骸行進

メカ

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大親友「遠藤」の話

信じた切っ掛け。

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この話は、彼が「私の体質」を「信じる」切っ掛けとなった話だそうだ。

話しの導入については、「筆者(メカ)の体験談」で語った「ただいま。」に
端を発している。(詳しくはそちらを参照)

「アパートで。」の一件以来、彼はポツポツと自身の体験談を語り出した。

その最初がこの話である。

当時の学生時代、私の周囲にはよく派閥が出来ていた。
私の体質を「信じている一派」と「信用していない一派」だ。

そして、今回はその「信用していない一派」から代表の様な人物と共に
遠藤ともう一人の友人が「畑トンネル」へ向かった・・・。

(ここで余談だが、知らない人の為に補足として「ただいま。」と
その前日譚として語られる「始まりは、とあるトンネルで。」で登場する友人Bが遠藤である。)

当時の出来事は、現在まで重く口を閉ざしていた遠藤だが
その時の出来事を切っ掛けに「私の体質」を信じるに至ったそうだ。

以下、遠藤より。

・・・

あの日、もう一人の友人(以下、田中と呼びます)と反対派(以下、こちらは小野田とします)で
トンネルに行ったのは話しただろ?

そこで、小野田が狂っちまってさ・・・どうしたら良いかって田中とさ。

でも、その時既に田中の顔は真っ青でさ。
聞いたんだよ。「どうした?」ってさ。

そしたら、田中・・・見たらしい。
小野田の足元に絡んでいく幾つかの手を。

嘘だろって見返した時にはもう、小野田が走り出してて
・・・その時、小野田にも何かあったんじゃないかな。
「俺は聞いてない!何も聞いてない!聞こえない聞こえない!」って大声で走っていったんだよ。

で、ここからが本題なんだけどさ。

・・・クポーが畑トンで聞いたって声・・・あいつも聞いたんじゃないかな。
じゃなきゃ辻褄が合わんのよ。

・・・

小野田達が体験した「ただいま。」の前日譚である「始まりは、とあるトンネルで。」
ここで起きた「声を聞いた」という現状そのものは、噂としては直ぐに広まった訳だが
その「内容」については「私と遠藤だけ」しか知らない。

故に、この二つの話が繋がってしまった事も
「私と遠藤だけ」しか分からない事だ。

故に、前日譚での内容を知らない小野田が、それに呼応する様にパニックを起こした事を
遠藤は心底驚いている訳だ。
ましてや、私の事を信用していなかった人物だ。
悪ふざけなども疑う余地がなかった。

そして、その後にやって来た小野田の入院と自殺・・・。
それに付随して残された書置き。

遠藤は、一連の流れが繋がってしまった事が心底恐ろしかったという。

それ故に、言い出す事が出来なかったそうだ。
それを言ってしまえば、自分も呪われるのではないか?
当時の恐怖はそれほど、彼を苦しめていた。

だが、私と関わっていく内に
そういった(心霊)経験に慣れていき、つい先日
暴露するかのように、この出来事を語ったのだ・・・。
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