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一章 役目を終えて【ミシュリーヌ】
第2話 聖女の仕事
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朝食を終えたミシュリーヌは、『一人』で王宮の廊下を歩く。後ろからぞろぞろと護衛がついて来ているが、気にしたら負けだ。
『今日はパーティーが開かれるから、人の流れがいつもと違うんだ。十分に注意するんだよ。特に若い男は危険だから、呼ばれても近寄ってはいけないよ』
オーギュストに外出すると話したら、クドクドと言われてしまった。もう、ミシュリーヌは子供ではないのだ。知らない人について行くようなことはしない。もう少しだけ信用してほしい。
『ミシュリーヌは素直で人を疑うことを知らないから心配だ。私も一緒に行けたら良いのだが、どうしても外せない会議が入っているんだ』
オーギュストの過保護さには呆れるが、気にかけてもらえる嬉しさが勝って、反論はできなかった。
ミシュリーヌが向かっているのは、王宮内にある神殿だ。警備の行き届いた王宮から出るわけでもないので、護衛を連れて行く必要さえない。
しかし、心配性のオーギュストのことだ。緊急の呼び出しでなければ、人の多いこんな日に離宮を出してはくれなかっただろう。ましてや、護衛を置いていくなんて言えるわけもない。
「確認できました。お手をどうぞ」
専属護衛のマリエルが馬車から降りてきて、ミシュリーヌに手を差し伸べる。先回りして馬車の中の安全を確認してくれていたのだろう。
「ありがとう」
オーギュストの魔力で守られた馬車は調べるまでもなく安全だ。ミシュリーヌは、そのことには触れずに素直に馬車に乗り込んだ。
神殿は王族の居住区からは離れている。そのため、途中からは馬車での移動だ。忙しいオーギュストがついてくると言い出さなくて良かったと思う。
フルーナ王国は魔獣との縁が切れない立地にある。聖女の力で作られた水晶がきれいに浄化され正常に作動していても、魔獣を弱体化させるくらいしかできないのだ。そのため、王宮は国民を避難させる可能性を考えた造りとなっている。
国力から考えれば広く贅沢すぎるが、要塞と考えれば国民も納得だろう。
「聖女様、お待ちしておりました」
たどり着いた神殿の前では、神官たちが待ち構えていた。ミシュリーヌはマリエルの手を借りて馬車から降りる。出迎えの中によく知る眼鏡の男を見つけてホッと息を吐いた。浄化の旅にも同行してくれていたクリストフだ。
「準備は終わっておりますので、こちらにお願いします」
ミシュリーヌはクリストフの誘導で神殿の奥へと進む。他の神官の目もあるからか、いつも以上に丁寧な扱いだ。
「突然のご依頼で申し訳ありません」
「問題ないわ。必要な人に行き渡った方が良いに決まっているもの」
クリストフは聖女のための部屋に入ると、中央に並べられた薬瓶に視線を向けてから頭を下げる。ミシュリーヌが神殿を訪れたのは、神官と聖女にしか作れない魔素を浄化する薬の製作のためだ。
魔素とは魔獣のいる地域の空気中に漂っており、魔獣を生む原因でもある。魔獣はその魔素を取り込み体内に蓄積することで強くなる。
人間は魔素の漂う地域に暮らしていても取り込むことはない。だが、魔獣から攻撃を受けると、稀に傷口から体内に入り込んでしまうことがあるのだ。
魔獣には恩恵をもたらす魔素だが、人間の身体に入った場合には毒にしかならない。浄化しないと傷が癒えたあとも身体を蝕み続け、やがて死に至らしめる恐ろしいものなのだ。
神官や聖女が直接浄化するのが一番早いが、全ての患者のもとに行くのは難しい。その代わりに使われるのが『浄化薬』だ。
ミシュリーヌは神殿が用意した薬瓶の一つを手に取った。薬瓶の中には薬草で作られた水薬が詰まっている。鑑定したところ、市販されている傷を治す『回復薬』であることが分かった。これに聖魔法を送り込むと浄化薬となる。
「量が多くて申し訳ありません」
クリストフがもう一度頭を下げる。机に並んでいる回復薬は200本ほどで、神官一人が聖魔法を入れたなら2ヶ月ほどかかる量だ。
「なぜ、こんなに必要になったのかしら?」
ミシュリーヌは特別な力を宿した聖女だ。この量なら30分もかからないで完成させることができる。そのため、作ることに関しては何ら問題ない。ただ、計画的に生産している浄化薬が不足していることが不思議だった。
「担当した者から説明させます」
クリストフが背後に視線を向けると、中年の神官が歩み出てくる。
「申し訳ありません。祝賀パーティーに合わせて浄化薬が神殿から出されると、市井で噂が広がっているようなのです。地方からこのために来た者も多く、すぐに必要な者に絞っても、このような量になってしまいました」
神殿の者が一人一人に聞き取りを行って算出してくれたらしい。必死で王都まで来たようだったと教えてくれた。
「浄化薬の使用量が増えているのかしら?」
ミシュリーヌの浄化薬作りは、役割がなくなる恐怖から逃げるためにオーギュストに頼んで始めた仕事だ。ミシュリーヌが普段作る量は、神官のやる気を削がず、必要な人にきちんと届くようにとオーギュストが計算してくれている。ミシュリーヌが関わってからは、魔素の影響で亡くなる者は少なくなったと聞いていた。
定期的に地方の神殿に送られているし、王都まで来なくても手に入るはずだ。今回は特例で家族にも渡すようだが、基本的には患者本人にその場で使ってもらうので、買い占められているとも思えない。
「そのことに関しては、我々も疑問に感じております。ヘクター殿下が調査を引き受けて下さったので、理由がわかりましたら、聖女様にもお伝えいたします」
ヘクターとはオーギュストの三人いる兄の一人で、この国の第三王子だ。病気療養中の国王に代わり政務を行う王太子の右腕として活躍する人望の厚い人物でもある。任せておけば、解決してくれることだろう。
「わたくしに協力できることがあったら言ってちょうだい」
「ありがとうございます」
ミシュリーヌが目配せすると、マリエルが神官たちを部屋の外に誘導する。マリエルが扉を閉めたのを見届けて、ミシュリーヌは浄化薬の作製に取り掛かった。
ミシュリーヌはなるべく時間をかけてゆっくりと浄化薬を作る。ミシュリーヌの祖国と違い、この国では聖女が貴重だ。強すぎる聖女の力は国の毒にもなりうる。神官の育成の妨げにならぬよう、未来のこの国のために、ミシュリーヌが本気を出すわけにはいかない。
『今日はパーティーが開かれるから、人の流れがいつもと違うんだ。十分に注意するんだよ。特に若い男は危険だから、呼ばれても近寄ってはいけないよ』
オーギュストに外出すると話したら、クドクドと言われてしまった。もう、ミシュリーヌは子供ではないのだ。知らない人について行くようなことはしない。もう少しだけ信用してほしい。
『ミシュリーヌは素直で人を疑うことを知らないから心配だ。私も一緒に行けたら良いのだが、どうしても外せない会議が入っているんだ』
オーギュストの過保護さには呆れるが、気にかけてもらえる嬉しさが勝って、反論はできなかった。
ミシュリーヌが向かっているのは、王宮内にある神殿だ。警備の行き届いた王宮から出るわけでもないので、護衛を連れて行く必要さえない。
しかし、心配性のオーギュストのことだ。緊急の呼び出しでなければ、人の多いこんな日に離宮を出してはくれなかっただろう。ましてや、護衛を置いていくなんて言えるわけもない。
「確認できました。お手をどうぞ」
専属護衛のマリエルが馬車から降りてきて、ミシュリーヌに手を差し伸べる。先回りして馬車の中の安全を確認してくれていたのだろう。
「ありがとう」
オーギュストの魔力で守られた馬車は調べるまでもなく安全だ。ミシュリーヌは、そのことには触れずに素直に馬車に乗り込んだ。
神殿は王族の居住区からは離れている。そのため、途中からは馬車での移動だ。忙しいオーギュストがついてくると言い出さなくて良かったと思う。
フルーナ王国は魔獣との縁が切れない立地にある。聖女の力で作られた水晶がきれいに浄化され正常に作動していても、魔獣を弱体化させるくらいしかできないのだ。そのため、王宮は国民を避難させる可能性を考えた造りとなっている。
国力から考えれば広く贅沢すぎるが、要塞と考えれば国民も納得だろう。
「聖女様、お待ちしておりました」
たどり着いた神殿の前では、神官たちが待ち構えていた。ミシュリーヌはマリエルの手を借りて馬車から降りる。出迎えの中によく知る眼鏡の男を見つけてホッと息を吐いた。浄化の旅にも同行してくれていたクリストフだ。
「準備は終わっておりますので、こちらにお願いします」
ミシュリーヌはクリストフの誘導で神殿の奥へと進む。他の神官の目もあるからか、いつも以上に丁寧な扱いだ。
「突然のご依頼で申し訳ありません」
「問題ないわ。必要な人に行き渡った方が良いに決まっているもの」
クリストフは聖女のための部屋に入ると、中央に並べられた薬瓶に視線を向けてから頭を下げる。ミシュリーヌが神殿を訪れたのは、神官と聖女にしか作れない魔素を浄化する薬の製作のためだ。
魔素とは魔獣のいる地域の空気中に漂っており、魔獣を生む原因でもある。魔獣はその魔素を取り込み体内に蓄積することで強くなる。
人間は魔素の漂う地域に暮らしていても取り込むことはない。だが、魔獣から攻撃を受けると、稀に傷口から体内に入り込んでしまうことがあるのだ。
魔獣には恩恵をもたらす魔素だが、人間の身体に入った場合には毒にしかならない。浄化しないと傷が癒えたあとも身体を蝕み続け、やがて死に至らしめる恐ろしいものなのだ。
神官や聖女が直接浄化するのが一番早いが、全ての患者のもとに行くのは難しい。その代わりに使われるのが『浄化薬』だ。
ミシュリーヌは神殿が用意した薬瓶の一つを手に取った。薬瓶の中には薬草で作られた水薬が詰まっている。鑑定したところ、市販されている傷を治す『回復薬』であることが分かった。これに聖魔法を送り込むと浄化薬となる。
「量が多くて申し訳ありません」
クリストフがもう一度頭を下げる。机に並んでいる回復薬は200本ほどで、神官一人が聖魔法を入れたなら2ヶ月ほどかかる量だ。
「なぜ、こんなに必要になったのかしら?」
ミシュリーヌは特別な力を宿した聖女だ。この量なら30分もかからないで完成させることができる。そのため、作ることに関しては何ら問題ない。ただ、計画的に生産している浄化薬が不足していることが不思議だった。
「担当した者から説明させます」
クリストフが背後に視線を向けると、中年の神官が歩み出てくる。
「申し訳ありません。祝賀パーティーに合わせて浄化薬が神殿から出されると、市井で噂が広がっているようなのです。地方からこのために来た者も多く、すぐに必要な者に絞っても、このような量になってしまいました」
神殿の者が一人一人に聞き取りを行って算出してくれたらしい。必死で王都まで来たようだったと教えてくれた。
「浄化薬の使用量が増えているのかしら?」
ミシュリーヌの浄化薬作りは、役割がなくなる恐怖から逃げるためにオーギュストに頼んで始めた仕事だ。ミシュリーヌが普段作る量は、神官のやる気を削がず、必要な人にきちんと届くようにとオーギュストが計算してくれている。ミシュリーヌが関わってからは、魔素の影響で亡くなる者は少なくなったと聞いていた。
定期的に地方の神殿に送られているし、王都まで来なくても手に入るはずだ。今回は特例で家族にも渡すようだが、基本的には患者本人にその場で使ってもらうので、買い占められているとも思えない。
「そのことに関しては、我々も疑問に感じております。ヘクター殿下が調査を引き受けて下さったので、理由がわかりましたら、聖女様にもお伝えいたします」
ヘクターとはオーギュストの三人いる兄の一人で、この国の第三王子だ。病気療養中の国王に代わり政務を行う王太子の右腕として活躍する人望の厚い人物でもある。任せておけば、解決してくれることだろう。
「わたくしに協力できることがあったら言ってちょうだい」
「ありがとうございます」
ミシュリーヌが目配せすると、マリエルが神官たちを部屋の外に誘導する。マリエルが扉を閉めたのを見届けて、ミシュリーヌは浄化薬の作製に取り掛かった。
ミシュリーヌはなるべく時間をかけてゆっくりと浄化薬を作る。ミシュリーヌの祖国と違い、この国では聖女が貴重だ。強すぎる聖女の力は国の毒にもなりうる。神官の育成の妨げにならぬよう、未来のこの国のために、ミシュリーヌが本気を出すわけにはいかない。
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