骸行進

メカ

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大親友「遠藤」の話

アパートで。 4

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私が恐れた封筒の正体・・・それは「ある宗教団体のもの」であった。
中には小さな木札があった・・・。

「その宗教団体」は、我々にとっては過去の忌々しい遺物である。

遡る事、学生時代。

当時、遠藤には恋人がいた。
そして、その恋人一人によって、当時付き合いのあった十数人にも及ぶ
友人グループは空中分解を迎える事となる。

遊ぶとなれば、何時も二桁近くは集まっていた仲の良いグループ。
実は、このグループは元々
「我々の居た遊びグループ」と「遠藤の恋人の知り合いグループ」の二つが
合わさる事で大規模なコミュニティーになった。

・・・そして、お分かりになるかと思うが・・・
この「遠藤の恋人」こそが「宗教関係者」であったのだ。

以降、遠藤の彼女を「三井(仮名)」と呼ぶ。

三井は、遠藤と付き合い始めた時
我々「遊びグループ」にも「三井の知り合いグループ」にも
宗教関係者(二世)である事を公言。
「親の言いなりにはならない!」と勧誘行為などを一切しない事を明言していた。

それ故に、どちらのグループも安心して彼女を迎え入れていた。

・・・だが・・・。
それから一年後。
とうとう、三井は親に屈してしまった。
手始めに遠藤の勧誘を始めたのだ。

彼女としても苦しい状況であっただろう。
彼女の両親は、遠藤の事を秘密裏に調べ上げていたそうだ。
そして、団体に加盟しなければ付き合いは許さない。そう脅されたそうだ。

それからの彼女は見ているこちらが辛くなるほど必死に勧誘を行っていた。

しかし・・・
当然のことながら、遠藤は首を縦に振らなかった。

それ以降の三井は、手段を択ばない行動に出た。
グループのメンバーにも手当たり次第に勧誘を始めたのだ。
・・・恐らくは、遠藤の時と同様に「付き合いを制限する」という人質があったのだろう。

私は、この段階で彼女を危険視するようになった。
いずれ、ロクな事をしない。そう感じていた。
そして、遠藤にも彼女と距離を置くように進言したのだ。

遠藤もそれを了承。
これで幕引きかと思われた矢先の事だった。

元々、三井と知り合いであったグループのメンバーが
私と遠藤を遠ざけようと画策していた。

遠藤・三井の間でなされた話し合いを
三井がグループに相談した事が切っ掛けだった。

一晩で、私は名実「悪党」となったわけだ。

発言力を失った私は、その後の流れに任せるしかなかった。
蓋を開ければ、孤独な闘争の日々だった・・・。

結果、止まない勧誘。
軋轢を産む口論。
皆、疲弊しきっていた。
そして気付いた時には、誰も残っていなかった。

私も、卒業と同時に遠藤とは疎遠になった。
風の噂で卒業前に彼等は別れたと聞いたのが最後だった。

しかし、第二ラウンドのゴングは既に鳴っていたのだ・・・。
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