祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

rijisei

文字の大きさ
49 / 94

49話

しおりを挟む
「それじゃあテレサ頼むよ」

「はい、畏まりました」

何から食べようか、ブルから試してみよう、普通の牛肉より硬いな、多分筋肉が発達しているからだろう、でも脂も乗っている、こちらのブランド牛に比べても遜色はないが、そこまで差はない、やっぱりミノタウロスぐらいじゃないと厳しいのかもな

次はコカトリスにしよう

(おぉこれは凄い)

肉汁が爆ける、軟骨は入ってないが歯応えはあるが、こんな旨い鶏肉は食べたことがない、これは絶対に勝負できる

最後はオークか、これ前にも食べたことあるから旨いのは実は知っている、ステーキソースがあると前に食べた薄味が駆逐されて余計にうまい。

メインはコカトリスだな、オークも旨いがコカトリスは別格だ、他の調理法でも試してみたいな、それはオークも同じだが、ブルはすき焼きにしたら旨そうだ、もう少し煮て柔らかくしてからだな

「みんなも食べろ、どれが一番旨いか教えてくれ」
テレサ
「私はこの唐揚げが美味しいです、ジューシーで歯応えがあってちょっと濃いかとは思いますが」
シルキー
「このブルが好きです、あっさりしてます、日本の牛は脂がしつこいようですがこの脂の味が好きです、タレの味は濃いですが、食べてる内に肉本来の味が際立ちます。」
フレイヤ
「オーク肉はたまに食べてたから好き、誕生日にはもらって食べてたよ、前に食べたのよりソースが美味しいね」
ハルク
「全部美味しい」

結構好みが分かれたな、日本の味付けはまあまあ好評と言えるだろうな、後は日本人に試食して最終決定をしよう

そうだ、絶品空間で開店前決起集会っぽいのをやってそこでパーティ兼試食会をすれば不自然なく感想を聞くことができるだろう、その時に日本の肉の味と同じことを言えば失敗。

今回は全部で3キロ全て調理したが、食べきれなかった物は最後ハルクが食べ尽くした、こいつは本当はたくさん食べることがわかった、普段は遠慮してるのだろうな

上手くいけばトンテキか唐揚げ屋かな、ブルを活かすなら牛丼屋かな、元々牛丼は肉質の硬いスジ肉を使っていたようだからブルには向いているかもな

こっちではポピュラーな肉ではあるけど、日本の調味料を使った料理法での食堂経営も面白いかもしれん、やりたいことがだいぶ増えてきたが、すぐに全部は無理だな

そして絶品空間開店前夜を迎え

「それでは皆さん、明日から宜しくお願いします、今日はささやかながら料理と飲み物を用意したのでどうぞ」

用意した料理は、コカとリスの唐揚げ、オークのひと口カツ、クレイジーブルは柔らかくする必要があったので煮込んで串にしておでんの牛スジのような仕上げにした、肉は前回と同じように3キロだ、余るぐらい用意しておかないと、オーナーはケチなんて思われたくはない。

食べ物の感想を是非とも聞きたい、できれば自然な形で、見てると牛木さんは食べるのも飲むのもよく食べよく飲み豪快だ、質より量って感じか

鷲見さんは余り食べてはいないか、いくら飲んでも顔色ひとつ変わらない、さすがクールビューティー、ほんのり赤みが刺してるとより一層綺麗に見えるのに

堂山さんは余りお酒は好きでないようでお茶やオレンジジュースを飲んで、少しずつつまんでいる、食べてる様子はリスのようでかわいい

米村さんはちょっと変わってる、食べながらタッパーに入れてる、いくらでも食べても良いが、さすがに持ち帰りはね、まぁ注意するようなことでもないから放置したけど

船橋さんは走り回るソラちゃんの後を追っているようで、余り食事はできてないようだ、今日はソラちゃんも連れてくるように言ってたけど、ソラちゃん元気すぎないか?8歳ぐらいならもうちょっと落ち着いてると思ったが

「船橋さん、余り食べていないみたいですけど?」

「それでも少しずつつまんでいますよ、この唐揚げってどこのケータリングですか?かなり美味しいですよね、お店教えてください。」

(テレサケータリングですけどね)

「唐揚げ美味しいです?今度飲食店しようかと思っているのですが、繁盛しますかね?」

「この美味しさ私なら絶対に並んででも買いますよ」

よしよし、評判は上々だ、他の人の反応も聞こう

「ありがとうございます、でも早く確保しないと米村さんが凄い勢いでタッパーに詰めてますよ」

「そうですね、それじゃあ」

次は堂山さんに

「こうゆう場所余り得意ではなかったですか?」

「そうですね、余り機会がなかったので、でも見てるだけでも楽しいですよ、ソラちゃんとかかわいいですよね」

「是非英気を養って頂いて明日から頑張ってください、料理はどうですか?」

「このひと口カツがジューシーで美味しいです、豚肉がこんなに美味しいなんて知らなかったです」

豚肉じゃなくてオークです、人型のオークの姿見たら普通の人は食欲なくしますよ

「はい、楽しんでいってくださいね」

「ありがとうございます」

うん、こっちもいい感じ、次は鷲見さんの所に行こう。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

社畜生活に疲れた俺が転生先で拾ったのは喋る古代ゴーレムだった。のんびり修理屋を開店したら、なぜか伝説の職人だと勘違いされている件

☆ほしい
ファンタジー
過労の末に命を落とした俺、相田巧(アイダタクミ)が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。神様から授かったスキルは「分解」と「再構築」という、戦闘には向かない地味なもの。 もうあくせく働くのはごめんだと、静かな生活を求めて森を彷徨っていると、一体の小さなゴーレムを発見する。古代文明の遺物らしいそのゴーレムは、俺のスキルで修理すると「マスター」と喋りだした。 俺はタマと名付けたゴーレムと一緒に、街で小さな修理屋を開業する。壊れた農具から始まり、動かなくなった魔道具まで、スキルを駆使して直していく日々。ただのんびり暮らしたいだけなのに、俺の仕事が完璧すぎるせいで、いつの間にか「どんなものでも蘇らせる伝説の職人」だと噂が広まってしまい……。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

処理中です...