骸行進

メカ

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視える友人「絢女」の話

音信不通 2

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絢女の友人「江崎」について調べる中
私は、絢女にある確認を取った。

「なぁ、彼氏だっけ?男の方に憑いてたって言ってたよな?・・・どんなの?」

「最初はね、男の横に変なモヤがずっとくっ付いてる感じだったの。
それで、足元に気を取られて下を見たら
男の足の横に素足が見えたの。それで、あぁコレ人なんだ。って分かったんだよね。」

ハッキリ言うと、その現象は当時の私たちの知識やレベルでは謎の現象だった。

普段から、人と遜色ないレベルで「彼等」を見る事のできる絢女が
その全貌を捉えられなかった。
ソレが、良いモノなのか、悪いモノなのか
ほぼ感覚だけの「当てずっぽう」だ。

それでも、絢女は「怪しい」と感じた訳だ。

後に、この「素足の者」がどういった物か
判明するのだが・・・その時の後味の悪さを今でも思い出す。

まず、我々は江崎が元々住んでいたというシェアハウスへ向かった。
そこで、江崎と共に住んでいた二人の女性から話を聞いた。

その聞き込みで分かったのは
音信不通となる一ヶ月程前から、江崎は妙に落ち着きのない様子だったという。

理由を聞くと「彼氏が出来た。」という事で「浮かれているんだ。」と感じたそうだ。

・・・しかし、それから数日後
江崎は理由も告げず、シェアハウスから出て行ったという。

彼氏が出来た事といい「同棲でも始めたんだろ。」と考えていたそうだが
彼女たちが、残された江崎の部屋を見た時、驚いたそうだ。

「不用品は愚か、必需品までそのまま。果ては財布だって置きっぱなしで出て行った!」
「何度か、片付けろって連絡したけど、返事すら帰って来ない!」

驚嘆と憤りを見せながら、彼女たちは多くを語ってくれた。

普通に考えれば、財布まで置いて・・・身一つで出て行くなど考えられない。

いよいよ以て、常軌を逸した行動に我々も開いた口が塞がらない。

次に向かったのは「本丸」である「男のアパート」だ。

インターホンを鳴らすと、右半身・・・首から手首までガッツリと和彫りの入った男が出て来た。

「んだよ?お宅ら。」

男の質問に、間髪入れず絢女が応える。

「こちらに江崎さんが居ると聞いたのですが・・・。」

「あぁ・・・。キョーコの。んで?今、アイツ居ねぇけど何の用?」

「たまたま近くを通って、久しぶりに顔でも見れたらなぁと思ったのですが・・・
また出直しますね。」

「あぁ、そ。んじゃ・・・。」

そうして、ゆっくりと扉が閉まった。

「手がかり無しか・・・。」

「いやぁ・・・あったよ。」

「え?何?・・・何か合った!?」

「まぁ・・・うん。」

落胆する彼女の横で、私は考えに耽った。
この手掛かりについては、証拠が薄く・・・手掛かりになり得ない。

だが、もし・・・この時点での私の考えが正しかったなら

絢女には酷だが、江崎はもう・・・。
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