祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

rijisei

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23話

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業務の空き時間を使って候補物件巡り

1軒目はでかすぎる、コンビニの半分で良いって言ったのにコンビニの倍ぐらいある、余剰空間を何かで使わないと勿体ないが予定はない

2軒目は広さは丁度良いが周りの環境が良くない、警察署の隣だ、安全ではあるが来店客が身構える、合法的な業務を行うつもりではあるが、、、、、

3軒目は広さも場所も良いが、居抜き物件だ、ラーメン屋の形態のまま残っている、豚骨ラーメンだったらしく、外から見ても床は脂でべったりとしてて器材もそのままだ、撤去費用を考えると無理だ

4軒目は、、、、ここに決めた
広さはオッケーだし、表から外れていて、隠れ家的な要素も合致している、後は最終確認で物件の中のチェックのみだ

初芝さんに連絡し、4軒目の立ち会いを希望した、中に入ってよく見てみると異臭がするわけでもなく、造りもコンクリートの打ちっぱなしのようで頑丈な造りだ、防音も問題ない

早速不動産屋に行き正式に契約した、賃料は月に25万円だ、内装業者も紹介してもらって、見積もりをしてもらった。

1ヶ月ぐらいで出来上がるらしい、内装費は200万円ぐらいだ、この前郵送した7個のダイヤの入金も済んでいるため余裕だ、来月にはまた10個売る予定の話もできている

収入の方法は何通りあっても問題ない、そろそろ本業を辞めても良いかも知れない、米本との伝手があればなんとかなりそうだし、新会社を作り取締役に名前だけ米本を連ねてもいいかもしれない

内装が終わったら役所に行って営業許可申請だ、順調に進む、進みすぎている、怖いくらいだ、禍福は糾える縄の如し、良いことがあると悪いことも起こる。

充実した生活を送っているが、いきなり会社に呼び出された、何事かと思っていたら、俺の担当する地域で政変だ

軍事クーデターが起こって政府が替わってしまった、今まで俺が積み上げていった環境が変更になり担当役人も更迭されてしまった。

クーデターなら現地へ飛ぶことも出来ないし、情報も当てにならないし、これでは仕事にならん、当然収入も得られない

(待てよ、これはチャンスじゃないか)

会社を退職するのは早計だか、長期休暇なら取れるのではないか、長期間の休暇を申請した、理由は当然政変で日々の業務に差し支えがあるから、もちろん許可された

同僚からは心配されたが米本だけはニヤニヤと

「これで副業に専念できるな」

同僚からは不思議な目で見られた、みんなが居る前で言うなよとは思ったが、俺に悲壮感がない為、みんなの心配も表面的なものだけで終わった。

大量の物資(綿製品、ビール、洋酒)を用意して、いざ異世界へ、売りまくるぞーと決意を纏い向かった。

夕方には祖母の家に到着し、家の中では3人が朝ごはんを食べていた、IHの使い方を教えたが、向こうで買ったパンや干し肉や果物を食べていた

俺としては夕食になるとご相伴して分けてもらった、元々が俺の財布から出ているお金だ、遠慮なんてしない

向こうの食材は一言で表すとまずい、干し肉はかびた味がするし、パンは堅いし、果物は、、、賞味期限切れてない?って状態

予算は充分に渡していると思ったら間違えた、前にテレサに1週間で銀貨3枚と渡していたが、3人に増えても増額してなかった、それでも3人で1週間で3万円ならこんなまずい物食わずに済むだろ

テレサに管理させたのが良くない、良い意味で倹約家、悪い意味でケチ、シルキーにもフレイヤにもケチな主人と思われてそうだ。

2人に銀貨3枚ずつ渡す、1週間に同じ枚数を渡すことを約束すると喜んでいた、テレサは仏頂面をしている

「テレサ、毎日どれくらい食費に掛かる?」

「1人で1食銅貨3枚、3食で大体10枚、それを3人分だから30枚って処ですね」

その計算だと1週間で銀貨2枚ぐらいか、このレベルでもそんな掛かるのか、テレサよケチと思って悪かった

お店は3人も居たら俺は不必要だ、何をしようか、そうだ親方のところに行ってルビーもらってこよう

その前にマジックバッグもう2枚ぐらい買っとこうか、1袋3万円ぐらいって言ってたな、これ日本なら100万出しても買う奴はたくさん居るだろうけど、出所聞かれても答えられないし

マジックバッグは雑貨屋で売っていた、2袋買うとサービスで銀貨5枚半にしてくれた、ラッキー

親方への貢物はしっかりとバッグにしまって訪問した、考えてみたらいつも朝に行ってるな、絶対に仕事の邪魔じゃん

アステルは酒があると飲むし、飲むと仕事にならんし

今日渡すのはワインにしよう、ウォッカとウイスキーは夜にしよう、ワインならヨーロッパなら昼飯時に飲むぐらいの軽さだ

「親方ー酒持ってきたぞー」

何も言わずに5秒後には目の前、酒と言えば簡単に釣られる

ワインとワイングラスを用意した、赤ワインの色を見て

「この前のとまた違うな」

「これは葡萄って果物から作っております」

「なんじゃ、果実酒か、珍しくもないな」

地球のワインの種類・情熱を甘くみるなよ、しかもこれ5000円はするんだぞ

「文句は飲んでからですよ」

「なんと豊潤な味わい、こんだけ美味しい果実酒飲んだことないわ」

ほらほらきたきた、

「じゃあこれお土産に何本か置いて行きますから、例の鉱石よろしくお願いしますね」

「あんなもんと交換で良ければ大歓迎じゃわい」

宝石の仕入れのお願いも終わったし、次は何しようかな。
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