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15 グロッサリー襲撃
しおりを挟む学院長が連行され、学院は休校になって数日。
「オーナー、早く夏物のデザイン下さいよ。」
「私の他にデザインする人は居ないのかしらぁ?」
「店を潰す気ですか?」
「そんなにッ!?」
「みんなのデザインが売れてたら、オーナーこの店を買収してないっス。」
「マジかよ…。」
「私のデザイン見ます?( ≖ᴗ≖)ニヤリ」
言われて見てみた。
(今更これアカンやろ、どこの冒険者の初期装備やの…。)
「ね?( ᖛ ̫ ᖛ )☆」
「なんでドヤ顔なんですかw」
(間違って俺が王妃になったら、気安くホイホイと店に来れんのだぞ。)
レジ横でワイワイ騒いでいると、お客さんが入ってきた。
「いらっしゃいま…(O_O;)」
「あら、そんなに広い店ではないのね。」
「おッ ぐッ…グググググロッサリー様ッッ!?」
「慌て過ぎよ、お忍びなんだから騒がないの( ̄b ̄)シーッ!」
「申し訳ございません、いらっしゃいませグロッサリー様。」
(有り得へんやろ…王妃が街の服屋に来るとか…しかも派手すぎて忍べてねぇし、馬車に王家の紋章くっきり入ってるし、むしろ目立ってるし。)
「お知り合いスか?」
「えぇ、まぁ、ご自身でお忍びと暴露されてましたので、それなりのご身分の方です。公爵家の私がビビるほどの。」
「それって…。」
[[[[(๑ỏДỏ๑)エッ!?]]]]
「キワドくバラさないでちょうだいw」
「ドレスですか?」
「そうなの、以前に頼もうとしたら断られちゃって。」
「伯爵家にすら行かないのに王城に出向く度胸のある従業員なんて居ませんょ…。」
「え?チャコール侯爵夫人は着てたわよ?」
「チャコール侯爵夫人には寸法を教えて頂き、ドレスのカタログから気に入ったデザインを選んで頂いて、夫人の要望に従い、アレンジしたドレスを制作したのです、お屋敷に出向いたワケではありませんよ。」
「あら。そんな裏技があったのね?」
「元々この店は貴族を相手に出来るような店ではないのですよ、出張に対応できるのは子爵家まででしょうか。」
「そうなの?みんなゼクシードのドレス着てドヤ顔するのよぉ?悔しくて打ち首にしそうになったわぁ~ (ᵔᗜᵔ*)アハ♡」
「ドレスを自慢されて斬首とか笑えませんが…。」
(軽く言ってるが残忍すぎる…。ゆるふわ王妃様どこいった?)
「注文よろしくて?」
「はい、グロッサリー様のサイズが解れば良いのですが、ご存知ありませんよね?」
「あ~。リラ知ってる?」
「はい、お任せ下さいませ。」
(よかったぁ、王妃の採寸とかムリやろw さすがお付きの侍女、頼りになりますねぇ。)
「では、どのようなデザインをお求めですか?」
「私に似合うドレス?」
(ハィ、アバウトw)
「ゼクシードにお任せ注文でしょうか?」
「それいきましょう、私が貴女達の作るドレスを気に入れば、王妃御用達店を名乗りなさいな。」
「今お忍びなのに王妃って言っちゃいましたよ?」
「(*´°∀°`)ぁッ!」
それから王妃様は店舗内を隅々まで視察し、全職員の手が止まったままで作業が進まない。
顔面に脂汗を浮かべながら直立不動の職員を不憫に思うが、さすがに王妃様に帰ってくれとは斬首されても言えない。
「貴女、学院に居た子よね?」
シャンテを覚えていたらしい。
「彼女はシャンテと申します、学院での私の侍女を頼んでいる、元ゼクシードの店員です。」
「店員さんなの?(Ꙭ ) 一流の侍女かと思ったわ。」
「子供の頃に厳しい侍女の教育は受けておりますので。」
「そうなの?私の友人にも侍女になった人は居たわね。」
「そうなのですか?グロッサリー様の侍女ですか?」
「いえ、アーレンツ家に居るはずよ。」
「え。ウチにですか?」
「えぇ、アルテと言うのだけど、知ってるわよね?」
(なんと(@_@;)!! アルテと王妃が友達だと!? これヤバいんじゃないの?アルテがキレて辞めたってバレたら、アーレンツただじゃ済まんぞ!!)
そこにまた間の悪い事に、アルテが店に入ってきたw
(マジかよ(ノ∀`)アチャー)
王妃が扉の開く音に反応して、アルテを見てパニックになってるご様子です。
そしてアルテは、店前の馬車で王妃が居る事を知っている。
「ご無沙汰しております王妃陛下。」
「それ言っちゃダメぇ~w」
「え?え? え?」
(王妃自らアルテにダメ出しってw)
「いま私お忍びなんだからね!!」
「あ、大変申し訳ございません、お客様。」
「なんで店員の服なのよ?」
「ゼクシードの店員だからです。」
「そんなの見りゃ分かるわよッ!! アーレンツ家は?まさか辞めたの?」
「はい、一身上の都合により退職いたしました。」
「なんでスグ私の所に来なかったの?」
「…申し訳ございません。」
「一身上の都合って何?」
「お答え致しかねます。」
「私よりフェリスを選んで悔しかったんだからね?」
フェリスはゼクシアの母親で、あまり身体が丈夫な人ではなく、妹のハイルデーテを出産した1年後に他界した。
「…。」
「私のトコ来る?」
「…申し訳ございません、業務が御座いますので…。」
(ちょっと、店内で痴話喧嘩は勘弁してくれよ、片方が王妃なだけに誰も止められねぇ。)
「この子なの?」
(え、何?シャンテが何?)
「…娘のシャンテと申します。」
「ゼクシアに忠実に育てたのね、なんでそんな事を…。」
「…主人との約束でした。」
「ブロファリスの遺言?」
「そんな所です。」
「(╬◣д◢)ブチッ 英雄の娘を潰しの効かない個人専用の侍女にするなッ!!」
(ぇ…シャンテって、英雄の娘なの? 潰し効いてましたけれども…。)
「ゼクシア、部屋は借りれるかしら?」
「はい、商談室で良ければ。」
「そこでいいわ、来なさいアルテ。」
「…はい…。」
(う~わぁ、アーレンツ飛び越えてヤバくないか?)
━━━━━━━━━━
書く速度が落ちてきました。
ありがちなお話を避けていたら、なんか…あれ?って感じの出来になってしまいました…。
元から文才は無いのは理解していますが、想像力もショボいっス
( ºωº )チーン…
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