
それが「ごく自然な流れ(長い年月を経て)で宿った呪い」。
(そういった物は大抵、所持している御蔵に封印してあるそうです。)
X氏の元に届く呪物の殆どは
大概「軽はずみな行い」の先にある「インスタント呪物」である事が多い。
それらの行いで「手に負えなくなった者達」が「身勝手」に助けを求めて来る。
だが、その茶封筒の中の「ソレ」は最早
安易な「呪い」ではなく「怨念」そのものであったそうだ。
漸く手にしたその封筒には、手紙も同封されていたという。
その手紙には、弱弱しい字で一言
「投げ出す身勝手を許して欲しい。」とだけ書かれていたそうだ。
宛名や送付者などの情報が一切書かれていないソレは
正規の手続きで送られてきた物でない事は一目瞭然だった。
さらに言えば、その手紙の内容も
まるで、自殺志願者が最後に書き記す遺書のような内容であった。
X氏は瞬時に悟った。
「あぁ、この人はもう(この世に)居ない。」
それ以降、あの手この手でその楽器の所有者を探したそうだが
ついに見つかる事は無かった。
楽器が送られてきて三か月が過ぎた頃。
警察から一本の連絡が入る。
「所有者のご家族が判明しました。」
楽器に残されていた指紋や唾液成分から、地道な捜査で割り出されたそうだ。
そして・・・
その「所有者の家族」から「事情」を聴く事となった。
この「ハーモニカ」の所有者は、8歳になる男の子だったそうだ。
だが、数年前の不慮の事故で「彼」は亡くなった。
茶封筒でハーモニカをX氏の自宅に置き去ったのは「彼の父」であったことが判明した。
「彼の父」もまた・・・茶封筒が届いた当日から数えて数日後
とある山林で首を吊って亡くなっていた事が判明した。
残された家族である母が言う。
「このハーモニカは、ある事が原因で呪われてしまった・・・。」と
息子の死を受け入れられなかった両親は、息子が生前大切にしていたハーモニカを
近所の同い年位になる子へと譲ったそうだ。
息子の分まで、楽器と共に健やかに育って欲しい。
彼等は心の底からそう願っていた。
しかし、現物がこうして
X氏の元に届いた事を考えれば、その後どういう流れになったかは察しが付く事だろう。
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