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呪物
呪物 その6
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私の元に、1通のメールが届く。
「家電屋で買ったイヤホンが可笑しい。」
タイトルからして、場違いでは?と私も鼻で笑ったのだが
その内容を見て、興味が湧いた。
メールの送り主は「青山(仮名)さん」
年齢25歳の男性だ。
通勤中、日課にしている音楽やラジオを聴く為に中古のイヤホンを購入したそうだ。
しかし、そのイヤホンは不良品なのか
砂嵐の様な「バリバリ」というような雑音が酷かったのだという。
直ぐにメーカーに問い合わせを行い、修理に出した。
所が、翌日
メーカーから届いたメッセージには「破損や雑音などは見受けられない。修理の必要なし」
という回答であった。
メーカーからの太鼓判に流されてしまった彼は
修理に送って以降、雑音も見受けられないそのイヤホンを使い続けたという。
そんなある日の事だ。
とあるラジオ番組の視聴中
番組内でMCやゲストが同時に笑い声をあげた時
奇妙な音を聞いたという。
その音は、音と言うよりも人の声に近いものだったという。
しかし、その音は笑い声に重なっており、聞き取れなかった。
その数日後も、さらにはその2日後も
音楽やラジオなど関係なく、何かが聞こえる。
やはり壊れているのか?
再度、別のイヤホンの購入も検討したが
気に入る物も少なく、仕方なく使用を続けていた。
そんな出来事が数ヶ月続いたそうだ。
ある日の休日。
彼は、ラジオを聴きながらお昼の買い出しに出掛けた。
その帰路で・・・。
また、あの正体不明の怪音が聞こえる。
しかも、今度はハッキリと・・・。
『実君、愛してる。』
低い女の声で、ラジオのMCの声を掻い潜る様に・・・。
その声を認識した時、ゾッとしたという。
彼の本名は「実」ではないのだが・・・。
なぜ、彼が恐怖したのかというと、その声が
明らかに、異常な人間のソレだったという。
思わず、イヤホンを取りラジオ試聴を辞めた。
帰宅後、気を取り直して昼食を摂る。
だが、あの声が耳について離れない。
夜になっても寝付けなかった彼は、近所の散歩に出かける。
「気のせいだ。」
そう言い聞かせ、イヤホンを耳に掛ける。
いつも通り、スマホを弄り音楽を聴く。
暫く歩いた後、彼は家に帰り絶句する事になる。
持って行ったはずのスマホが机の上にあるのだから。
「・・・え。」
一瞬の混乱の後に訪れる寒気。
ポケットにある筈の感触が無い・・・。
今も流れる音楽。
恐る恐る、イヤホンのコードを確認する。
・・・イヤホンを辿った先はコードが引き千切られ何も繋がっていなかったという・・・。
「家電屋で買ったイヤホンが可笑しい。」
タイトルからして、場違いでは?と私も鼻で笑ったのだが
その内容を見て、興味が湧いた。
メールの送り主は「青山(仮名)さん」
年齢25歳の男性だ。
通勤中、日課にしている音楽やラジオを聴く為に中古のイヤホンを購入したそうだ。
しかし、そのイヤホンは不良品なのか
砂嵐の様な「バリバリ」というような雑音が酷かったのだという。
直ぐにメーカーに問い合わせを行い、修理に出した。
所が、翌日
メーカーから届いたメッセージには「破損や雑音などは見受けられない。修理の必要なし」
という回答であった。
メーカーからの太鼓判に流されてしまった彼は
修理に送って以降、雑音も見受けられないそのイヤホンを使い続けたという。
そんなある日の事だ。
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奇妙な音を聞いたという。
その音は、音と言うよりも人の声に近いものだったという。
しかし、その音は笑い声に重なっており、聞き取れなかった。
その数日後も、さらにはその2日後も
音楽やラジオなど関係なく、何かが聞こえる。
やはり壊れているのか?
再度、別のイヤホンの購入も検討したが
気に入る物も少なく、仕方なく使用を続けていた。
そんな出来事が数ヶ月続いたそうだ。
ある日の休日。
彼は、ラジオを聴きながらお昼の買い出しに出掛けた。
その帰路で・・・。
また、あの正体不明の怪音が聞こえる。
しかも、今度はハッキリと・・・。
『実君、愛してる。』
低い女の声で、ラジオのMCの声を掻い潜る様に・・・。
その声を認識した時、ゾッとしたという。
彼の本名は「実」ではないのだが・・・。
なぜ、彼が恐怖したのかというと、その声が
明らかに、異常な人間のソレだったという。
思わず、イヤホンを取りラジオ試聴を辞めた。
帰宅後、気を取り直して昼食を摂る。
だが、あの声が耳について離れない。
夜になっても寝付けなかった彼は、近所の散歩に出かける。
「気のせいだ。」
そう言い聞かせ、イヤホンを耳に掛ける。
いつも通り、スマホを弄り音楽を聴く。
暫く歩いた後、彼は家に帰り絶句する事になる。
持って行ったはずのスマホが机の上にあるのだから。
「・・・え。」
一瞬の混乱の後に訪れる寒気。
ポケットにある筈の感触が無い・・・。
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恐る恐る、イヤホンのコードを確認する。
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