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視える友人「絢女」の話
音信不通 3
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男の家を訪ねた時、私が見たもの。
それは、玄関にある靴の数だ。
男は、サンダルで出て来た。
その後ろで・・・。
男が仕事で使っているであろう薄汚れた安全靴と高さ5cmはあるだろうヒール。
そして、もう一つ・・・女性もののスニーカーだ。
この光景を見た時、私は良くない想像をしてしまった。
「もしや、男には女が2人居るのではないか?」
そう思う程、ヒールとスニーカーの落差が一目瞭然なのだ。
ヒールは一目でブランドものだと素人目にも分かった。
方や、スニーカーは何処でも見かける様なデザインな上に使い古されているのが分かる。
だが、これだけであれば「女性側がTPOに応じて使い分けているだけだろう」という
憶測も出来てしまう。
私が、なぜ「ほかに女が居る・・・。」と推測したのか。
男が玄関から顔を覗かせた時
あの短い会話の中で、確かに聞いたのだ。
「誰かが泣きじゃくった後の半過呼吸に近いであろう鼻を啜る様な声」を。
そして、同時に
あの対応の中、男の異変も見逃さなかった。
扉を支える男の手が、小刻みに震えていた。
絢女が江崎の名前を出した後から、男の震えは始まっていた。
絢女には、江崎の姉へシェアハウスの状況を伝えてもらいに行き
私自身は、先ほどの男の家へもう一度向かった。
「・・・今度は何だよ・・・。」
「ちょっと、中で話してもいいですか?」
「・・・なんでだよ。」
「人に聞かれたくないんですよ。」
「・・・・・入れ。」
男の部屋は2DKだった。
男の後に続き、片方の部屋に入る。
「で・・・何だよ。」
「江崎さん・・・もしかして亡くなってるんじゃ・・・?」
「はぁ!?ふざけんな!言いがかりにも程があんだろうが!」
男は勢い良く胸倉を掴んできた物の・・・やはり、何かに怯える様に震えている。
「すみません、あくまでも推測だったんです。違うなら安心です。」
「お前なにもんだよ!さっさと帰れよ!」
「待ってください、何かあったんでしょう?話だけでも・・・。」
「・・・。」
数分間、男は黙ったままだった。
だが・・・恐怖に耐えられず口火を切ったのは私の方だった。
「隣に!・・・居るんでしょ?」
男の横で、ずっと聞こえる・・・。
えづく様にヒックヒックと泣く「女」の声。
それが・・・恐ろしくてたまらなかった。
「来い。」
男は立ち上がり、隣の部屋へと誘導してきた。
その部屋の光景を見た時、心底驚いたものだ。
壁には穴が空き、窓ガラスにもヒビが入り所々、段ボールなどで補強された部屋。
物は散乱し、足元には陶器のマグカップなどが割られた状態のまま放置されている。
「な・・・なんだ・・・コレ。」
「おい!待て、こっから先には入るな!」
驚きつつ中へ入ろうとした私に、男は再び胸倉を掴んで必死に静止してきたのだ。
「アレ、見ろよ!」
男が指さした先に・・・更なる異変が待ち構えていた・・・。
それは、玄関にある靴の数だ。
男は、サンダルで出て来た。
その後ろで・・・。
男が仕事で使っているであろう薄汚れた安全靴と高さ5cmはあるだろうヒール。
そして、もう一つ・・・女性もののスニーカーだ。
この光景を見た時、私は良くない想像をしてしまった。
「もしや、男には女が2人居るのではないか?」
そう思う程、ヒールとスニーカーの落差が一目瞭然なのだ。
ヒールは一目でブランドものだと素人目にも分かった。
方や、スニーカーは何処でも見かける様なデザインな上に使い古されているのが分かる。
だが、これだけであれば「女性側がTPOに応じて使い分けているだけだろう」という
憶測も出来てしまう。
私が、なぜ「ほかに女が居る・・・。」と推測したのか。
男が玄関から顔を覗かせた時
あの短い会話の中で、確かに聞いたのだ。
「誰かが泣きじゃくった後の半過呼吸に近いであろう鼻を啜る様な声」を。
そして、同時に
あの対応の中、男の異変も見逃さなかった。
扉を支える男の手が、小刻みに震えていた。
絢女が江崎の名前を出した後から、男の震えは始まっていた。
絢女には、江崎の姉へシェアハウスの状況を伝えてもらいに行き
私自身は、先ほどの男の家へもう一度向かった。
「・・・今度は何だよ・・・。」
「ちょっと、中で話してもいいですか?」
「・・・なんでだよ。」
「人に聞かれたくないんですよ。」
「・・・・・入れ。」
男の部屋は2DKだった。
男の後に続き、片方の部屋に入る。
「で・・・何だよ。」
「江崎さん・・・もしかして亡くなってるんじゃ・・・?」
「はぁ!?ふざけんな!言いがかりにも程があんだろうが!」
男は勢い良く胸倉を掴んできた物の・・・やはり、何かに怯える様に震えている。
「すみません、あくまでも推測だったんです。違うなら安心です。」
「お前なにもんだよ!さっさと帰れよ!」
「待ってください、何かあったんでしょう?話だけでも・・・。」
「・・・。」
数分間、男は黙ったままだった。
だが・・・恐怖に耐えられず口火を切ったのは私の方だった。
「隣に!・・・居るんでしょ?」
男の横で、ずっと聞こえる・・・。
えづく様にヒックヒックと泣く「女」の声。
それが・・・恐ろしくてたまらなかった。
「来い。」
男は立ち上がり、隣の部屋へと誘導してきた。
その部屋の光景を見た時、心底驚いたものだ。
壁には穴が空き、窓ガラスにもヒビが入り所々、段ボールなどで補強された部屋。
物は散乱し、足元には陶器のマグカップなどが割られた状態のまま放置されている。
「な・・・なんだ・・・コレ。」
「おい!待て、こっから先には入るな!」
驚きつつ中へ入ろうとした私に、男は再び胸倉を掴んで必死に静止してきたのだ。
「アレ、見ろよ!」
男が指さした先に・・・更なる異変が待ち構えていた・・・。
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