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霊視鑑定人X氏による鑑定など。
「黒い」楽器 終
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楽器の所有者である少年の母は、一連の出来事を話し始めた。
亡くなった少年の名前は「春樹(仮名)」。
音楽や楽器が好きで、7歳になった誕生日に件の「ハーモニカ」をねだって来たそうだ。
普段は大人しく、わがままや要求などの少ない子だったという。
ただ、その日だけは朝からずっと「ハーモニカ買って!」と
家事をする母の後ろを付いて廻っていたという。
そんな息子のキラキラした瞳が愛らしく
母はずっと「ど~しようかなぁ~。」とからかっていたそうだ。
その晩、仕事帰りの父が小さな包みと共に帰宅した。
それが、ハーモニカだった。
それから、春樹は暇が出来ればハーモニカの練習。
その熱の入り様は目を見張るものだった。
そんな生活が一年経ち、ある日の事だ・・・。
春樹と父が喧嘩をした。
原因は、学校の宿題をしない彼を叱る為だった。
その日のお昼ごろ
春樹の通う学校から電話があった。
内容は「ここ一ヶ月、春樹が宿題をしてこない。」という事だった。
家庭環境を気にした担任から電話が入ったのだ。
そして、その晩の事だ。
父は躾と称し「ハーモニカ」を取り挙げた。
そして、一か月間の禁止と共に「ハーモニカ」を隠してしまった。
それに怒った春樹は、家を飛び出してしまった。
・・・不幸な事に、春樹はそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
父は最後まで自分を責め続けていたという。
そして、うわ言の様に
「春樹が探しに来るから。」と常にハーモニカを持ち歩くようになったそうだ。
それから数日
母は異常な光景を目の当たりにする、
朝、身支度を整えようとリビングに向かうと
息子の遺影の前で、只管に頭を床に擦り付け、泣きながら謝罪する夫の姿があった。
話を聞くと、夢に春樹が出て来るようになったそうだ。
最初は、遠くからこちらを眺めているだけだった。
だが、日に日に息子の姿が大きく、近くなっていき
泣きながら怒っている顔がはっきりと分かるようになった。
最後には、夢の中で背後に立たれ、振り返るとこちらを指さしている。
その指のさされた場所を見ると・・・握っているのだ・・・ハーモニカを。
以降、父は体調を崩し仕事を辞めた。
日中は、もう亡くなっている春樹を探す為、近所を練り歩くようになってしまった。
そして・・・その夫が失踪を遂げた。
その失踪の期間中に、彼はハーモニカをX氏の自宅へと投函し
その足で、首を括りに出てしまったのだろう。
これが、呪われたハーモニカの全貌であった。
この話を聞いたX氏は、ある事を行い
春樹の魂を沈めたのだという。
それは、春樹の眠るお墓に
ハーモニカを共に入れる。というものだった。
X氏は言う。
彼は両親の事を微塵も恨んでいない。
・・・ただ心残りがある。
それは、大事な宝物であるハーモニカを持っていけなかったことだ。と・・・
例えそれが、叱られる原因になっても、持ち続けていたかったのだ。と・・・。
亡くなった少年の名前は「春樹(仮名)」。
音楽や楽器が好きで、7歳になった誕生日に件の「ハーモニカ」をねだって来たそうだ。
普段は大人しく、わがままや要求などの少ない子だったという。
ただ、その日だけは朝からずっと「ハーモニカ買って!」と
家事をする母の後ろを付いて廻っていたという。
そんな息子のキラキラした瞳が愛らしく
母はずっと「ど~しようかなぁ~。」とからかっていたそうだ。
その晩、仕事帰りの父が小さな包みと共に帰宅した。
それが、ハーモニカだった。
それから、春樹は暇が出来ればハーモニカの練習。
その熱の入り様は目を見張るものだった。
そんな生活が一年経ち、ある日の事だ・・・。
春樹と父が喧嘩をした。
原因は、学校の宿題をしない彼を叱る為だった。
その日のお昼ごろ
春樹の通う学校から電話があった。
内容は「ここ一ヶ月、春樹が宿題をしてこない。」という事だった。
家庭環境を気にした担任から電話が入ったのだ。
そして、その晩の事だ。
父は躾と称し「ハーモニカ」を取り挙げた。
そして、一か月間の禁止と共に「ハーモニカ」を隠してしまった。
それに怒った春樹は、家を飛び出してしまった。
・・・不幸な事に、春樹はそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
父は最後まで自分を責め続けていたという。
そして、うわ言の様に
「春樹が探しに来るから。」と常にハーモニカを持ち歩くようになったそうだ。
それから数日
母は異常な光景を目の当たりにする、
朝、身支度を整えようとリビングに向かうと
息子の遺影の前で、只管に頭を床に擦り付け、泣きながら謝罪する夫の姿があった。
話を聞くと、夢に春樹が出て来るようになったそうだ。
最初は、遠くからこちらを眺めているだけだった。
だが、日に日に息子の姿が大きく、近くなっていき
泣きながら怒っている顔がはっきりと分かるようになった。
最後には、夢の中で背後に立たれ、振り返るとこちらを指さしている。
その指のさされた場所を見ると・・・握っているのだ・・・ハーモニカを。
以降、父は体調を崩し仕事を辞めた。
日中は、もう亡くなっている春樹を探す為、近所を練り歩くようになってしまった。
そして・・・その夫が失踪を遂げた。
その失踪の期間中に、彼はハーモニカをX氏の自宅へと投函し
その足で、首を括りに出てしまったのだろう。
これが、呪われたハーモニカの全貌であった。
この話を聞いたX氏は、ある事を行い
春樹の魂を沈めたのだという。
それは、春樹の眠るお墓に
ハーモニカを共に入れる。というものだった。
X氏は言う。
彼は両親の事を微塵も恨んでいない。
・・・ただ心残りがある。
それは、大事な宝物であるハーモニカを持っていけなかったことだ。と・・・
例えそれが、叱られる原因になっても、持ち続けていたかったのだ。と・・・。
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