骸行進

メカ

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筆者(メカ)の経験談。

悪夢の追体験 2

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私の友人「荻野」の段落で話した「悪夢の追体験」だが
実は、その話と対になる様に「もう一つの話」が存在している。

「悪夢の追体験」では、荻野から私へ「相談」が来た訳だが・・・。
今回の話は、その逆パターンである。

何を隠そう私自身も「追体験」を経験したのだ。

夢の内容は以下の通り。

私は当時、仕事行くときは「電車」を利用していた。
最寄駅から出発し、乗り換えで沿線が変わり職場までは1時間以上かけて通勤していた。
・・・その乗り換えを行った沿線で・・・。
電車がホームに差し掛かった時「後ろから突き飛ばされる」という夢を見るようになった。

妙に生々しいのは、その駅名や何番ホームかまではっきりと覚えていた事だ。

そして何より、それまでの過程もしっかりと覚えている。
家を出発し、最寄り駅に向かう。
そして乗車。・・・しばらくの後、乗り換え。
沿線が切り替わる際、一度駅から出て暫くの徒歩。
いつも通り、次の駅に到着しホームで電車を待つ・・・。

その全ての手順が、脳裏に焼き付いているのだ。

時には、起きた先の世界が夢なのではないか?
今まさに、電車で居眠りをこいているのではないか?と不安になる日もあった。

この現象に悩まされたのは
「荻野」の「追体験」から半年も経たない間であった。

この時点で、私は嫌な空気を察していたものだ。

「荻野?久しぶり。ちょっと級で悪いんだけどさ。○○駅について調べて欲しい。」

「ん?どした?○○駅で何かあったん?」

「いや、特別何かがあった訳じゃないんだけどさ、俺も追体験をしてるかも・・・。」

「マジか。・・・手が空いた時にでも調べておくよ。」

こういったメールのやり取りの後、一か月後の事だった。

「○○駅、調べてみたんだけどさ。数年前に死亡事故が起きてるわ。」

「やっぱり・・・。」

「目撃者の話だと学生服の青年がいきなり、前に居た乗客をホームに突き飛ばしたらしい。」

「え?・・・学生服?」

その駅は、通学にも良く使われる駅だ。
学生服と聞いても驚きはしなかったが、問題の渦中にそのキーワードが出てきた事が
一番の驚きだ。

「どこの学校かは特定できたみたいだけど・・・犯人は不明のままだってさ。」

「どういう事?」

「当時の資料だと、防犯カメラの映像を生徒や教師に見せて特定しようとしたらしいけど
皆口を揃えて、こんな生徒見た事がない。って答えてたんだとさ。
・・・で、結局謎のまま進展はなし。」

「もっと詳しく分からないの?」

「いやぁ、動悸も不明・犯人の手掛かりもほぼ無し。突き止めようがないな。」

だが、より詳しく調べて貰った所
私が何時も利用していたその駅の・・・私が何時も立っていたそのホームで
その出来事が起こっていたそうだ。

その日以降、私が電車に乗り込むホームをずらした事は言うまでもない・・・。
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